2014年11月20日木曜日

アジア杯を優勝に導くためのスタメン候補

若い葉が出てきた矢先に、古い葉が再び覆い被さる。

こんなフレーズが今のアギーレジャパンにはふさわしい。

ベネズエラ戦での不正をもとに、日本代表の3-0という自動的な勝利にFIFAが記録を塗り替えたのは記憶に浅い。これを良く受け止められる者が存在する一方で、その裏目に違和感を感じる者もいるのかもしれない。もしそれらが存在するとすれば、それはベネズエラ戦で得点をあげた若手の武藤と柴崎なのかもしれない。FIFAが記録する自動的な勝利ならば、得点者がいないということを意味している。さらに最近の代表戦において、武藤にはスタメンという機会が与えられ続けているが結果が出し切れていない。後半からの途中出場の先輩である乾はそれとは逆にチームの勝利に結ぶつく働きをしている。柴崎にはここ最近、ベテランの遠藤の影となるかのように出場機会が与えられていない。残念と感じるのは、この二人の若手は将来の有望株であり、今出場して結果を出すことが将来の海外移籍等に繋がっていくからだ。

アジア杯優勝を目標とするならば、これらの若手をひとまず控えさせ、ベテラン勢のスタメンで確実に勝利をもぎ取るというのがアギーレ監督の脳裏の片隅にはあるのかもしれない。それは、ひょっとするとメディアもしくは協会からのプレッシャーが関わっているのかもしれない。Creative Footballとしても、まずは現代表の勝利をもっと見たい、そしてタイトルをより獲得してもらいたいという願望が強く、今回のフォーメーション作成に至った。アギーレ監督がこのスタメンで行くかどうかは分からないが、もし自分が監督ならば、まずはこのメンバーで初戦を戦ってみることに興味がある。

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まずはFWだが、左から乾、岡崎、そして本田という配置をさせて頂いた。乾と武藤の現在の差は何かと問われれば、それはボールをさばけるか否か、と答えるだろう。両者とも自分でゴール前に迫る姿勢はある。しかし、乾には自分がフィニッシュをする前の1個前か2個前の決定的なパス出しができる。フィジカルで言えば、武藤に軍配があがるのかもしれない。これらの参考材料を考慮すると、このポジションにおけるスタメン候補を決める際のアギーレ監督の頭を悩ませることにもなるのかもしれない。中心に位置する岡崎だが、やはりこの選手をおいてこのポジションのスタメンを任せられる人材が現代表には薄い。今回招集された豊田だが、決定機を外したりと、未だにアギーレ監督の合格点をもらえたかは不確かである。ポテンシャルが期待された大迫だが、現在代表から少し距離を置かれているようにも見れる。ロンドンオリンピックで活躍した大津もポテンシャルが高いが、所属クラブでの活躍はあまり聞くことがないというのが事実だ。本田のこの位置での可能性もあるが、右サイドで使われるというのが現状では優先的であろう。その本田は右サイドでも今回のアジア杯はスタメンを任せられることが大いに期待される。

気になるインサイドハーフの配置は、トップ下のような形で遠藤を中心に配置し、その下にダブルアンカーという形で左から今野、そして長谷部を起用させて頂いた。オーストラリア戦で長谷部が一人でアンカーに入った際にその両サイドを抜かれていたという話が今でも印象に残っている。アギーレ監督の采配でダブルアンカーという形にし、日本が試合を支配し始めた。ただあの流れからもっと点を取ってもおかしくはなかった。それにはトップ下に入った香川の不調というのもあったのかもしれない。ただ、このトップ下はザックジャパンでいう4-2-3-1の時のトップ下とは違い、4-2-1-3におけるトップ下なのである。後者にあたるトップ下には、ボランチ的な能力や守備面でのスペシャリスト、それに加えボールがさばける人材が求められる。ここに香川と遠藤との差がどうしても生じてしまう。もし香川を起用するならば、できるだけゴールに近い位置で起用するべきであろう。無論、遠藤のオプションとして挙げるのであればそれは柴崎であろう。一方で、今野と長谷部のダブルアンカーのオプションとなるのは、細貝や森重らといった人材であろうか。

DFに関しては、以前のザックジャパンと比較し、人材が少し厚くなり始めたような気がする。特にCBのオプションとして台頭した塩谷らは今後、このチームのDFにより厚みをもたらすであろう。左サイドも長友や太田といった人材でより良い意味での競争が生まれるような気がする。右には内田や酒井といったメンバーもいる。アギーレジャパンに不安を感じさせられるひと時もあったのかもしれないが、今後は少し良い方向に向かっていくように思えるのは気のせいだろうか。

最後にGKだが、Creative Footballとしては、やはり川島よりも西川を推したい。理由は、安定性とフィールドにも顔を出せるということである。ただオーストラリア戦でも川島が見せたヘディングでのクリアを見るように、両者の差はそんなにはないと見る。こういう意味では、このチームの守護神にも少し厚みが増したことにもなるのかもしれない。

記事:Creative Football



2014年11月16日日曜日

AFCアジアカップ2015のメンバー候補

ブラジルW杯での不完全燃焼ともいうべき感情が、戦う者と見る者の両者に未だに残る。そう感じざるを得ない国の一つが日本であろう。ザックジャパンという出だしが好調だったチームが大舞台で優勝を掲げ、嬉しさより選手の悔しさの涙で終わりを締めくくったのは今でも我々の記憶に残っているはずだ。その後、監督並びに協会はメディアから叩かれることとなった。そして、協会の人事改革も順調に行われないまま、アギーレ監督が現代表の監督となった。先日のホンジュラス戦では結果的に、欲しかった勝利が得られたが、試合前は賛否両論だった。例えこの試合で勝利を得ても、ザックジャパンからの遺産、そして将来迎える強豪国との対戦を視野に入れると、未だに不安材料が残る。復帰組の遠藤や長谷部を筆頭に今回の勝利を糧に、アギーレ監督の構想に取り入れられることは決して不自然ではない。2015年のアジア杯だけに焦点を当てるならば、これらの復帰組がもたらす効果には期待が持たれるかもしれない。Creative Footballでは、この大会での優勝を目標にしたメンバー候補を作成させて頂いた。

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まずFWだが、左から乾、岡崎、そして本田という配置をさせて頂いた。前回のホンジュラス戦で2得点をあげ、キレのある動きをしていた乾をこのポジションで先発させるというアイデアは、アジア杯優勝を目標にする監督の構想内にあるはずだ。それだけでなく、ブンデスリーガでも調子の良い同選手はこのチームの勝利を左右する存在になるのかもしれない。このポジションのもう一つのオプションは武藤であろう。ただ今後、「和製ロナウド」と呼ばれていくには確実に毎試合点を取らなければならない。CFの岡崎はブンデスリーガでも得点王争いに加り、点取り屋としての素質は世界レベルであろう。最近の調子はあまり良いものではないが、アジア杯までにはコンディションが戻ることを祈りたい。このポジションの別の候補としては、Jリーグの得点王争いでも上位にいる大久保を挙げたい。年齢的には岡崎の方が有利になるのかもしれないが、CFの適性で言えば大久保に分があるのかもしれない。右のウイングには本田を配置させて頂いた。適性で言えば、運動量と走力という点で賛否両論がある。しかし、左利きのパスと最近良く見せるターンという武器はこのポジションでは大きな武器となっている。もし、もう一人この位置でのオプションを挙げるのであれば、それは岡崎であろう。なぜなら、代表においては右サイドに入った時の方が得点の確率が高いからである。その際には、本田のCFも悪くはないアイデアである。

次にMFだが、左のインサイドハーフに香川、そして右に遠藤を配置させて頂いた。ホンジュラス戦では無得点に終わった香川だが、パスの成功率という点ではドイツ代表のクロースをお手本に今後も精進していけるのかもしれない。右サイドには、ザックジャパンからの復帰組である遠藤が、アジア杯優勝を目標にするチームに必要なのかもしれない。今後を考えると年齢的にネックになることもあるかもしれないが、イタリア代表でいうピルロの例を考えると次のW杯での出場も不可能ではないであろう。アンカーには、長谷部を配置させて頂いた。Creative Footballとしては、同選手の守備面での成長をブラジルW杯より見てきた。そして、キャプテンとしての素質は自他共に認めるほどのものであろう。ホンジュラス戦での本田の得点をお膳立てした通り、同選手の得点に直接繋がるアシストが期待できるのではないであろうか。アンカーの別のオプションとしてベテランの今野をアジア杯に連れて行くことも重要であると信じる。

DFは、左より長友、吉田、森重、そして内田を配置させて頂いた。左の長友は最近復帰したばかりであるが、クロスの精度、タフさを考えるとスタメンとして名を連ねることが予想される。無論、酒井もとても良いオプションであり、どちらの選手が先発しても異なる効果が期待できるであろう。CBには、吉田と森重が現地点ではベストの組み合わせなのかもしれない。一方で、どちらかの選手と塩谷とのコンビネーションというのもより見てみたい。右の内田は、本田の守備面での負担を減らすことができる貴重な選手なため、このポジションでの先発が濃厚な選手であろう。このポジションでのオプション発掘というのはこれからもこのチームの課題となりそうだ。

GKは、以前よりCreative Footballが推す西川を配置させて頂いた。それは、川島よりフィールドに顔を出す機会が多いからだ。何度もこのブログで言及したように、理想とするのはドイツ代表のノイアーのような選手である。そして、西川には安定性も備わっていると信じる。将来的には、若手の発掘が大きな課題となるであろう。

記事:Creative Football



2014年11月2日日曜日

アジアカップに向けたアギーレJAPANの完成形とは

前回のCreative Footballでは、ロンドンオリンピック世代に焦点を絞った人選を試みてみた。今回は、これまでのアギーレジャパンの軌跡より考察するアジアカップに向けた完成形についてである。無論、この完成形が4年後のW杯に直接結びつくということは現選手らの年齢的なことを考慮すると、断言することは難しい。では、アジアカップに望むメンバーに必要な構成要素とは何か。それは、まず優勝できるメンバー構成であろう。そして次に、4年後に極力繋がるメンバー構成である。できるならば、GKを除くフィールドの選手の最高年齢は現地点で27歳くらいを上限にすることがより将来性があると見ている。しかし、イタリア代表のピルロのようにずば抜けてチームに不可欠というような選手は例外である。

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初めにFWの人選だが、これはアギーレ監督が良く起用するメンバーで、左から武藤、岡崎、そして本田という配置をさせて頂いた。Creative Footballとしては、本田を右FWもしくは左のインサイドハーフで起用するなら、インサイドハーフの方がより適性があると見ている。しかし、現状のベストメンンバーを出来るだけ同時に起用するとなると、香川を左のインサイドハーフに置くということの方がアギーレジャパンにおいては優先されるのかもしれない。

MFには、左から香川、柴崎、そしてアンカーには森重を配置させて頂いた。香川の起用理由は、起点になれる選手だからだ。無論、欧州での経験は代表内に自信とインスピレーションをもたらしてくれると信じている。柴崎については、前回のブラジル戦を見ると起用に賛否両論というのがあるのかもしれない。しかし、将来性を見据えると今から代表の戦い方に慣れさせるということも必要である。アンカーの森重も賛否両論があると察するが、アギーレ監督は森重、もしくは細貝をアンカーの候補に挙げているようだ。そのアンカー像とは、前線に的確なロングボールが出せ、空中戦に強く、5バックを形成する際に柔軟に対応ができる選手だ。だとすれば、塩谷もこのアンカー像の項目に当てはまる選手の一人であろう。

DFには、左から長友、吉田、塩谷、そして内田を配置させて頂いた。まず長友だが、代表やクラブでも控えに回る機会が増え始めてきている。そして、太田という左利きのライバルもいる。しかし、現状であれだけの強さ、ドリブル突破、パス精度のバランスが高い選手は未だに現れていないのが現状ではないであろうか。将来的には太田という候補があるのかもしれないが、アジアカップを見据えた場合は基本的には長友で行くというのがアギーレ監督の頭の中にはあるのかもしれない。吉田や塩谷は、森重がアンカーを務める際は現状で日本のトップレベルのCBであろう。特に塩谷には森重とポジションチェンジを取りながら、もっと前に出て点に絡む活躍を期待したい。右の内田は、現状では日本最高の右サイドバック、もしくは欧州でもトップレベルにいる選手であろう。以前の自殺点などのミスからより多くのことを学び、今後のプレーにより磨きをかけることで、代表の勝率にも影響を及ぼしてくるであろう。

GKはアジアカップを見据えた際には、西川という人選が現実的であろう。ただ4年後を見据えると、今後の若手の大いなる成長というのが理想である。フィールドの選手の一人としも機能できる選手が現れることを望みたい。

記事:Creative Football



2014年10月30日木曜日

ロンドンオリンピック世代がもたらすポテンシャル

次戦に向けたアギーレジャパンの再構成が徐々に浮き彫りになるであろう。そんな中、フラッシュバックのように甦るのが、ロンドンオリンピック世代が見せた日本サッカー界の将来性である。ポテンシャルと言っても良い。ベスト4という成績を残し、歴史上最も日本国民を興奮させたチームの一つではなかったのではないであろうか。もし、アギーレ監督がこの世代から次戦に向けた何人かの人選を行ったとしても不自然ではない。今回は、ロンドンオリンピック世代から何人か好調なパフォーマンスを見せた選手らを選出し、個人的にフォーメーションを作成させて頂いた。

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まずFWだが、左から武藤、岡崎、そしてグランパスで好調なパフォーマンスを見せている永井を配置させて頂いた。特にアギーレジャパンのスタイルに合う、スピードと運動量という条件を考慮すると、これらの選手らのプレーは非常に興味深い。特に永井は欧州からJリーグへ復帰し、順調に良い方向性へと歩き始めているように見える。無論、次戦でのパフォーマンスを見なければ何とも言えないが、現地点で最も期待されているウイングの一人ではないであろうか。

MFの位置には、インサイドハーフに左から本田、清武と配置させて頂いた。これらの2選手を起用する上でいくつかの期待される結果が予想できる。まず、運動量とタフさ。それに、FKやCKにオプションができる。特に、ロンドンオリンピックで見せた清武と永井の連携にも期待が持たれる。これらの両選手らは香川に比べ、芸術性又は美しさという点では劣っているのかもしれない。しかし、アギーレジャパンが求めるのはもっと泥臭く動き回り、確実に点に結びつけるスタイルに見える。言い換えれば、ウルグアイやメキシコのようなスタイルである。そして、アンカーにはロンドン世代からもう一人、前回W杯でも安定した守備のパフォーマンスを見せたセレッソ大阪の山口を起用させて頂いた。これまで怪我で忘れられがちの存在となっていたかもしれないが、アギーレジャパンの一員としてやっていけるだけの能力を保持していると信じる。

DFには、左から酒井高徳、吉田、塩谷、そして内田を配置させて頂いた。ロンドンオリンピックでもプレーし、現A代表でもアグレッシブなプレーを見せ続けている酒井には荒削りな部分が残るがポテンシャルがある。欧州でプレーしているというのも対人プレーにおける自信に繋がる。吉田はA代表においてパフォーマンスが右肩上がりである。左のCBとしてやっていけるというのも前回同選手が出場したベネズエラ戦において実証されている。塩谷はCreative Footballが常に推すDFであり、前試合のジャマイカ戦では 好パフォーマンスを見せている。又、同選手が持つ得点能力にも期待が持てる。右サイドには、A代表引退を示唆していたとされる内田を配置させて頂いた。クロスの精度、ひつこい守備には相変わらず定評がある。ただ、ゴール前でのミスからの自殺点という過去の失敗から学び、今後は完全主義者としてのパフォーマンスが期待されても不思議ではない。

GKには、ジャマイカ戦でフィールドの選手の一人としても機能することを証明した西川を配置させて頂いた。ドイツ代表GKノイアーのような人材が、運動量を求めるアギーレジャパンには必要であろう。そして、安定性という点も重要視しなければならない。今後は、若い世代がこのようなGK像を目指し、台頭してくるのが理想である。

記事:Creative Football



2014年9月12日金曜日

アギーレジャパンの勝利の鍵はアンカーとセンターフォワードか

アギーレジャパン発足以来2戦目を終え未だ勝利無しの状態が続く代表だが、その鍵を握るのはアンカーとセンターフォワードの人選であると見ている。理由はこれまでの2戦を終え中盤での守備の安定さを欠いての失点、そして決定力を欠いた前線というのがまず挙げられる。きっとアギーレ監督の構想にはディフェンスを本職とする森重をアンカーに置く事で守備を安定させるという狙いがどこかにあった筈であろう。インサイドハーフに配置した細貝も期待通りの守備での貢献が見られず、結果チームとして失点を重ねるというザックジャパンとあまり変わらない状態が続いている。センターフォワードの大迫も潜在能力は日本でも屈指だが、得点という一番重要な課題が成し遂げられていない。そんな中、Creative Footballとしては的確な改善案を望む一方で、個人的に独自のフォーメーション案を作成させて頂いた。

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まず前線の3枚だが、両サイドのウイングに武藤と岡崎を配置させて頂いた。これは多くの方々が思い描く現実的な人選であろう。武藤にはこれ迄の2戦で見せた潜在能力の高さ、岡崎には右サイドからの得点実績がある。一番の鍵であると信じるセンターフォワードだが、ザッケローニ前監督に続きアギーレ監督も高さのある選手らを出来るだけ配置しようとしている事に気づく。無論、この方向性はフィジカルの強い人種の国でなら通用するやり方であろう。ただ、日本人という平均的に小柄な人種には異なる戦略が必要であると見る。では、日本人の強みは何か。極論的な言い方をすれば、それは「小柄が持つすばしっこさ」である。特に長身の選手らにとって、これは真逆のスタイルであるから、相手にとって厄介な存在となることができるのではないであろうか。そしてもう1つ、日本人には巧みな技術がある。これらを持ち合わせている日本のトップクラスの選手を挙げれば、香川や乾という選手らが挙げられるであろう。それを勇気づけるかのように、小柄なメッシもバルセロナではこの位置でプレーしている。

次にMFだが、インサイドハーフに左から本田、柴崎と配置させて頂いた。アギーレ監督の現状での本田の起用法を見る限り、右のウイングとして今後も起用していく事が予想される。一方でCreative Footballとしては、4-3-3における本田の適性位置は左のインサイドハーフと見ている。理由は本田が左利きであると同時に、中心の位置でボールを収める事が出来る選手だからである。この中盤の位置で、フィジカルの強さを活かしてボールをキープできないという致命的な事態こそが、これまでの日本代表が起こした失点の原因なのではないであろうか。柴崎にはこれからまだ経験が必要ではあるが、相手を交わせる巧みな技術に加え、フィジカル的にも簡単には倒れないボディバランスを持っていることがベネズエラ戦でも証明された筈だ。柴崎が今後目標とするなら、中田氏が持つフィジカルの強さと遠藤が持つ巧みな技術という組み合わせであろう。そしてもう1つ、現状の代表が勝利するための鍵として挙げられるのが、アンカーの人選である。これまでに森重がこのポジションを務めてきたが、試合の結果を見る限り、同選手がこのポジションで結果を出したかは不確かである。アンカーとセンターディフェンスとの違いは何か。それは攻守の両立である。森重がこの両立をしようとなると、また異なる集中力が必要となる。だからこそ、このポジションにディフェンスの選手を持ってきたからといってチームの守備力が上がるとは限らないのである。ここには普段のチームでもボランチもしくはアンカーとしてプレーしている選手が適任である。これを考慮すると、前回のW杯でも安定した守備を見せたキャプテン候補の長谷部というのが第一オプションである。近年であるが、長谷部の守備面に関する成長というのは未だに右肩上がりである。同選手以外にも山口や細貝というオプションも挙げられるが、やはりチームの精神的軸である長谷部をこの位置に配置し、中盤での守備の統率をより図るべきであろう。

DFの人選だが、左から長友、吉田、森重、そして内田というのが現実的である。特に左のCBに左利きの選手を配置するというアギーレ監督の理想は興味深いが、前回での吉田の働きを見る限り右利きでも問題は無いと見る。そして、森重にはこれからもCBの位置で本来の仕事をしてもらいたい。理想を言えば、植田や岩波という選手らが先輩から学び、それを追い越して行く姿勢が見たい。右サイドバックの内田も、今後代表の勝利への鍵となっていくであろう。それは対人の強さに加え、クロスの精度、そしてこれまでのシャルケや代表での経験というのが強みである。

GKには西川を配置しているが、足下を今後も安定させ、ドイツ代表のノイアーのようにフィールド選手の一人としても働く事を期待したい。それにはより高い位置でプレーし、フェイントやパスの精度も上げる必要があるであろう。アギーレ監督の構想では川島が第一候補なのかもしれないが、前回のイージーミスから考察すると、現状では安心できる人選ではない。このポジションには誰もが認める守護神というのが必要なのだが、現状では未だに不確定である。正しい人材発掘の為にも、アギーレ監督には是非、これからも柔軟なGKの起用法を心掛けて頂きたい。これはきっと多くのファンの方々の希望でもあるであろう。

記事:Creative Football



2014年9月9日火曜日

アギーレジャパン2戦目は若手の活躍も采配に課題

アギーレジャパンの2戦目ベネズエラ戦は、2-2の引き分けに終わった。その2得点はどちらも22歳の若手らによるものだ。武藤と柴崎の両者は、メディアを通してその名を知られる事となったであろう。本田や岡崎という常連組らが得点をあげることができていなかった中だけに、今日結果を出した若手選手らにとって今後の定位置争いは有利になっていく事が推測される。一方で、今回招集された全てのメンバーを起用すると名言していたとされるアギーレ監督の姿勢には少しブレる所も見られ始めたのは否めない。まず、GKの位置には川島ではなく別のGKらのどちらかに機会を与えなければならなかったであろう。なぜなら、今回はテストマッチとして位置付けされていたはずだったからだ。結果よりも確実な選手の選定が最優先されるべきであった。別のポジションにも同様に言える。アンカーには森重ではなく扇原らの起用が、テストマッチとしてより意味をもたらしていたはずだ。森重は足下も安定しているが、現状では不安定なCBでの仕事が最優先されるべきだった。Creative Footballとしては、今後を見据えた選手の選考と、今回のテストマッチから学んだ4-3-3における選手の配置を作成させて頂いた。個人的には3-4-3又は3-5-2という3バックのシステムが規律を守る日本人の性格に最も合うと信じているが、これらは今後徐々に作成していきたい。

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今回は、スタメンの選手の他に控えの選手も括弧内に配置させて頂いた。まずはFWの選手からだが、左から武藤、大迫そして岡崎と配置させて頂いた。本日の活躍ぶりと前回の俊敏な動きからもこの左のウイングの位置には武藤が起用されることが望ましいであろう。控えとして香川を配置しているが、前回のW杯で残念ながら結果を残せなかった同選手に更なるスタメンとしての機会を与えるより、4年後に向けて才能ある若手の起用を優先してやることが今後世界と渡り合う上でより可能性をもたらしてくれるであろう。ただ、トップ下を配置するシステムが採用される場合は、ドルトムントでの今後の活躍にもよるが、香川をその位置で起用する事は興味深い。さてセンターFWの大迫だが、前回のザッケローニ監督にも見られた兆候だが、フルタイムで起用するという重要性が忘れられがちである。同選手はフルで起用する中でビルトアップし得点を重ねて行くタイプと考案される。控えにはハーフナーを配置したが、これは世界と戦う中で必要なフィジカルを補うという戦略もある。同選手の足下には未だに不安定さを残しているが、高さを活かしたフィジカルは相手にとって嫌な存在となることができる。右のFWは、本田ではなく岡崎が適任であろう。やはりこの位置はウイングであるからスピードや俊敏な切り返しがないと難しいであろう。それに裏をつく動きは岡崎の方がより高い能力を保持している。右サイドに入った際の岡崎の得点能力はこれまでにも実証されてきたはずだ。控えには原口もしくは宮市というオプションがあるが、現状のクラブチームでのプレーを見る限りでは原口がより適任であろう。ただ将来的に見て、宮市のスピードが必要とされる日が来ることを期待したい。

MFの位置には左のインサイドハーフに本田、右には柴崎を配置させて頂いた。現日本代表、ACミランと本田の位置が右サイドになっているが、果たしてこの位置が適任かどうかは疑問である。理由はウイングに必要なスピードである。本田の武器は強靭なフィジカルでボールをキープ出来る事、そして貪欲な得点に対する姿勢である。これらを考慮するとよりオフェンシブのポジションならどこでも出来るというのが逆説である。左利きを活かして左のインサイドハーフに配置するのは論理的でもある。控えにはもう一人の左利きで、足下が安定し得点能力もある田中の選出が興味深い。同選手はFWとしても起用が出来るので、ユーティリティープレーヤーとしての利点がある。右のインサイドハーフには、今後とも柴崎が顔を出してくる事が期待される。本日の前半戦はギアが入っていない状態が続いたが、後半戦は徐々に良い動きになっていった。次戦でどういった連携が築けるかが課題となるが、今日の結果を見る限り、少なくともアギーレ監督の信頼を勝ち取ったと推測するのが自然だ。控えには前回のW杯で将来的な可能性を示した山口を配置させて頂いた。同選手がこの定位置を掴むかは、今後の海外での経験が鍵となってくるであろう。アンカーには細貝が現状では有力なオプションであるが、控えとして扇原というオプションも忘れてはならないであろう。この定位置争いは今後とても楽しみである。

DFには左から長友、吉田、森重、そして内田を配置させて頂いた。左の長友は不動の位置を築きつつある。そしてCreative Footballとして何度も提案しているが、同選手が最もキャプテンに適任であると信じる。ファンに対するサービス精神、チーム内を盛り上げようとする姿勢、常に強靭なフィジカルとメンタル面を示し、セリアAの名門でレギュラーを張りながら時にはキャプテンを務めるのは同選手以外はこのチームにいない。アギーレ監督は本田のキャリアにも注目しキャプテンを指名したとされるが、長友の方がセリエAでは先輩である。ファンに人気投票をしてみても興味深い。控えには槙野を配置させて頂いたが、同選手はCBや3バックの左等といった幅広いポジションにも適用ができる上に、ムードメーカーとしてベンチ内にいてもチームの雰囲気をポジティブに保つ事ができるであろう。次にCBであるが、現状では吉田と森重の2人が同代表内では最も現実的な組み合わせであろう。将来的には、植田や岩波といった若手の選手らの成長が重要となってくる。右サイドにはブラジルW杯で最も良いパフォーマンスをしていたとされる内田の起用が現実的だ。ブラジル代表のエースであるネイマールも認めていたように、内田はスピードがあり少し厄介な選手であるようだ。本日出場の酒井に不安視されたクロスの精度という点も、内田が持つ精度なら修復も可能であろう。控えには得点能力がある塩谷を配置させて頂いたが、同選手も広範囲なポジションをこなせるため現代表には必要な人材である。

GKのスタメンは足下がより安定している西川が今後の可能性を秘めている。本日川島が失った2失点から考察するに、次戦で強豪国を相手にした場合は、より厳しい結果となるであろう。今後、ブラジルW杯に続き今回のテストマッチで結果を出せなかった選手らにに機会を与え続ける事は、現状で控えに回っている選手らの士気を下げることに繋がるかもしれない。その兆候に気づかず現状維持をし続けるのであれば、4年後のW杯もブラジルW杯と似たような結果になると考えるのが論理的であろう。もし世界と本気で戦いたいのであれば、まず協会内に変革をもたらし、今後の監督の続行と選手の選定により厳しい統制を図るべきであろう。強豪国を例として挙げれば、妥協をせずに結果の出せない監督は即交代というのはよくある話である。そして名将として知られるマンUのファーガソン前監督のようなより正確な采配と厳しい統制ができる監督像も、今後の日本代表には必要となってくるであろう。

記事:Creative Football



2014年9月5日金曜日

黒星発進のアギーレジャパン、次戦への展望

新生アギーレジャパンの初戦の相手はウルグアイ。結果は黒星発進となったが、今後の展望というものがより重要であろう。前半戦は興味深かったが、後半戦に突入後の選手交代のタイミングや選手の選定に少し疑問を残す方々も少なくないと察する。無論、個のレベルの差を縮めるという課題も未だに残っている。ただ、まだテストマッチの段階では精神的にそこまで影響される必要も無いであろう。今回Creative Footballでは、次戦への展望も含め修正案としてのフォーメーションを作成させて頂いた。

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まずFWだが、今回良い動きを見せていた岡崎と武藤という両サイドをワイドに開くウイングを配置させて頂いた。岡崎は前W杯と比較し突破やターンの精度が向上しており、次戦でもさらなる成長というものが見てみたい。初選出となった武藤だが、惜しい強力なミドルを放った事や投入後より俊敏な動きでピッチを走り回る姿は次戦のスタメン候補に十分に値する。センターFWは、コンディションにもよるが大迫というのが現状では最も有力なオプションだ。

次にMFだが、アンカーにはDFの選手ではなくブンデスリーガでもアンカーを本職とする細貝を配置するのが重要であろう。アギーレ監督による森重の配置は興味深かったが、次戦ではより攻撃的な代表が見てみたい。インサイドハーフには、確かな足下とインパクトのあるプレーを見せた田中を左に、右にはボールをさばける柴崎というオプションが興味深い。ウルグアイ戦は少し単調すぎる試合の組み立てだったが、次戦では柴崎や森岡という選手らをスタメン時から起用する事で相手により脅威を与える事ができると信じる。

DFには、左より長友、坂井、森重、そして松原を配置させて頂いた。左サイドの長友は、現状でも欠かせない存在となるプレーヤーであろう。そして、キャプテンに最もふさわしい人材であると信じる。少し「サプライズ」と思われるかもしれないが、左CBには未だに若手である坂井の起用が興味深い。理由は、初めは誰でもミスをするからである。今回の2失点に絡んでいたかもしれないが、もしここで外したら若手選手の成長が今後に繋がらないからである。左利きの潜在能力のある同DFらを、今後も失敗を恐れずにこの位置で試して頂きたい。そして、アギーレ監督の信じるこのポジションでの左CBの利点というものを是非実践で見てみたい。右サイドには松原を配置したが、これは前W杯からのマンネリ化を防ぎ、今後もよりフレキシブルに多くの選手らにこの位置でのチャンスを与える為である。現在はテスト段階であるため、より重要なのは冷静な選手の選定である。

GKの位置には西川を配置した。これも他のポジションと同様、柔軟に多くの選手に代表への入り口を開けてやる事が重要であるからだ。アギーレ監督が求めていると言われるドイツ代表の正GKノイアーのような視野の広い人材こそが、まさに現状の代表に必要であろう。今後も若手の選手らがレベルの高い目標を定め、どんどん海外での経験を積んで行く事が理想的である。

記事:Creative Football



2014年9月3日水曜日

どう戦うアギーレジャパン、フォーメーション②

新生アギーレジャパンの23名の選手が札幌の地に集結した。公開練習の布陣を参考に、Creative Footballが理想と信じる第2段目のフォーメーションを作成させて頂いた。

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まずFWの3名だが左から、武藤、大迫、そして本田という順に配置させて頂いた。今回初選出となった慶応大所属の武藤だが、決定力と鋭い交わしを持ち合わせた将来性のある選手というのが第一印象だ。柿谷という別案もあるが、ドリブルとフェイントという点では武藤のプレーを先発としてまず見てみたい。CFの大迫だが、現状のメンバーでは大迫以外の決め手になる選手が見当たらないというのが本音である。ただ、ブンデスリーガで得点を重ね始めた同選手に課せられた期待というのは高いであろう。右サイドの本田は、現状のミランでの好発信を拝見する限り、このポジションに自信というものが備わり始めている筈であろう。走力という面では宮市といった選手らが理想的であるが、まずは初戦のウルグアイ戦、それに次ぐベネズエラ戦を見てから判断しても遅くはないであろう。

MFは前回のフォーメーションよりも少し守備的に、3人のボランチの選手らを並べさせて頂いた。左から扇原、細貝、そして柴崎。特に扇原にはMFとしての高い潜在能力が備わっているが、ロンドンオリンピックでのバックパスというイージーミスからの失点という失敗を考慮し、アンカーの位置より左サイドの位置でより攻撃的に起用するというのが理想であると信じる。同選手には正確なロングパスやミドルという武器も備えられている為、前ブラジルW杯での青山のロングパス、山口のミドルという両方の特性を兼ねる事も可能であろう。アンカーの位置の細貝であるが、CFの大迫と同様、現状のメンバーでは替えの効かない存在であると考察する。右の柴崎は鹿島でのボランチとしての経験値、そして正確なボールのさばきという武器を持ち合わせており、今後ともMFの定位置争いに加わっていく存在であろう。

DFにおいては、左から長友、坂井、水本そして松原を配置させて頂いた。まず長友であるが、大迫や細貝と同様、現状の左サイドバックでは替えが効かない存在であろう。酒井高徳というオプションもあるが、未だ長友が持つ強さと安定感には少し距離があるように考察される。CBの左に位置する坂井であるが、アギーレ監督が信じる左利きのCBが持つ利点というものを実践で是非見てみたい。もし左利きの選手がこの位置で結果を出すようなことがあれば、今後の左利きのCBのリストアップは優先項目に入る事となるであろう。右のCBは水本を配置させて頂いたが、これは前回で結果を残せなかったCB以外のプレーが見てみたいという多くのファンの方々と似たような意見を前提としている。逆に言えば、現状でこの位置の選手の特定が難しいと言っても過言ではない。右サイドバックは、現状のメンバーの一人であり初選出の松原のプレーが興味深い。現段階の日本代表に必要な事は、出来るだけ多くの選手に機会を与え確実な人選を遂行する事であろう。

GKも未だに選手の特定が難しいポジションである為、現状では柔軟に選手の起用を試みるべきであろう。そういった意味合いで、今回は西川を起用させて頂いた。無論、林というオプションも興味深い。今後は幅広い世代のGKに鋭い観察力を注ぎ込み、代表を通しての育成という方法をとりながら正GKの選定をしていくことが望ましいであろう。

アギーレジャパンの初戦はウルグアイと今月5日、ベネズエラと9日に控えている。いかなる結果になろうとも、今回の2試合はW杯本番ではない為、今後に向けて平常心を保つ事が重要である。これまでに検証されたように、本番になってから本気を出してくるチームは少なくないであろう。

記事:Creative Football



2014年8月28日木曜日

どう戦うアギーレジャパン、フォーメーション①

アギーレジャパンのメンバー23名が発表され、巷では戦術面での興味深い記事を多々見かける。今回のメンバー選考において、怪我の選手が何人か初期のリストアップから外れているため、今後の固定メンバーになりうる可能性は高くないと考えるのが論理的であろう。Creative Footballでは、アギーレジャパンの初戦に向けた提案としてのフォーメーションを作成させて頂いた。まずこちらのフォーメーションからご覧頂きたい。

football formations

今回はより攻撃的にアンカーを一人置き、その前に攻撃的MFを2人並べてみた。アンカーに細貝、その前に左から森岡と本田を配置させて頂いた。ブンデスリーガ開幕戦でもアンカーのポジションからボランチ、そして前線への攻撃をバランス良くこなしている細貝は、現メンバー内でアンカーとして最も適任なのかもしれない。攻撃的MFには、正確なパスとミドルを持つ初選出の森岡が興味深い。右の本田は守備にも意識をより強く持つようになり、現状のミランのメンバー内では最も今季の活躍が期待される選手なのではないであろうか。こう見て行くと、アギーレ監督は現状で攻守のバランスが良い選手らを選んだようにも見える。

DFラインには、左から長友、森重、吉田、そして酒井宏樹を配置させて頂いた。前回のW杯での結果を考慮すると少し不安材料が残る点もあるが、異なる監督による異なる指導法というものに期待したい。無論、初選出である若手の坂井や松原にもチャンスが巡ってくることが十分に可能である。個人的には塩谷、若手の植田や岩波らの選出も興味深かったが、次回に期待したい。

GKは、未だに確定した守護神というのが決めにくい。最近の川島は調子が上がってきているという情報が入ってきているが、前回のW杯以上の活躍が4年後のロシアW杯にてできるかどうかは誰にも予想がつかない。今回は権田が落選し林が選出されたが、是非同選手の手腕も見てみたい。

最後に前線の3人だが、左から田中、大迫、そして岡崎を配置させて頂いた。サポーターからの興味が一番強いと思われる田中のプレーだが、ファンタジスタのようなスタイルというより、シンプルで力強いというのが第一印象である。これは田中に限って言える事ではなく、今回選出された多くの選手にこの共通点が見られる。メキシコやウルグアイのようなシンプルでダイナミックなプレーというのが、アギーレ監督の求める所なのかもしれない。勿論、そこには正確性も同時に要求されてくるであろう。

記事:Creative Football



2014年7月26日土曜日

アギーレジャパンに望むメリハリのある適切な改革

アギーレジャパンが決定的となったサッカー日本代表だが、ネット上では招集メンバーの予想等で賑わい始めている。Creative Footballでは個人的に、予想メンバーというより、日本代表に適性があると信じるフォーメーションと選手の配置を作成させて頂いた。

football formations

フォーメションだが、3-4-3を起用させて頂いた。理由は、2つある。1つ目は、日本に歴代して豊富なタレントが集まるサイドバックの選手らを出来るだけ攻撃的に起用する事。2つ目は、個よりシステムで守備をするという事である。

まずFWには、左から、南野、宇佐見、そして宮市を配置させて頂いた。若手を中心に起用したとも見られる一方で、ブラジルW杯での結果を二度と繰り返さない様、メリハリの付けたメンバー選考を試みた。無論、これらの選手らは現在結果を出している者もあれば、宮市のように世界の有数クラブのトップチームに所属しているが出場機会になかなか恵まれない者もいる。ただ同選手には、メンタリティ、フィジカルにおける世界に通用する潜在能力が非常に高いということで今回の選考に至った。

MFには、左から長友、柴崎、山口、そして塩谷を配置させて頂いた。長友にはキャプテンがふさわしいと信じ、名前の横に(C)のマークを付けさせて頂いた。中盤の中心には、ボールがさばける柴崎とダイナミックな動きができる山口でバランスを取るようにした。右サイドには、得点能力もある変則的なサイドアタッカーとして、守備もできる塩谷でメリハリを付けた。特に両サイドには攻守における運動量が求められるため、スタミナがある選手らの起用が望ましい。

DFにも以前のメンバーとメリハリを付け、若手の植田、西野、岩波を配置させて頂いた。これらの選手らは若手とは言え、既にJ1でのスタメンにも名を連ねている。身長面等のフィジカルにも恵まれている。植田を筆頭にメンタリティの強さにも期待が寄せられる。ロングフィードの成功率も上がってきており、ビルトアップにも高い潜在能力がある。4年後を見据え、長期的に連携面を高めて行くことも可能である。ブラジルW杯でのコスタリカのように、オフサイドトラップが多く取れるチームに育て上げる事が望ましい。

GKだが、特に優れた選手が育ってきていないのが少し不安材料である。現状では、安定性のある東口を配置させて頂いたが、このポジションはこれからも流動的になる可能性が高い。

前ザックジャパンとはメリハリのある選手の起用を試みたが、このくらいのことは当然にあってもおかしくはないであろう。それは2億円以上の年収を頂く者として、日本国民が納得のいく「改革」を実行し、代表監督として納得させなければならないからである。ファンがあってのプロのフットボールには、最低限の誠意であると強く信じている。巷ではアギーレジャパンの構想として、本田をワントップ、香川をトップ下というような噂も行き交っているが、少しポジションを替えたぐらいで簡単にドイツのような強豪国と互角に戦えるのであろうか。答えは多くの方々が既に知っている筈であろう。もしブラジルでの結果を繰り返したくなければ、監督やスタッフ陣のみだけでなく、選手並びに協会の人事も大幅に改革しなければ異なる結果を産み出す確率はより低くなるのかもしれない。


2014年7月12日土曜日

現状の日本代表における長所と短所

現在日本のメディアでは、日本代表の次期監督候補として元RCDエスパニョール監督のハビエル・アギーレ氏を挙げている。一方でブラジルのメディアでは、元コリンチャンス監督のアデノール・レオナルド・バッチ氏が候補に挙がっていると報道している。色々な憶測が飛び交う中、協会側に期待したいのが、ブラジルW杯における日本代表の分析、並びに現状で最も伸ばすべき日本代表の長所的なスタイルである。これらは次期監督を選定する前に、冷静に遂行しておかなければならない最重要項目であると信じる。Creative Footballでは、個人的に、現状の日本代表における長所と短所を考察させて頂いた。


長所1:「サイドバック」

歴代における日本人選手の世界に通用するポジションを挙げるとすれば、サイドバックなのではないであろうか。元日本代表の奥寺氏に始まり、都並氏、そして長友といった選手らは世界に通用する屈指の日本のサイドバックであろう。そして他のポジションに比べ、不足しているという話題もあまり持ち上がらないのではないであろうか。又、日本には世界に誇れるマラソンの文化がある。スタミナが同時に要求されるサイドバックのポジションに困らないというのは、ここに由来する所が多いのかもしれない。世界的に見ても、元フランス代表のリザラズや、元ブラジル代表のロベルト•カルロスら、歴代して小柄な選手らが目立つ。日本人が、身長面で世界に劣る必要が無いポジションと言っても過言ではない。このサイドバックの選手らを応用すると、中盤でのサイドに起用ができるであろう。


長所2: 「システム」

日本人の国民性を言えば、真面目で規律を守る傾向がある、という事ではないであろうか。大多数の学校では、個を出す事より、協調性を重要視した教育体制を採用してきている。大人になってから突然、個を出せと言われてもどうして良いか分からない、というのが現状なのではないであろうか。成人してから個を出そうと努力している日本人選手らも存在すると推測されるが、幼少の頃に植え付けられたパターンに反する事は、リラックスしてプレーができないということに繋がるのかもしれない。リラックスができなければ、フットボールで重要な楽しむ、という姿勢からも遠ざかってしまうのではないであろうか。故ブルース•リーがコメントとして残した、「Be water (水になれ)」、というニュアンスこそが、自分達の最大限の力を引き出せる鍵となるのかもしれない。トルシエ•ジャパンで結果を出した3バックを筆頭に、個で戦うのではなく、11人で戦う方がより日本代表に合っていると信じる。


短所1: 「ワントップ」

これまでにもザックジャパンで悩まされてきた、決定的な仕事ができるワントップの不在である。ここを、9番のポジションと呼んでも良いであろう。欧州で言えばイブラヒモビッチやレヴァンドフスキ、南米ではスアレスやファルカオらといった選手らが代表的である。これらの選手は、ワントップというポジションで単独で点を取る事も可能である。一方で、これらの選手に匹敵する選手が日本人の中にいるかどうかは、現状では不確かである。ただ、イブラヒモビッチがコメントして残した、近い将来日本にも有望なストライカーが生まれるであろう、という言葉が示すように未来の可能性を信じなければならない。現状では0トップというシステムが流行しているが、オプションとしては考慮しても良いであろう。その際は3-4-3等の、3バックで最終ラインを統率し、中盤の両サイドには優秀なサイドバックの選手を配置する、というシステムを起用しても興味深い。そして、前線の3選手を中心に、システムを通じてフィニッシュするという工夫が必要となってくるのかもしれない。


短所2: 「トップ下」

日本におけるトップ下選手の不足は、これまでにそこまで話題に上る事は無かったのではないであろうか。それは、ワントップやセンターDFにおけるポジション不足により注目が集まった際の、死角だったのかもしれない。もし、ボランチを「チームの心臓」と例えるのであれば、トップ下は「チームの脳」と例えても良いであろう。故に、この「脳」に求められるのは、的確な判断とその実行である。このポジションで安易なパスミス等が起こると、カウンター等を受けチームに不利になる事が少なくない。トップ下を務める選手に適しているのは、誰もが頼れる正確性なのではないであろうか。言い方により、このポジションにおける優秀な選手らを、ファンタジスタとも呼ぶ。ジダン氏やルイ•コスタ氏らがその筆頭であろう。日本で言えば、マリノスの中村であろう。今回のW杯でも、同選手のプレーが見たかったファンも多かったのではないであろうか。ただ、イタリア代表のピルロらと同様、これまでにファンタジスタと呼ばれてきた選手らは当然年齢を重ねてきている。それがネックとなってか、ボランチに回ったり、代表に招集されない理由の1つとされているのかもしれない。ブラジルW杯でファンタジスタと呼ばれるようなトップ下の選手を挙げれば、コロンビア代表のハメス•ロドリゲスやイングランド代表のスターリングらに、その高い潜在能力が期待されるであろう。大多数のチームは、ファンタジスタより、フィジカルが強く柔軟性のあるFWの選手を配置する傾向にある。一方で、現状の日本代表を考慮すると、3-4-3等のシステムを基本に、中盤の真ん中の2人にはボランチ兼トップ下の仕事ができる選手の起用、というのが適しているのかもしれない。今大会に出場した山口や青山を筆頭に、柴崎のような若手らがこれからも成長していく事を念じている。

記事:Creative Football



2014年7月10日木曜日

ブラジルW杯で不在がちな9番の存在

ブラジルW杯準決勝、アルゼンチン対オランダの試合は延長戦終了まで決着がつかず、結局PK戦までもつれ込む形となった。結果は、アルゼンチンが4-2の成績で勝利を収めた。この試合中継を拝見して感じた事が、今大会におけるPK戦の頻度である。特にオランダ代表にとっては、準々決勝から2戦連続でのPK戦となってしまったのだが、サッカーファンの多くの方々にっては、延長戦終了までにゴールシーンが見たかったのではないであろうか。このような結果になっているのは、決定的な仕事が出来る9番の不在、というのが1つの原因として挙げられるのではないであろうか。

無論、先日行われたドイツ対ブラジル戦のように大量得点を奪っての勝利というのも記録に残っている。一方で2列目に多いスター選手ら、特にメッシやロッベンといった選手らが得点を決められないと、PK戦という結果に繋がってしまうのではないであろうか。特にストライカーとして期待が寄せられていたオランダ代表のファン•ペルシは、準々決勝以降、コンディション状態があまり優れていなかったように見えた。PK戦で勝利を収めたアルゼンチン代表には、残念ながら、1列目である9番のポジションで決定的な仕事が出来る選手が見当たらずにいる。例えDF陣が良い働きを見せたとは言え、延長戦終了まで両者0点という結果がこの事実を物語っているであろう。

W杯には大陸ごとに出場国の枠というものが存在している。特に欧州には13カ国と比較的多めに用意されているのだが、今大会を見る限り、もっと欧州と南米に枠数を増やしても良いと考察することができる。一方で、もしそうなれば、今大会で成績が好ましくなかった大陸における出場国の枠数が減る可能性もあるであろう。その枠数配分がネックとなり、欧州の世界的なトップストライカー達が今大会の出場機会を逃していると言っても過言ではない。例えば、今大会のアジアの参加国にも引けを取らないスウェーデン代表のイブラヒモビッチや、ポーランド代表のレワンドフスキらである。皮肉にも彼らは、単独のストライカーとしては世界でも屈指と言われるべき選手らなのではないであろうか。そして、もう一人、今回は怪我で出場が断念されたコロンビア代表のフォルカオという選手がいる事も忘れてはならないであろう。彼らは、今大会に不在がちな9番のポジションで仕事が出来る選手ら、であったと信じている。

ブラジル代表には歴代で、9番の位置で決定的な仕事をする選手らが存在していた。ペレに始まり、ロマーリオ、そしてロナウド。しかし、フットボールが近代化するにつれ、システムも0トップというものが人気を博すようになってきている。これが起因しているかは不確かであるが、現在のブラジル代表には絶対的な9番が不在と言っても過言ではない。これはブラジルに限って言える事ではなく、アルゼンチン、オランダ、そして日本代表にとっても同じような事が言えるであろう。今は2列目にストライカーが集中する傾向のある時代だが、W杯という大舞台で結果を出すにはやはり、ドイツ代表のシュールレやクローゼらといった9番の位置で仕事ができる選手らの存在が鍵となってくるのかもしれない。



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2014年6月30日月曜日

ベスト16は得点に難あり、前線の確実な得点源が優勢を呼ぶ

現在、W杯におけるフランス対ナイジェリアの試合終了直後に執筆を行わせて頂いているのだが、両チームとも前半は無得点、後半79分になってようやくゴールシーンが披露された。


ここで、気づいたのが、各チームにおける、前線の確実な得点源の重要性である。ゴール前までは、美しいパスワークで繋ぐことが可能となっているが、フィニッシュまで持って行くことがなかなか困難になってきている。一方で、コロンビアのハメス•ロドリゲスやオランダのスナイデルのように、ベスト16の舞台でも決定的な仕事を果たしている前線における得点源が存在している。

開催国ブラジルのネイマールも、ベスト16という舞台では少し手を焼いているようだ。結果、チリとの試合においては、PK戦における勝利という、接戦という結果となっている。

特に本日のフランス対ナイジェリア戦における、DFラインの統率から発生するオフサイドトラップがとても機能しているようだ。これは、両チームにおいて成果を出しており、結果、無得点という試合運びに結びついている。ボランチ同士による早いプレッシャー、ボールコントロールもほぼ完璧な状態にある。両チームのGKも引けを取らず、後半78分まで、堅実なセービングを披露している。

予選では好調だったベンゼマでさ、なかなか得点が出来ないベスト16。後半79分になって、ようやくセットプレーから、ボランチの選手であるポグバの得点が披露された。もう1点は、フランスにとっては幸運な、ヨボによるオウンゴールである。それ以外にも、両チームにおけるゴール前でのチャンスはあったが、前線の選手による得点には繋がらなかった。これは、ベスト16というステージが、予選とは異なり、既に接戦状態にあるということを意味しているのではないであろうか。

執筆:Dragonshoot



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2014年6月28日土曜日

W杯で気づかされたメンタリティの重要性とその改善案

ブラジルにて現在開催されているW杯、この大会において、アジア勢が揃って予選を敗退した。特に、日本と韓国の選手らが、敗因の1つとして挙げているのが、「メンタリティの弱さ」であるようだ。無論、メンタリティ以外にも、様々な要因が今大会における早期敗退に関わっているであろう。海外クラブに所属する日本人選手らが、頻繁にこの言葉を口にし出したのも、おそらく、海外に渡り強豪国の選手らと接し始めてからのことであろう。特にヨーロッパや南米の選手らは、このメンタリティが日本人選手に比べ、平均してより強いと見られている。その一因として挙げられるのが、彼らの宗教や、育った幼少時代の環境であろう。日本人は比較的、無宗教でも不自然ではない。幼少時代の環境も、平均して南米やヨーロッパの貧しい地域に比べると、はるかに恵まれているであろう。これで食って行かなければ、家族を養えない。そう幼少時代から脳裏に刻み込まれ、フットボールと「生きる」ということの密接な関係を築き上げてきている。日本では、そのことを俗に、「ハングリー精神」と呼ぶのではないであろうか。そして、南米の強豪国の選手らは、そのハングリー精神が比較的強いと言われてきている。ここで負けたら、もう後がない、だから、負けていても、必ず取り返し、絶対に勝つ。彼らは、試合中に、こう頭の中で念じている、と強く信じる。

メンタリティをどうやって改善するか。それは、お国柄により、異なるのではないであろうか。特に、日本人には、空手や柔道を初めとする日本特殊の格闘技、並びに、お寺でよく見かける座禅、と言った恵まれた環境が整っている。そして、既に遂行されているかもしれないが、これらの中で行われている、自我を無にする、という手法を、フットボールの練習にも組み込んでみてはいかがであろうか。毎日、例え、10分でも良い。毎試合の直前に、ロッカールームにて、3分だけでも良い。心を無にし、自分と向き合い、これを習慣とするすることで、ブレない自分を作り上げる。口だけで、自分はメンタリティが弱いと放つ前に、これらの習慣を毎日こなし続ける、という努力がまず必要なのではないであろうか。沈黙を守り、行動で制す。沈黙を守り、試合に勝つ。

欧州に10年以上継続して在住する者として発言させて頂けるのであれば、例え国籍が異なるとも、極端に言えば、我々は同等に、「人間」としてカテゴライズされている生き物であろう。自分の中であれこれ考えてから人と接するのと、何も考えずに人と接するのとでは、確実に全く異なる結果が起きる。後者のやり方で人と接する方が、自分にとってより有利な結果が出せると信じる。これらは、訓練でいくらでも修正が可能である。言葉が通じなくとも、笑顔だけでも良い。とにかく、外を歩き、出来るだけ多くの人々とコミュニケーションをとる。それは、アイコンタクトでも良い。これらの行動中における、「嫌われる」という言葉を、自分の辞書の中に作らないことも重要である。人に笑われても、睨まれても、自分の人生における最終目標に比べたら、そんなのはどうでも良いことであろう。喜怒哀楽を顔という部分を通して表現するのが、人間がとる当然な生態の1つである、と信じた方がロジックであろう。残るは、覚悟の問題であると強く信じる。

メンタル面において言えば、現フランス代表に興味深い選手がいる。ヴァルブエナという背番号8の、身長167cm、体重58kgの選手(参照:Wikipedia)である。これらの数値からお察しがつくかのように、日本人の選手と比べても、比較的小柄な選手である。今回のW杯において、右サイドのアタッカーとして先発し、同国が予選グループをトップの成績で通過するのに、多大なる貢献をしている。得点も、確実に決めている。フットボールを楽しんでいる姿が、我々の目の前に映っているのである。例え、自分よりも大きく、より有名な選手であろうと、容赦なく突進して行く姿は、自分を無にしている人間の一人、ということが暗示されているのではないであろうか。世界中には、異なる宗教や幼少時代の環境が、当然のように存在しているだろう。一方で、最終的に、我々を勝利に導くものは、周りではなく、自分自身の内側にある、と強く信じている。

執筆:Dragonshoot



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2014年6月26日木曜日

日本代表の次期監督に求められる条件とは

現在、フットボール メディアで盛り上がっている話題の1つは、日本代表の次期監督が誰になるのか、ということではないであろうか。現状では、メキシコ出身のアギーレ氏が最有力候補という記事を頻繁に目にする。一方で、ファンが期待する監督と合致しているかは不確かである。プロのフットボールは、ファンがあってこそ成り立つスポーツである。そして、そのファンを喜ばせるのは、試合に勝つ、ということであろう。Creative Footballでは、日本人選手の現状を見据えながら、代表の次期監督に求められる条件というものを考察していきたい。


「個の力よりシステムを重視する」

まず、今回のブラジルにおけるW杯において、起用された日本人選手の個の力で世界と戦うことの難しさ、ということを気づかされたのではないであろうか。これは、フットボールを普段から見ていない新規の観戦者の目にとっても、そう映っていたようである。結果、無念にも無敗で、グループ最下位という成績で予選を敗退した。得失点差は、-4と記録されている。最終戦となったコロンビア戦後、選手らは下を向き、ムードは、巨人軍の原監督も気にかける程の、ネガティブなものとなってしまったようだ。一方で、このような事態を招いたのには、何かしらの原因があるはずであろう。そして、その原因の1つとして挙げられるのが、日本人選手の「強」の部分で戦わず、「弱」の部分で今大会を戦い抜いてしまったこと、ではないであろうか。例えば、長友が大学時代、車椅子を使用する程の怪我を負っていたのにも関わらず、現在では、名門インテルでレギュラーの座を勝ち得ている。この現状を作り出せたのは、長友が自分の「強」の部分を知り、そこを集中して磨き上げたからではないであろうか。それでは、日本人の「強」は何であろうか。もう、既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれないが、それは、個より、規律やシステムなのではないであろうか。そして、運良く、フットボールは11人で戦うスポーツなのである。こう考えると、フットボールというスポーツは、日本人という気質に実は合っているのではないか、という可能性さえ見えてくるのではないであろうか。これを踏まえると、次期監督には是非、前代表監督のトルシエ氏のような、よりシステムで戦える監督が日本代表に合うと考察する。


「名門チームに所属するという事実のみではなく、システムに合った無駄のない勇気あるメンバー選考ができる」

システムを重視にできる時期代表監督が選定されることを強く願いつつ、この監督に必要な別の条件として、選手の選考基準が関わってくるであろう。特に最近の良い例で言えば、現フランス代表のデシャン監督が、ベンチに座ることを受け入れることができなかったナスリを、代表から外したことではないであろうか。例え、この選手が今年のプレミアリーグの王者マンCの立役者であったとしてもである。そして、同代表は、今回のW杯において、予選グループをトップの成績で通過した。チーム内の雰囲気も明るく映っている。日本代表の次期監督が、この勇気あるメンバーの選出、並びに、システムに合った無駄のない決定を下せる、と強く念じている。そして、W杯に行ける貴重な23人のメンバーは、チームとして戦える、良いムードを保っていなければならないと信じる。


「準備段階では柔軟な試行錯誤を、しかし本番では絶対にブレない」

日本代表監督の通常の任務期間は、W杯を目標とすれば、4年間というスパンが理想であろう。その期間の中で、フレンドリーマッチや様々な公式戦といった機会が恵まれている。これらの試合を意味するのは、W杯という大舞台へ向けた確固たるスタイルの構築であろう。故に、準備段階において、監督が試行錯誤するということは当然のように許される行為であるであろう。では、試行錯誤で実際に何を行うのか。それはまず、日本人特有の能力が最大限に活きるシステムの構築、並びに、そのシステムに合った選手の特定であろう。通常、6人交代が許されるフレンドリーマッチでは、柔軟に多くの選手に機会を与え、鋭い洞察力で選手の適性を見抜くことが重要である。そのフレンドリーマッチにおいては、経験を積ませる為に、南米等の日本が天敵としているチームを積極的に相手国として取り組むべきである。又、早い段階からメンバーを特定するという焦りは特に必要ないであろう。重要なのは、自分を無にし、純粋な目で選手を見抜くことである。無論、世論に対し柔軟に耳を傾けることも、バランスの取り方としては間違ってはいない。一方で、準備期間を終え、4年後にロシアで行われる予定のW杯を迎える際には、一度決めたシステム、戦術、そして選手の起用法を限りなく忠実に遂行し、特にメンタルの部分で決してブレない、ということが時期監督として求められる重要な条件の1つであろう。もし、試合中に選手交代を行う際には、俊敏な、遅れをとらない的確な判断力が求められる。監督にとって、「迷い」は、最も必要のないものであると信じる。

執筆:Dragonshoot



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2014年6月25日水曜日

コロンビア戦後の日本代表における改善点

2014年W杯、優勝を掲げていた日本代表は、早くも予選グループにて敗退が決定した。コロンビア戦においては、1-4という大差にて敗戦した。試合後に印象に残っていたのが、この早期の敗退に対する、責任感の強い選手らの姿勢である。長谷部キャプテンを筆頭に、長友、岡崎らが続き、自分達に責任がある、というコメントを残した。特に、岡崎は難しい角度からの得点を決めたのにもかかわらず、自分に対する責任と向き合おうとしていた。一方で、ザッケローニ監督は、日本は良い試合をした、というようなコメントを残している。

もし、この日本代表に改善点を挙げるとすれば、それは、根本的な部分に戻る必要があるのかもしれない。選手、監督、そして、その監督を選出したサッカー協会であるのかもしれない。今後を言えば、日本サッカー協会において、日本人のスタイルを良く知り尽くし、方向性を明確にできる、説得力のある人物像が必要であろう。そして、出来るだけ世代も若く、近代サッカーと現代の若者に対する理解力がある者。年配の方々の経験には、多大なる尊敬を示したい。一方で、フットボールはスポーツであり、監督にも同様、俊敏な判断力が必要とされるであろう。例えば、未だに現役であるカズ、W杯と海外での経験が豊富な中田氏、前日本代表の10番を背負った名波氏、ロンドンオリンピックで監督として日本をベスト4に導いた関塚氏らを、次期監督選定の決定権を握る主軸に据えるということも興味深いであろう。

監督に関して言えば、今回の日本代表のザッケローニ監督は、比較的、能力の最大限を活かしたのではないであろうか。そして、これまで同代表を導いたという事実に、感謝の気持ちを示したい。同監督はコロンビア戦後、やり残した事がある、というようなコメントを残しているが、4年間という短くない年数の中で繰り広げられてきた采配こそが、我々ファンが現実に拝見したザッケローニ監督の結果であると信じる。そして、時には、我々に希望を与えてくれた、W杯では優勝を掲げるまで選手を導いた、ということが同監督が残した最重要の功績であろう。一方で、唯一、改善点を挙げさせて頂けるとすれば、去年のブラジルにて開催されたコンフェデレーションカップ直後にあったのかもしれない。日本代表は、ブラジル、メキシコ、イタリアを相手に無敗で大会を終えた。得失点差は、-5と記録されている。特に、この大会は、日本が天敵としている南米勢と公式戦を交えることができる、絶好の機会の1つでもあった。通常、欧州の強豪国では、このような結果に終わったチームの監督は交代というのが、伝統的なシナリオとなっている。コンフェデというW杯に次ぐ大きな舞台でこの結果に終わったのだから、W杯でも同等な結果が予想されると判断するのがロジックであろう。結果、日本の協会側は、ザッケローニ監督に希望を託し、同監督の続行を決定した。この時の、多くのファンやサッカー関係者の動揺は、今でも記憶に残っているのではないであろうか。その後も、指導権を任されたザッケローニ監督は、例え、コンフェデ杯で失点だけでも9と記録されたDF陣を、今回のW杯まで信じ続けた。

フットボールの試合において、何が一番の敗因であったかを決めることは、ほぼ難しいであろう。協会側なのか、それとも監督なのか。メディアの中には、日本人選手の能力の限界を挙げ、世界の壁は高かった、というようなニュアンスも見られる。一方で、前監督のトルシエ氏や岡田氏といった、W杯において大敗をせずにベスト16にまで導いた監督らも存在している、ことを忘れてはならないであろう。これらの監督の違いは、個で戦うより、11人で戦うということに対する比重の置き方であると、推測する。例えば、岡田氏のような、例えキングとして慕われているカズでも、チームにフィットしなければ外す、というような勇気ある姿勢である。今回のW杯において、好調な結果を残している現フランス代表で言えば、デシャン監督が、ナスリを戦術上の理由よりメンバーから外したように。また、今大会において、ザックジャパンが見せたパワープレーだが、必要な時には使用することも可能であろう。ただ、パワープレーのキーマンになったのがDFの吉田であったりと、個に頼る部分がどうしても出てきてしまう。コロンビアという、フィジカル面が日本人選手より平均して優れているようなチームに対抗出来るだけの個の力が、今回の日本代表にあったのかは未だに不明であろう。ただ、はっきりとした数字の結果を言えば、1-4という4失点での敗戦である。ここで興味深いのは、もし、トルシエ氏が築き上げたフラット3が繰り広げるオフサイドトラップというような戦術が、現代表にもあったら、結果はどうなっていただろうか、ということである。Creative Footballでは、日本のスタイルには、規律やシステムというのもが、世界の強豪国を相手にしていく上で、より合っていると信じる。ゾーンディフェンスやオランダのトータルフットボール等も、良い例であろう。そして、3-5-2というシステムも未だにとても興味深い。今後の日本代表においては、個々のタレント性だけではなく、システムに合ったより的確なメンバー選出、ということを考慮に要れても良いのではないであろうか。

選手らに対する改善点を挙げるとなると、これはより困難となる。選手らの何人かが認めたように、地力がなかった、これが自分らの実力、というようなコメントに示されるように、我々ファンが目にした結果こそが、現実であろう。無論、監督の采配も少なからずとも影響していると推測される。ただ、監督の方向性に疑問を持っていない、というような長友のコメントが示すように、チーム内が極端に揺れていたという事実はないと信じる。チームであるから、何人かの選手が不満を持ったりすることは、どの国においても不思議ではないであろう。ただ、1つ強く念頭に置いているのは、誰かを個人的に叩いたりするようなことは、決して選手らの成長の糧にはならない、ということである。チーム全体として、協会を含む日本のサッカー界に関わる全般としての改善点こそが、未来における日本のサッカーの成長のために、より必要なことであるのかもしれないと、もし間違っていなければ、こう信じたい。

執筆:Dragonshoot



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2014年6月24日火曜日

日本代表のコントラストをつけたスターティングメンバー案

ブラジル、クイアバの地にて、間もなく、日本対コロンビアの試合が行われようとしている。周知の通り、この試合が持つ意味は大きいだろう。それ以外にも、複雑化した、裏カードであるギリシャ対コートジボワールの結果という、日本が予選を突破するか否かを定める重要な要素が存在している。大勢のファンが見守る中、我々が唯一、ザックジャパンに求めるのは、4年間で培ってきた努力が無駄にならぬよう、悔いのない戦いをして頂きたい、といことではないであろうか。

それでは、悔いのない戦い方、とは何か。それを一番詳しく示すことの出来る戦い方は、このW杯が開催される直前にとっていた戦い方ではないであろうか。その地点では、確実に試合の方向性が決まっていなければならないからであろう。その時のシステムは4-2-3-1であり、選手の配置もほぼ決まりつつあった。しかし、W杯開催後、ザックジャパンにおける采配において、少し迷いのようなものが見え始めていると感じているファンの声が増えつつある。一方で、内部事情は外部者には無知であるから、これも一概には言えないというのも事実であろう。

コロンビア戦開始まで時間も迫りつつあるが、ザッケローニ監督の頭の中には既に構想が出来上がっていると想像される。もし、ファンとして1つだけ提案させて頂けるならば、今まで築き上げてきた戦術を崩さずに、前試合のスタメンに対し少しコントラストつける、ということである。それは、道理にも合った配置と言っても良い。Creative Footballでは、これを考慮に、コロンビア戦に向けたフォーメーションを作成させて頂いた。

football formations


まず、最低条件として、ザックジャパンが、4年間で築き上げてきた4-2-3-1のシステムを採用させて頂いた。そして、ワントップには本田を配置させて頂いた。最初にこのポジションに本田を配置することが、コントラストをつける、という意味合いに合致する。これまでザックジャパンが築き上げてきた、パスサッカーの得点の原動力となってきたのが同選手であろう。大迫、柿谷、そして、大久保という才能あるストライカーも存在しているが、スペイン代表やバルセロナに近いパスサッカーを理解しているストライカーは、現代表において、本田が最高峰であると信じる。そして、2列目にも、前回のスタメンとはコントラストをつけ、左から、斉藤、香川、そして岡崎を配置させて頂いた。特に、左サイドの斉藤には、現代表のパスサッカーに対する柔軟性があると信じている。そこを踏まえ、同選手のドリブル突破からフィニッシュにまで持って行ける、現代表に欠けている、そして今大会で最も重要な役割の一角を期待したい。ブラジルにはネイマール、オランダにはロッベン、アルゼンチンにはメッシといった、ドリブル能力の高い選手を有するチームが、予選突破を既に決めていることは事実であろう。

トップ下には香川を配置させて頂いた。これは、ドルトムント時代に、同選手が一番結果を出しているポジションであろう。一方で、マンUや現代表において、同ポジションでなかなか結果を出し切れていないが、それでも、サイドよりセンターに切り込んでくる性質の選手を左サイドに配置し続けても、最大限の力は発揮出来ないと信じる。逆サイドの右には、岡崎を配置させて頂いた。まだ、今大会における得点はあげてはいないが、これまでも日本代表を救ってきたストライカーにスタメンを託すというのも、理にかなっているはずであろう。もし、後半戦に入っても無得点の場合は、右サイドの岡崎を清武に交代することを強く提案したい。これまでにも、途中から右サイドに入った清武が、日本代表を救ってきたことは記憶に強く焼き付いているはずであろう。この無得点の場合を想定して、ワントップに大久保を入れ、本田をトップ下に下げ、香川を左サイドに置き、右サイドに清武という布陣も、とても興味深いであろう。特に、香川と同様、大久保に関しても、サイドではなく、センターのポジションにより適性があると信じている。

ボランチにおいては、このブログで何度も提案してきた、青山と山口の組み合わせが、現代表では一番結果が出ると信じている。特に、結果を出してきている、青山のロングパスに託されるファンの期待は、多大なるものがあるはずであろう。ザックジャパンは、この2人の組み合わせで予選当初からくると、個人的に予想していた。しかし、期待の寄せられる青山の姿は、W杯の試合におけるピッチ上では、まだ一度も確認されていない。前回のスタメンとコントラストをつけるという意味でも、青山の起用は強く提案したい。

最終ラインであるが、左から長友、今野、森重、そして、右に酒井宏樹を配置させて頂いた。長友の左サイドからの攻撃は、ザックジャパンの強みの1つであろう。そして、このチームの最終ラインを支えてきたのが今野と吉田だと信じる。しかし、吉田に関しては、長谷部や内田と同様、怪我からの復帰にもう少し時間を割いても良いと信じる。ここは、コンディションの良さを考え、森重のパフォーマンスに期待したい。そして、前回の試合からコントラストを少しつけ、右には酒井の起用がとても興味深く見える。まだこれまでに見せていない、右サイドからの高速なアーリークロスは、コロンビアの想定外ではないであろうか。右サイドは、内田でくると予想しているはずであるから、酒井がこの場面で活きてくるのではないであろうか。後半に入っても無得点の場合は、内田との交代も充分に考えられる。ゴールを守るのは、これまで通り、川島が適任であろう。西川という冷静なGKのオプションもあるが、海外経験のある川島のメンタリティに託しても良いと考察する。

明日になれば、どのチームが予選C組を突破するのかが明確になるであろう。日本の位置は、決して楽観的になれるものではないが、それ以上に、何も考える必要もないであろう。このブログにおいて、当初から何度も述べ続けてきているが、心を無にし、今は目の前にあることに集中して取り組む、ということが最重要である。己を信じ、己の戦いを制すことが、この大会を制すことに繋がると強く信じている。次戦において、ザックジャパンの勇姿が見られることを、強く念じている。



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2014年6月23日月曜日

監督の采配が試合の結果を左右する可能性

W杯における、日本代表の予選突破の可能性を少し残しつつも、早くも次期監督の話題がネット上で目にされる。以前、名古屋グランパスエイトでプレイし、監督としても同チームを導いたストイコビッチ氏や、初めの2年間を岡田氏に務めさせ、その後の2年間を、現コートジボワールのラムシ監督に務めさせる等と様々な憶測が飛び交っている。メディアやファンの声が、選手より監督にここまで集中しているのは、監督の采配が試合の結果を左右する高い比率を示しているのではないであろうか。

シンプルに考えると、戦術、システム、そしてスターティングメンバーを決めるのは監督である。このスタメンがいかに重要かということは、今回のW杯を通しても周知の事実であろう。チームの方向性を決めるのも監督であるから、公式戦本番前になって、突然変更することも可能である。ナショナルチームの監督は、W杯を一番の目標に据え選定されると推測すると、4年をかけてチーム作りに専念することとなる。特に、今年のW杯の優勝候補と言われている開催国のブラジルだが、準備期間中の後半とほぼ同等の選手の起用法と戦術を、今大会でも貫き通している。例え不利な場面でも、基盤は動かすことなく、選手交代を行うという、ファンも理解しやすい戦術をとっているのが、同代表のスコラリ監督である。

ファンの多くの方が一番恐れていることがあるとすれば、それは本番最中における監督の「ぶれ」であろう。もし、準備期間中に多少ぶれたとすれば、その期間中に修正し、本番までにぶれない監督像を作り上げることが可能であろう。しかし、W杯という短期間決戦の中で、もし監督がぶれるようなことが少しでもあれば、選手がぶれていなくとも、そのチームに危機がせまることはどなたでもご理解が頂ける事実であろう。なぜなら、何度も言うようだが、監督が起用する戦術と選手を決めるからである。例え、ある選手が、ロナウドやメッシのような次戦で得点を決める自信を持っていたとしても、起用されなければ、試合終了までピッチ内に姿を現すこともないであろう。

監督業という分野においても、「カリスマ」という言葉があると信じる。これは他人が容易く真似出来ない指導法を、ファンの前に披露し、結果を出すことができる監督に与えられる「称号」のようなものであろう。チェルシーのモウリーニョ監督や、ドルトムントのクロップ監督らが良い例であろう。試合中に見せる彼らの特殊なパフォーマンスにも、カリスマ性を感じさせる何かを持っているということが暗示されているであろう。この視点で言えば、ストイコビッチ氏にも、似たような性質を感じることができるのではないであろうか。無論、いかなる事態においても迷走しないということが、ここで言うカリスマに対する最低条件ではあるが。

Creative Footballでは、最低でも、この大会が終わるまで、ザッケローニ監督が采配をとる現日本代表を支持する。それは、4年間、同代表を応援し続けてきたファンとしても、ぶれたくないからである。だからこそ、ザッケローニ監督には、メディアが噂している最低の事態等が決して起きていない、ということを強く念じている。未だに、ぶれずに応援している大勢のファンやサッカー小僧達がいるはずであろう。最低限のプロのマナーとして、そして夢を与え続けられる立場にいる者として、我々ファンの目の前に、悔いのない、理想を言えば、奇跡的な結果を、次戦のコロンビア戦後にご披露して頂けることを強く願う。

執筆:Dragonshoot



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2014年6月22日日曜日

ザックジャパンにおける采配の改善案、パワープレーより3-4-3

次戦にコロンビア戦を控えた日本代表のザッケローニ監督がいかなる采配をとるのか、というのがメディアの話題を集めつつある。次戦でもパワープレーを試みる可能性がある、という記事も見かける。もし、これが事実なのであれば、ファンが一丸となって改善案を提案しても興味深いであろう。Creative Footballでは、もしパワープレーという不慣れなスタイルに踏み入るのであれば、むしろ、ザッケローニ監督が得意とする3-4-3のシステムを支持したい。無論これは、どちらにしろ博打のようなものを打たなければならない、という最悪の状況を想定した場合の話だが。

football formations


まず、トップの3枚はゼロトップという形になる。左から、斉藤、香川、そして本田を配置させて頂いた。これは、斉藤にはドリブルでの突破、香川にはセンターポジションでの適性、そして本田にはサイドにも開くことができる柔軟性を期待してのことである。これまでに、3-4-3を試してきたが、まだこの3選手でこの配置は試したことはなく、成功の可能性はあるだろう。

中盤は、左から、長友、青山、山口、そして酒井宏樹を配置させて頂いた。以前にもこのブログで述べたが、これまでの経験上、長友の守備における負担が少なくなればなるほど、より相手に脅威の与えられるダイナミックな攻撃ができていると拝見する。そして右の酒井も、この位置からの攻撃には、アーリークロスを上げるまでの走行距離が縮まる等、よりアドバンテージがあるはずだ。そして何より、青山と山口の組み合わせで、公式戦において3-4-3を試したという記憶は、そこまで強いものではないはずだ。よって、ここにも成功の可能性がある、と言っても過言ではないであろう。

最終ラインは、左より、今野、吉田、そして森重が現状では適任であろう。このメンバーでどれほどオフサイドトラップがとれるかは未知数であるが、ここは短い時間で統率するしか他ないであろう。そして、結果を残し、運良くベスト16進出へとなった暁には、徐々にこの3人の意思疎通もより高まると信じる。試合を積み重ねるたびに成長し、ワールドカップで優勝を果たしたチームも存在している。もし、「パワープレー」という、このチームに合っていない手法をとるなら、より可能性のある手法をとってもらいたい、と多くの日本代表ファンがそう願っているはずであろう。

監督という立場は、選手や試合の方向性を相当左右する。「SAMURAI BLUE」と世界から呼ばれている日本代表にふさわしく、心を決めたらとことん最後までやり通す、というのがこれまで同代表を信じ支持してきたファンに対する筋であろう。次戦では、心を無にし、ぶれる事なく、その勇姿を我々ファンの前に披露して頂けることを、強く念じている。

執筆:Dragonshoot

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2014年6月21日土曜日

日本とギリシャの両者が同時に勝利することが好ましい条件

フランス対スイスの試合は、フランス側の圧倒的な決定率の高さが目立つものとなった。同国は2勝しているが、45歳のデシャン監督は、未だに楽観的にはなりたくないようである。一方で、61歳のザッケローニ監督は、今どんな気持ちで次戦に望もうとしているのだろうか。ギリシャ戦後、原技術委員長と話し合いの場を持ったそうだが、同監督が今のチームをどのくらい改革してくるかは誰も知る由もない。次戦の相手、強豪コロンビアにとって、同じ南アメリカの地で試合をすることは多くのアドバンテージとなっているはずだろう。それに加え、例えフォルカオが不在でも、これまでに順調に勝ち続け、十分な戦力を保ち続けている。

さて、日本代表がベスト16に進出するには、最低でもコロンビアに勝利しなければならない。そして、少し複雑なのが、日本が勝利したとしても、コートジボワールがギリシャを相手に勝利を収めた場合は、その地点で日本の敗退が決定する。ここは、是非とも、鉄壁の守備を誇るギリシャに0点で抑えてもらい、コートジボワールを相手に勝利を収めて頂きたい。一方で、日本代表も、コロンビアに2点差以上で勝利することが理想として挙げられる。C組最終戦は、ドラマチックにスケジュールが組み込まれたように、両試合が同じ時間でのキックオフとなる。勝利して、さらなる勝利を掴むか。それとも、勝利しても、敗退を強いられるのか。この瞬間のTV視聴率は、相当稼がれることが予想されるだろう。もう一度、日本代表がべスト16に進出するのに理想な形を述べる。

「日本がコロンビアに2点差以上で勝利し、ギリシャがコートジボワールに2点差以下で勝利を収める。」

勿論、最低ラインを言えば、日本がコロンビアに1点差で勝利し、ギリシャがコートジボワールに2点差以下で勝利すれば、勝ち失点差で日本のベスト16進出が可能となるであろう。ただ、これはあくまでも最低ラインであり、決して目標としてはいけないレベルであろう。個人的には、本田や大久保ら、精神的に強い選手にとっては、この逆境というものは、ある種の刺激となり、同選手らの気持ちが逆に上がると読んでいる。上に挙げた条件を日本が満たし、逆転でベスト16進出を決めたその瞬間を想像すると、よりご理解ができるのではないであろうか。勝利することがとても困難であるこの大会だが、何が起こるのか最後まで分からないのがワールドカップであるということも、歴史的に証明されている。ドイツ代表のレーヴ監督も触れていたが、気持ちの入ってない者からどんどん消えていくのがW杯、というような意見を、Creative Footballでは強く支持していくつもりだ。

執筆:Dragonshoot



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2014年6月20日金曜日

ギリシャ戦から考察する、今の日本代表に必要なスターティングメンバー

2014年W杯における、日本対ギリシャの戦いは、0-0の引き分けに終わった。10人のギリシャを相手に圧倒的なボール支配率を保持したが、残念ながらゴールには結びつくことができなかった。特に、この試合を見た多くの日本代表のファンは、選手らと同様、悔しい思いに取りつかれたに違いないであろう。何が正しかったのか、ということは、フットボールの試合においては一概には言えない。ただ、1つ確実に言えるのは、我々が見た日本代表は、我々の知る、オランダ代表に引き分け、ベルギー代表に勝利した、あの時のチームとは異なっていた。

もう残りあと1戦、例え日本代表が勝利しても、コートジボワールが次戦で勝利すれば、日本代表は次のステージに進むことなく、4年に1度のワールドカップを後にすることになる。では、今の代表に何ができるか。現状を見つめ、次の対戦相手である強豪コロンビアの特徴を掴みつつ、自分たちのプレーをするしか他ないであろう。現状を見つめるとは何か。それは、コロンビア戦のための戦術に見合った最適な選手の起用ではないであろうか。このブログでは何度も執筆してきていることだが、同じ選手に何度もチャンスを与えすぎるのも、ベンチを暖めている選手らのモチベーションを下げることになり、戦術面も無視することに繋がる。ここには、柔軟な采配が必要不可欠であろう。

Creative Footballでは、ギリシャ戦から考察した、今の日本代表に残された、最適と信じるフォーメーションの1つを作成させて頂いた。今の代表に欠けているのは、フィニッシュに直接繋がる、正確で危険なパスを前線に放り込める選手。そして、これまでに築いてきたスペイン代表のようなパスサッカーを貫き通すための人選。そして、どの選手が現地点で最高の能力を持っているのかという鋭い見極めであろう。

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まず、ワントップだが、FW登録の選手から選出すると、本田が最適であろう。本田は2列目の方が本職とされているが、現代表の中から最高のワントップを挙げれば本田にたどり着くはずだ。これは、日本代表のパスサッカーを貫き通すという意向も兼ねており、同選手にはこの戦術に関する高度な理解力が備わっている。一方で、大迫、大久保らといった点取り屋としての姿勢には、常に尊敬を示さなければならないであろう。

2列目だが、左から柿谷、香川、そして清武。全てセレッソ出身の選手らだが、偶然の一致となった。Creative Footballでは、柿谷にワントップとしてでなはく、2列目の左により適正が高いと信じている。理由には、同選手には、ネイマールやロナウドのように、自由気ままにサイドの位置から攻撃することが、一番能力を発揮できると信じるからである。特に、これらの左サイドの選手に共通しているのは、孤立してもチームに貢献できることである。その点を考慮に入れると、真ん中の位置で孤立するよりもリスクが低い。そして、そのトップ下に入るのは、ドルトムント時代に活躍した香川であろう。同選手は、サイドにいても、真ん中に入って行く特徴がある。それに比べ、本田は、真ん中からサイドに開く傾向がある。これらは、選手間のポジションチェンジだと考えていたが、現地点では、同選手らの自然な性質なのではないかと考察する。ギリシャ戦において、この真ん中の位置で良い動きを見せていた香川に、もう1度チャンスを与えても良いのではないであろうか。右サイドには、これまでにも、本田や香川の得点を演出してきた清武の丁寧で正確なアシストに期待したい。そして、同選手には、日本代表の特徴であるパスサッカーに対する、高度な理解力が備わっているため、スピーディーな攻撃パターンが期待出来る。

ボランチには、今の日本代表に最も必要な、正確で危険なフィニッシュに直接繋がるパスを前線に放り込める選手として、まず青山を第一に選出した。遠藤もこれまで同代表に貢献してきたが、今回の大会においては、まだ結果が出ていない。他の選手のモチベーションを保つためにも、ここは、まだ起用されていない青山の先発起用が望ましい。そして、米国で行われた、W杯直前のザンビア戦でも見せた、大久保への絶妙なアシストをもう一度思い出して頂きたい。それだけでなく、同代表が優勝した東アジア杯でも、柿谷のゴールを正確なロングパスで演出したという実績がある。果たして、同選手を信じる為のこれ以上の証拠が必要なのであろうか。ニュージーランド戦でも前半だけで4点をとった山口とのダブルボランチ。一番理解できないのは、これらの実績が何故、これまで無視されてきたのだろうか。世論でも、この2人のボランチに、現在、最も期待が注がれているのではないであろうか。プロのフットボーラーにとって、ファン(お客)を喜ばせることは、最重要視されるべき仕事のはずであろう。

DFラインであるが、左から長友、今野、森重、そして右サイドには、酒井宏樹が適任だと信じる。特に酒井に期待したいのは、速く正確なアーリークロスと、ベスト4のオリンピック代表でも見せた、清武との右サイドでのコンビネーションである。そして、同選手は、相手が嫌がる守備と高さも備えている。将来の日本代表を見据えると、この起用は理にかなっているのではないであろうか。センターの二人は、コロンビアの攻撃をより冷静に止められる2人を選ばせて頂いた。そして、森重の高さを活かした攻撃参加は、現代表には必要不可欠となっているはずであろう。GKには、ギリシャ戦で好セーブを連発した川島が、現地点では適任であろう。

ザッケローニ監督が采配をとる次戦のスタメンを予想すると、ワントップに柿谷、2列目に左から香川、本田、岡崎(清武)、ボランチに遠藤、山口、そして、DFに左から長友、今野、吉田、内田というメンバーが起用されるかもしれない。一方で、英のメディアが述べていた「つまらなかった」というような、ギリシャ戦後のコメントも忘れてはならない。イタリアという保守的なスタイルを持つ国で育った同監督の伝統的なスタイルは尊敬する。ただ、純粋な心と目で見た戦術に見合った最適で柔軟な選手の見極め、ということもバランスをとる上で重要であろう。近代テクノロジーが進む中、Twitterを試合中にチェックする関係者も少なくはない。バレーボールの監督らは、タブレットを導入し、データーを試合中でも管理しているようだ。時には距離を置いて試合を見ている外部者の世論というのも、試合中のヒントになるのかもしれない。Twitterをチェックしながら、試合の采配をとる、未来の監督像が見られるのも、そう遠い先のことではないのかもしれない。

執筆:Dragonshoot

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2014年6月19日木曜日

ギリシャ戦におけるスタメン予想と、戦術に見合った的確な選手の起用法

ブラジル、ナタールのスタジアムには、日本とギリシャの戦いを心待ちにしている多数のファン、及びメディアの注目が注がれつつある。黒星スタートの両チームに必要なのは勝利のみである。先日のスペインのような悔いのある戦い方をしないことが、我らの日本代表に求められる最低条件であろう。では、悔いのない戦い方とは何か。それは、相手チームの特徴に応じた戦略を立て、それに見合った的確な選手の起用なのではないであろうか。守り重視とカウンター狙いのギリシャに対抗するには、的確に攻め続け、守りもバランス良く保つことが望ましい。Creative Footballでは、負けられないこの一戦のために、悔いのない戦いができるようにと願いを込めた、フォーメーション案を作成させて頂いた。

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基本的な攻撃パターンとして挙げられるのが3つ程ある。1つ目は、ボランチの青山と大久保のホットライン。この両者の間に存在する正確な前線へのロングパスからワントラップ、そして直ぐさまシュートへ持ち込む。2つ目は、斉藤や本田のドリブルでの持ち込みから、直接シュートを狙うという戦術。3つ目は、岡崎の裏への抜け出しからのシュート。これらのシンプルに見える攻撃パターンを織り交ぜながら、点を取りにいく。ここでリスクが高いと思われるのが、通常の日本代表がやるスペイン代表やバルセロナのような、細かなパスワークから前線に持ち込むという戦術。スペイン代表も失敗したように、W杯という大舞台では、このような鮮やかなパスワークのみでなかなかシュートに持ち込めないというパターンは、相手DFに自信を与えてしまう。結局簡単にボールを奪われ、カウンターというのが落ちであろう。大久保も、前の練習試合でチームメートに訴えていたように、シンプルなフットボールを目指すべきであろう。パスカットされるのと、ドリブル突破を止められるのとでは、まだドリブル突破を止められた時の方が、フリーキックやPKを得られたりと、こちらによりベネフィットがある。ブラジル代表がチャンスを得る時のパターンとして、ネイマールからのドリブル突破がファールにより止められることが度々ある。

もし、これらのパターンにもう2つ付け加えるのであれば、1つ目として、山口のミドルシュートも充分に効果的であろう。ただ最低条件として、ゴールの枠内にいくシュートを強く心掛けなけらばならない。野球で言う、ホームランのようなミドルを放つ選手がこの大会においても度々見られるが、これは相手に脅威とはならず、これまでの攻撃の組み立てが水の泡として消えてしまうだろう。ミドルにおいては、慎重さが重要である。2つ目に追加として挙げられるのが、両サイドバックの攻撃参加と正確なクロスからのフィニッシュである。そのため、今回は、左の長友とは少し異なる、早めのアーリークロスを入れられる酒井を右に配置させて頂いた。正確なクロスというのがここでの最重要目標であるのは、ギリシャの高い守備力のためである。簡単にクリアされてしまうようなクロスでは、相手のカウンターアタックにも結びつきかねない。

守備に関しては、ギリシャのカウンターアタックを想定すると、今野の冷静な守備判断が必要となるであろう。そのため、コーナーにおける攻撃参加ができる森重を残すというのが理想的であろう。吉田は依然として、怪我から復帰したばかりであるため、必要に応じた後半戦からの起用が適しているのではないかと考察する。GKには、冷静さがある西川に今回は期待したい。これらのように、一人の選手のみにチャンスを与え続けるのではなく、各戦術に見合った的確な選手の起用法というのが、悔いのない戦い方の1つであろう。日本代表には是非、先日のスペイン代表の采配を反面教師にし、今回の試合を確実に勝ち、次戦のより厳しくなると想像されるコロンビア戦へとつなげて頂きたい。

執筆:Dragonshoot



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W杯敗退のスペインに存在する、依然としたタレント性

今回のW杯における早々としたスペイン代表の敗退には、多くのメディアが驚いている。一方で、少し気がかりなのが、同代表における監督の采配である。前回優勝チームを導いた功績はあるが、その功績を維持するのはそう容易ではなかったようである。同代表には、タレントのある選手が多数所属しているため、頭を悩ませながらの選手の起用が推測される。興味深いのは、2010年のW杯におけるフォーメーションである。論理的であり、脅威的でもあった。Creative Footballでは、その当時のフォーメーションを基に、可能性の1つとしてのフォーメーションを作成させて頂いた。

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まず、今回のメディアの注目の的となってしまったGKのカシージャスだが、オランダとの敗戦以来、表情にある種の自信の喪失感が見られる。反応にも少し遅れが見られ、以前のカシージャスとは大いに異なる。W杯における敗退が決定しているため、ここは他選手のモチベーションを保つためにも、最後のオプションであるレイナの起用を提案したい。将来的なことを考慮に入れると、デ•ヘアの起用が理想的だが、怪我をして以来、同選手のコンディションが不明瞭である。最終ラインには、左から、アルバ、ピケ、アルビオル、そしてラモスを配置させて頂いた。特に、前回W杯で右サイドバックを務め、相手にとって脅威となったラモスの攻撃参加には、依然として期待ができるだろう。

中盤のシステムも前W杯でのフォーメーションを参考にした。ボランチにアロンソ、シャビ•エルナンデスを配置させて頂いた。特に、シャビ•エルナンデスの存在は、現代表において、依然として重要である。イタリア代表でいえば、ピルロのような重要度がある。そして、同代表に必要不可欠のトップ下兼ファンタジスタは、カソルラが適任であろう。中盤における、同選手の自由な発想とカリスマ性というものが発揮された時、このチームの方向性がより明確となるはずである。イニエスタとペドロにはサイドに出来るだけ張るようにポジションをとり、細かいパスワークのみならず、ドリブルでの持ち込みも大いに期待したい。そして、ここまで不発のワントップには、是非、前大会での立役者であり、依然として決定力があるビシャの起用を強く願いたい。今大会に度々見られる監督による采配の失敗例の1つとして、一人の選手にチャンスを与え過ぎるため、他の選手に機会が回ってこないという傾向があるようである。日本代表にも少し似たような兆候が見られるが、残りの試合を悔いのないように戦えるよう、サッカーファンの一人として強く念じている。

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2014年6月18日水曜日

スター選手に対する尊敬のバランス

今、ブラジルW杯に参加している日本代表に必要なことは何か。それは、メンタル面の保ち方。より深く掘り下げれば、スター選手に対する尊敬のバランスのとり方なのかもしれない。先日行われたコートジボワール戦において、日本の選手が相手のスター選手に尊敬をしすぎた、というようなニュアンスを表現していた。例えば、ドログバのような選手が、後半の途中からピッチに投入された時。日本の選手が震えていた、と表現する海外の記者も存在する。

まず、フットボールというスポーツの根本的な概念を再確認してみてはどうだろうか。審判員がいて、選手らはルール上守られている。点をとり、点をとられるスポーツである。「逆転勝利」という言葉は、よく耳にする、感動的な勝利法の1つであろう。そして、欧州の伝統的な強豪は、この逆転勝利を信じ、例え点をとられていても自分らのプレーをする。最近の日本代表もそうであったように。ただ、本番となると、日本人に特有のメンタル面での弱さがより目立つような気がする。本田のメンタル面での強さは健在だが、フットボールは11人のスポーツである。

スター選手といえども、相手は同じ人である。そして、これに反して、恐怖感を抱いているとすれば、心の中が空ではない証拠である。ザッケローニ監督が、どのようなメンタル面における練習法をとっているのかは無知であるが、1つの興味深い練習法の提案として、日本人らしく、空手における黙想のようなメニューを組んでみてはいかがだろうか。それは、勿論、空手でなくてもよく、お寺でよく見られる座禅のようなものである。この自分の中を空にするということを、毎日の練習の中に取り入れ、試合の直前もこのような瞑想の時間を設けるのも良い案であろう。試合会場に向かうバスの中でも、全てのスタッフと選手が一体となり、無の時間を共有することも可能である。言葉で交わす戦術の打ち合わせも必要かもしれないが、お互いに無となるコミュニケーションも必要であると信じる。

次戦はギリシャが相手となるが、一般的にスター選手と呼ばれている選手らは他の強豪国に比べて少なくなる。一方で、このステップアップを大切にし、徐々に、このスター選手に対する何らかの抗体のようなものを身につけられることを強く念じている。極端に言えば、スポーツにおいて、恐怖も要らなければ、期待も要らない。無心で、ただ目の前のボールと目の前の相手に対し、その場その場を集中して確実に処理することの方がより重要である。そして、一丸となり、楽しみながら一点を勝ち取る。これが、本来のフットボールの醍醐味なのではないであろうか。全ては、無になることから始まると強く信じる。

執筆:Dragonshoot

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2014年6月17日火曜日

ザックジャパン、ギリシャ戦での3-4-3の可能性

コートジボワール戦にて惜しくも敗戦となったジャックジャパンに、様々な改善の声が飛び交う中、Creative Footballではあえて、以前にザッケローニ監督が封印すると述べていた3-4-3の可能性に迫りたい。これは、現代表にはワントップを務められる決定的なストライカーが不在である、ということが理由として挙げられる。ゼロトップにした、本田を最前線に配置したフォーメーションこそが、現代表の最適なオプションの1つであるのかもしれない。

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前線には、左から、大久保、本田、斉藤と配置した。これらの選手は、決定力+ドリブルでの打開という2つの要素が条件となり選出させて頂いた。特に両サイドでにはウイング的役割も課せられるため、ドリブルの能力が高い選手らが優先的に選ばれるべきだと信じる。今回のW杯には呼ばれなかったが、実際の所、原口や宮市といった選手らが、相手に脅威を与えるという論上では理想的だった。特に宮市には、速さが特徴のプレミアで経験を積んできており、アーセナルにて、例えレギュラーとして活躍していなくとも、現代表における3-4-3の一角としては、機能できると推測する。

2列目は左から、長友、青山、山口そして内田といった選手らが理想的であろう。特に長友に関しては、これまでのインテルと日本代表での試合において、守備の負担が少ない時ほど、前線でより相手に脅威を与えるプレーが出来ている。内田に関しても同様に、より攻撃面に集中させることで、本来のザックジャパンが目指していた、より攻撃的なフットボールができるのではないであろうか。4-2-3-1において、より結果を出しているとはいえ、それらのほとんどはフレンドリーマッチであり、前回のコンフェデレーションカップ等、公式戦となるとそこまでの結果は出ていないのが事実である。これらを踏まえると、ここは攻めに出て、選手のみならず、システムの改善も緊急に必要となるのではないであろうか。

DFの3枚は、左から今野、吉田、森重を配置させて頂いた。森重をセンターに配置した方が良いとお考えになられる方もいるかもしれないが、前回の練習試合で本田にアシストした時の、前線での森重の脅威も忘れてはならない。日本人の国民性を考えると、統率されたシステム管理というのがふさわしく、オフサイドトラップを利用したクレバーな戦略もこれからの試合のおいて、重宝するのかもしれない。

以上がCreative Footballより作成させて頂いた、現代表における3-4-3のフォーメーションである。今の代表に欠けているのは、なるべく多くの選手を試合で使う、というバランスなのかもしれない。有名クラブに所属しているだけという事実は、欧州のチームにおいては、何ら選手の起用理由にはならないのが現状である。ベンチを温めている選手は、その為だけのためにこのW杯に来たのではなく、実践において個々の持つ能力を発揮し、日本代表の手助けをするために、遠くの国ブラジルまで来たのではないであろうか。チーム全体のモチベーションと将来の日本代表を考えると、タレント性だけではなく、システムに合った平等な選手の起用法というのが、我々ファンにとっては最も望ましい形であると信じる。

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2014年6月16日月曜日

ギリシャ戦、本田ワントップの可能性と選手の入れ替え

W杯のグループリーグが着々と行われている中、日本代表も次戦のギリシャ戦に向けた準備が進んでいる。ザッケローニ監督がどのような采配をとるかが注目されているが、次回は確実に、選手の入れ替え等を含む改革が必要であろう。これには、他選手のモチベーションを保つのにもとても重要なことであるはずだ。前回の試合で結果が出せなかった選手は、必然的に入れ替えられるというのは欧州では当然のことである。一方で、前回のW杯でワントップとして結果を出した本田の功績も、今の日本代表の現状においては無視することはできないはずである。周知の通り、現段階で勝利を収めてきているチームには、決定的なストライカーが存在している。これらを考慮に入れ、Creative Footballでは更なるフォーメーション案を作成させて頂いた。

football formations


まず、フィジカルの強さを活かしたポストプレー並びに決定力を備えた本田をワントップに配置した。本田の普段のポジションであるトップ下のポジションにおいて、現段階でフィジカル、メンタル、そして経験という事を踏まえると、大久保が適していると考える。そして、左サイドには、ドリブルでゴールまで持ち込める能力を備えた斉藤を配置した。オランダ代表のロッベンやアルゼンチン代表のディ•マリアらのように、ドリブルができるウイングの選手は今大会において、必要不可欠の勝利要素である。香川に関しては前回の試合から少し距離を置いた方が、コロンビア戦に向けたより良い準備になるであろう。右サイドも同様に、顔面に怪我をし、最近の代表試合において、決定率が下がりつつある岡崎も少し距離を置いた方が良いと考える。そして、このポジションには、本田に対するアシスト率が高い清武を配置した。特に、サイドからの正確なクロスに期待が出来るだろう。

ボランチは、現段階で最もコンディションの良い青山と山口が適しているだろう。遠藤も考慮に入れたが、前回のパフォーマンスから、今回は少し距離を置いた方が良いと考える。長谷部と同様に、コロンビア戦での先発復帰ができることを強く念じている。両サイドバックは現状維持というのが無難であろう。前回の左サイドでの守備力の低下を考えると、酒井高徳の配置も興味深いが、まだコンディションが完全には戻っていないであろう。センターDFにおいては、吉田を今野と入れ替え、より堅守な守備を現代表にもたらすというのも良い案であろう。吉田も怪我から復帰した選手らの一人であり、前回のハードワークから少し距離を置いた方が良いと考えられる。

次回のギリシャ戦に必要なのは、確実な「勝利」である。しかも、出来るだけ点を取り、得失点差を広げなければならない。それは、コロンビアがコートジボワールに勝利し、コートジボワールがギリシャに勝利した時のことを想定に入れている。もし日本が残りの試合を全勝し、2勝1敗でいずれかの国と並んでしまった際にも、得失点差で有利に立たなければならない。シンプルに言ってしまえば、今の代表にできることは、出来るだけ点をとり、失点をしないように勝つことである。前回のコートジボワール戦において、例え自国が負けても、試合後のスタンドのゴミ拾いをしてから去るという尊敬されるべき日本代表のサポーターらのためにも、是非、最高のパフォーマンスが披露されることを強く願っている。

執筆:Dragonshoot



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2014年6月15日日曜日

コートジボワールに敗戦も、ここからが日本代表の逆襲

日本代表にとってのW杯初戦、コートジボワールには惜しくも敗れたが、これはもう既に過去の話であるというのが事実。現実を見、これからいかにして逆襲していくかということを、冷静に踏まえて次戦に備えることが望ましいであろう。まず、次戦で何人かの選手らを入れ替えてリフレッシュすることが望ましいと考える。これには、コンディションの修復に当て、コロンビア戦へと準備を進めて行くことにも繋がる。そして、ベンチ側から、試合の全体像を眺め、考察するということも含まれている。まず、コンディションが優れなかった香川や、普段通りのストライカーとしての役割が思うようにいかなかった岡崎や大迫らを休ませ、大久保、清武、そして柿谷らを次戦のギリシャ戦で先発起用させても良いのではないであろうか。

football formations


まず、ワントップに入る柿谷には連動して、ボランチに青山という配置が必要不可欠と考える。これには、青山のロングパスに相当な可能性があると信じるからである。大久保もこのロングパスに反応することは、記憶に新しいのではないであろうか。そして左サイドにおいて、より動け早い大久保の攻守に期待したい。何より、同選手には強いメンタリティも存在している。ただここで重要なのは、中に入りすぎずサイドに出来るだけ張ることが条件である。右サイドには、清武の正確なアシストを期待して配置した。そして、運動量も申し分無いため、前線でのプレッシャーも充分に期待出来る。トップ下はフィジカル、メンタル面でも強い本田で良いだろう。

もしあえて、前回のコートジボワール戦で少し気にかかる事があるとすれば、ボランチとして守備にも貢献していた長谷部の交代である。1点のリードがあるというアドバンテージを利用し、守備により力を注ぎ、フィジカル面でより強い選手を残し、さらに投入しても良かったのではと考察する。1-0で日本が守り抜いて勝利ということも、W杯という厳しい舞台においては、充分にファンの期待に応えていたはずであろう。相手はフィジカルでぶつかってくるだけに、それにはフィジカルで勝負するということが望ましかったのかもしれない。勿論、ドログバの投入によるコートジボワール側のモチベーションの変化や、根本的なより優れたフィジカル面ということを考えると、全てを一概で解くことは不可能であるが。

Creative Footballとして、少し気にかけている近代のフットボールの傾向。それは、フィジカル面がより強調され、ファンタジスタの数が減ってきているということ。現状では、美しいフットボールが見たいというファンを満足させることは困難であろう。GK以外はスローイン時を除き、手を使うことが禁止されているはずのスポーツのはずだが、年々、プレーの質もアグレッシブになってきている。格闘技の一角として位置づける方々もいるが、それは傾向上での話であると信じたい。審判員の更なる厳しいジャッジは、純粋にフェアプレーを好むファンの心の支えになるのかもしれない。例え勝利していても、無駄に時間稼ぎをせずに、正々堂々と最後まで相手チームを尊敬し、最大限の力でぶつかっていくという、美しいチームがこれからもより増えることを強く念じている。

執筆:Dragonshoot



2014年6月14日土曜日

日本代表のスタメン構想、コートジボワール戦に向け出陣開始

ブラジルのレシフェ、現地時間14日の午後10時に、数多くの日本代表ファンが待ちに待った、W杯初戦のコートジボワール戦が行われようとしている。この試合の持つ意味合いは周知の通り、後の勝敗に、特にメンタル面において関わってくる重要な試合である。一方で、これまでに何試合かが既に行われており、日本代表にとっては、反面教師的な要素が数多く発見され、そこから学ぶ時間もあったと想像される。このことを踏まえ、学習好きな日本人の国民性というものが、このコートジボワール戦において発揮されることを信じる。まず、Creative Footballでは、その戦いにおけるスタメン構想を作成させて頂いた。

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まず、これまでに行われてきた試合の勝敗の決め手となっているのが、優秀なストライカーの存在である。ブラジルやオランダらの勝ちに貢献してきているのは、まさにこのストライカーの存在である。ブラジルには、ネイマールやオスカルがいる。優勝候補の一角であるスペインに5-1という大差で勝利を収めたオランダには、ファン•ペルシやロッベンといったパワフルな点取り屋がいる。これらの選手に共通しているのが決定力の高さである。これを踏まえると、やはり、決定力のあるストライカーがワントップに入ることが望ましいであろう。この理由から、ワントップには、今好調の大久保を配置させて頂いた。後半の入り方により、大迫を投入しても良いであろう。

2列目には、通常のメンバーである香川、本田、岡崎らが入ることがほぼ確実であろう。ポイントは、後半に入った時の試合の流れにより、どの選手をいつ投入するのかということである。ボランチには、山口と青山のスタメンが、現代表に最もバランスを持たらすであろうと考察される。特に、青山と大久保の間に見られる一発の正確なロングボールは、コートジボワールにとっても脅威となるであろう。もし、同代表が後半の序盤までに2点差以上でリードすることがあれば、長谷部を投入してディフェンス面をより強化することも考えられる。ディフェンスには、ほぼ通常のメンバーが入り、特に森重の高さと冷静な判断は、この試合の守備を左右すると言っても過言ではない。コートジボワール代表には、ドログバという絶対的なストライカーが存在することは確かであるが、同選手のみに集中するのではなく、他のストライカーらにも鋭く執拗なマークをつけることが望まれる。

Creative Footballから、日本代表に言える何かがあるすれば、これだけである。後は、選手と監督らが、試合中において、通常のメンタルを保ち、ハードワークとリラックスのバランスを上手くとることを期待したい。そして、我々ファンにできることは、同代表にプレッシャーをかけることなく、強く支え、純粋にサッカーを楽しむことであると信じている。

執筆:Dragonshoot



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2014年4月12日土曜日

無心=禅=成功 / Empty Heart = Zen = Success



Zen / gtall1



最近、記事上で良く目にする「禅」という言葉は、とても興味深いものです。あのカリスマ性のある故スティーブ•ジョブス氏も、この「禅」からヒントを得て、シンプルなプロダクトを世に送り出してきたと言われます。ここで「禅」と「シンプル」という言葉がつながりましたが、これらの言葉はどう関わっているのでしょうか。

The word of "zen" that we often see in articles recently, is very interesting. It has been said that the late Mr. Steve Jobs got hints from zen and released such as simple products around the world. So how these two words of "zen" and "simplicity" relate each other? 


まず、ここで明らかにしておきたいのは、「禅」というものから何かを得るという期待はあまりしない方が良いということ。

「禅」とは、心の中を空にすることで、本来の自分を知るということ。

Here, what I would like to make clear is that it is better for you not to expect to get something from "zen".

"Zen" is to know yourself to make your heart empty.


心の中を空にするということは、簡単に言えば、何も考えが存在していない状態のことですよね。それが例え、ポジティブもしくは、ネガティブな考えであろうともです。そうすることで、自己満足にひたったり、後悔したりするということが減っていくことが予測できます。

To empty your heart empty is simply that there is no thoughts in your mind. Even if they are positive or negative thoughts. It is possible to imagine better with doing it, that the chances of self-satisfaction and regret could be reduced gradually.


故スティーブ•ジョブス氏が「禅」から影響を受け、シンプルさに重点を置いていたというのが分かり始めてきましたね。氏だけでなく、その他の成功者の多くも、シンプルさを大切にしてきたと言われています。このことは、「Simple is the best」という表現があるように、説得力があります。

The late Mr. Steve Jobs inspired by zen and put priority into simplicity is now more understandable. Not only him, but also the other successful people have thought simplicity is very important. This makes sense as we have the expression "Simple is the best".


自分の夢を諦めずに追いかけている方々は、是非、心を無にし、シンプルな姿勢について学んでみてみるのも良いアイデアだと思います。皆様の成功を常に念じております。

It might be good idea for people who do not give up their dreams to make their heart empty and study about simple attitude. I always wish your success. 




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2014年2月23日日曜日

自分に合った道を歩く


Cannes 2012 / Mathieu Lebreton



今日は日曜日だったので、気晴らしにカンヌの街を散歩してきました。カンヌ市街において、海沿い、商店街、そして駅前と大きく3種類の雰囲気に分ける事ができます。海沿いは、地中海に面して高級ホテルやブティックが並びます。平行して、商店街においては、幅広い価格層のお店が続きます。そして、駅前に行くと、2ユーロショップのような低価格で商品を購入できるお店が沢山あります。

治安で言いますと、海沿いから出発し、商店街を横切り、駅前に行くごとに、残念ながら段々と悪化していきます。フランスは、基本的に駅前というのはあまり治安の良い場所ではありません。出入りの激しい場所だからでしょうか。この幅広い階級の差が、小さい街の中に存在するというのがカンヌの特徴の1つです。夏になると、セレブがカンヌ映画祭を訪れ、それに共なり、多くの観光客で賑わいます。比率で言うと夏の方が、盗難の被害に遭う確率が高いそうです。冬は、ほとんどのアパートやマンションが戸締まり通しなので、夏になるまで、住人のほとんどは、どこかパリのような別の所で出稼ぎをしたり、別荘に住んでいるのかもしれませんね。

さて、本題に戻りまして、自分に合った道を歩く、ということに触れたいと思います。まず、僕個人としては、地中海沿いの高級ホテルが並ぶ美しい風景が、一番クリエイティブを刺激し、より幸せな気分で歩けます。多分、日本人のほとんどの方がこの海沿いの道を選ぶと思います。治安の良さも、安心感を与えてくれますので、僕の妻とも安心して歩く事ができます。

今日は、試しに、商店街、駅前と比べながら歩いてみました。商店街は、そこそこといった所でしょうか。日曜日だったので、ほとんどのお店が閉まっていて、人が少ないのはよかったのですが、正直な所、インスピレーションがあまり湧きませんでした。駅前は、残念ながら、自分には合わないようで、気分が少し鈍くなったように感じました。この我慢をせずに、正直に自分の気持ちに従うというのが大切です。

今回何故、このような、自分に合った道に関するお話をしているのかというと、自分が歩く道ごとで、何かしらの心理的な影響が人間に起きると思うからです。少なからずとも、僕には環境というのは大切です。雰囲気の面で言う、明るさ、というのも重要だと思います。週末に、どこかへ出かける際、もしできるならば、前調べをしたりして、自分に合った場所を選ぶことをお勧めします。それは、月曜日からの仕事に何らかの形で心理的に影響すると思うからです。

特に、夢を追い続け、自分の好きな事で仕事をしようと思っている方には、自分に合った道を歩き、自分に合った場所に行かれることを念じています。自分に合った場所は、きっと、心をリラックスしてくれクリエイティビティに良い刺激を与えてくれるでしょう。ご自分のご選択を、もう一度、大切に見つめてあげると良いと思います。


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2014年2月15日土曜日

心の中が無になるまで努力する


Meditation / Keoni Cabral


人間というのは常に何か物事を考えがちですよね。何か1つの事を集中し始めたとしても、時間が経つごとに自然と別の事を考えている、ということはよくある事ではないでしょうか。よく、「ぶれない」という言葉を耳にすると思いますが、これができている人程、1つの事を成し遂げる確率が高いのではないでしょうか。

それでは、「ぶれない」心を作るにはどうすればよいのでしょうか。ぶれないようにしようとただ心掛けるだけでは漠然としていて、きっと別の事を考え始めたり、心移りし始める恐れがあります。そうすることよりも、まず心の中を「無」の状態にすることが先決だと思います。

心の中を常に無にすることを努力することは、きっとぶれない心を持つきっかけになるはずです。そうするには、まず自分の呼吸の音に耳を傾けることから始めましょう。そして、自分の呼吸の音はどういうものかを知る必要があります。一回聞いただけではなかなか覚える事ができないので、熱心に聞いて覚えてください。そうすることで、周りの雑音に耳がいかなくなりますよね。

次に、上品質の「インプット」を選びましょう。ここでのインプットというのは、取り入れる情報の事です。自分にとって一番有益で、ポジティブな最高級の情報を取り入れましょう。例えば、あるカーデザイナーは、歌舞伎やオペラといった上品な情報をインプットすることで、アウトプットとしてのデザインが上品な形で現れたりもします。数々あるニュースサイトでも、裕福な方々が読む記事というものは、書き方やページの体裁がとても整っていたりと目に良い影響を与えたりもします。5つ星のホテルのロビーに少しだけ腰をかけて、本を読んでみるというのも良いインプットになります。

特に、テレビに流されてただ見ているという行為は避けるようにしましょう。常に番組表を見て、自分に必要な番組を前もって調べておき、その番組が見終わったらテレビはすぐに消しましょう。買い物の際も同様です。買い物リストにないものは、決して衝動買いしないこと。予定等も、常に今日は何をするべきかを前もって定め、ふらふらと急な誘いについていくような事は、ぶれる前触れになりますので要注意です。以下、ぶれないための心がけを箇条書きにします。


  • 心の中を無にする。自分の呼吸の音を知る。
  • 上品質の「インプット」のみを取り入れる。
  • 流されずに、前もって決めた自分の予定を全うする


日本という社会は、仕事の後に、飲みに行かないと出世に響いたり、人付き合いが悪いというレッテルを貼られがちですよね。でも、これらは国際化が進んでいる世の中では関係のないことです。自分がしなければいけないことが分かっていれば、それを成し遂げるために全力を注ぐべきです。それを理解してくれる人たちと一緒に仕事をするべきです。そして、そこから夢の実現への第一歩が生まれるはずです。一回きりの人生、自分らしく生きてみても良いですよね。



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2014年2月10日月曜日

選ばれる者の振る舞い


Cosmic Eye / h.koppdelaney


今のこの季節、フランスでは、「The Voice」という歌手の登竜門みたいな番組が流行っています。毎週土曜日の夜は、この番組が視聴者を独占しているといっても過言ではない人気番組です。この番組で最終選考まで残ったアマチュアの歌手達は、その後、レコード会社等から良いオファーを頂いたり、ミュージックアワードにノミネートされたりしています。

アメリカでも、似たような番組「The X Factor」のオーディションが始まりました。この番組はイギリス発祥の番組ですが、上に述べた「The Voice」はオランダ発祥の、「The X Factor」に対抗して作られた番組です。世界のあらゆる場所でこれらのオーディションは開催されています。

さて、上記に挙げた2つの番組において、1つ共通する事に気づきました。それは、審査員から選ばれる歌手達の振る舞いです。選ばれないほとんどの人達と比べて異なる点があるのです。下にそれらを、箇条書きにしてみました。


  • 何か過去に苦労をした、または困難がありそれを乗り越えてきた、というニュアンスが伝わる「目つき」
  • 最低限の清潔さを保った、「自分を素直に表現した違和感のない服装」
  • 控えめで「真面目」


もう勘の鋭い方はお気づきかもしれませんが、この選ばれる者の振る舞いは、決して、この将来の歌手を選ぶためのオーディションに限った事ではないという事です。例えば、優秀な企業の面接官の方はこの振る舞いには敏感なのではないでしょうか。企業で採用される志願者は、ある特殊の目つき、眼差しというものを持っているはずです。この目は、言葉と異なり、真似ができるものではありませんし、その場で作り出す事も不可能です。年月をかけて得た眼差しだからです。ある種のカリスマ性と呼んでも良いと思います。

人生はそれぞれ、家庭環境も色々とありますよね。それでも、真剣に毎日を生き、自分の夢に向かっている人は、年月を重ねるたびに、ある種の覚悟と目つきが備わると思います。中には、不運にも、望まない形でそいういう目つきを得る方もいらっしゃいます。ただ、そこには共通した選ばれる者の振る舞いがあると思います。そして、絶対に夢を諦めないという強い姿勢も、同様に備わっているはずですよね。

夢を諦めないで追いかけ続けている方、又は好きな事で仕事をしたいと努力している方には是非、夢を実現して頂きたいと念じています。真面目に生きていれば、それを見ている人がきっとどこかにいます。心の準備ができた時に、自分を見てくれている人々に、「真剣な眼差し」でアプローチしてみるのも良いアイデアですよね。



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2014年1月30日木曜日

パッション+特技=夢


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皆さんが子供の頃に見た夢は、きっとあまり考えることなく、自然と頭に浮かび上がったのではないでしょうか。大人になることで、子供の頃に見た夢とは異なるパッションや興味が浮かび上がっても、不思議ではありませんよね。ただ、個人差もあると思いますが、子供の頃の夢、それとも大人になってから見始めた夢のどちらが本当の夢なのだろうかと、迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。僕も去年、日本で入院するという機会がなければ、未だに迷っていたかもしれません。ある稀なことが起こると、その人に決意というものが生まれるというのは本当だと思います。

僕が日本で入院した時は、ほとんどやることがなく、退屈な日を過ごしてもおかしくはありませんでした。ただ、ぼーっとして過ごすという事に慣れていないので、コンピューターに向き合い、インターネットで自分に興味がありそうな職に応募してみました。同時に、色々なサイトにて自分に合う職業の適性検査等を受けてみました。また、ネット上にある自己啓発に関する情報を読みあさり、とにかく自分の内と向き合う時間を作りました。

その時に僕の中に浮かんだ最大の疑問は、自分のパッションと特技のどちらを優先させるべきかということです。自分のパッションは、特に自分が好きなことや興味のあることです。特技というのは、生まれつき自分が他人よりも優れている能力や技術です。僕の個人的な意見ですが、もし、大人になってから自分の好きな事で仕事をする、又は夢をもう一度見たいという方には、両方の条件を満たしている職が適していると思います。夢は叶えるものですから、最初から叶わないと思うことを夢に設定するのはあまり良いことではないと思います。もう一度言います。


夢は叶えるもの。だからこそ、自分のパッションと特技の両方の条件を満たす職が適している。


これは僕のやり方ですが、まず自分の特技を紙やノートアプリ等に箇条書きにしてみます。こうする事で、この地点である職についた時に、人よりも優位に立てる状況を既に作ります。次に、箇条書きにした自分の特技の横に、自分のパッションをどれだけ注ぎ込む事ができるかを、パーセンテージ等の数値で表します。一番パッションを注ぎ込める特技が活きる職というものを箇条書きにして、それらの職種にどんどん応募してみます。自分のパッションが沢山注ぎ込まれる履歴書ができるはずですよね。フリーで仕事を始める準備ができている方は、その特技をどんどん多くの方や企業に売り込むというのも良いアイデアですね。


  1. 自分の特技を箇条書きにして挙げる
  2. 挙げた特技の横にパーセンテージ等の数値で、自分のパッションがどれだけ注ぐことができるかを表す
  3. 一番パッションが注ぐことのできる特技が活きる職に応募、又は、それを活かして直接企業や人に売り込む

以上の事を、あまり考え過ぎずに、箇条書きにして表現するということがとても重要です。それは、本当の自分と向き合うという大事なことでもありますよね。皆様の本当の夢が、自分に一番正直な方法で導き出されることを、心より念じております。




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2014年1月26日日曜日

真面目は常に守られている



support / gru4el


毎日、何事でも真面目に取り組む姿勢を持っている人は、どんな時でも守られているというのが僕の信念です。例え貧しい生活をしていても、生活をしていけるだけの保護が与えられており、それがいつかその人の夢を叶える糧になるはずです。

僕はフランスにて妻と二人暮らしです。妻は職を探し中、僕はフリーで活動するデザイナーです。この状態ですと、通常、住まいを借りる際に必要な保証書等が作成出来ません。この国では、フルタイムの雇用契約がないと、不動産屋にて受け入れてもらえないというのが普通です。そして、家賃は月々の給料の3分の1というのが目安です。この国の平均の月々の給料が約1100ユーロぐらいだと思います。ということは、月々の家賃は、約366ユーロ以下でなければなりません。率直に申し上げますと、このような賃貸はほとんどありません。政府がサポートする低所得層が住む賃貸というのもありますが、治安は日本では考えられない程良くなく、僕の妻をそのような環境に巻き込みたくないというのが正直な意見です。

このような理由から、僕の家族は、短期貸しの賃貸を移り住むということを繰り返しております。短期貸しなら、保証人等の書類等を要請されず、お金さへ払えば貸してもらえるからです。しかも、光熱費、インターネット料金等が全て込みなので、決められた生活費の中でやっていくことができます。しかし、2から3ヶ月ごとに引っ越しというのは、精神的、体力的にも疲れます。やはり、じっくりと腰を据えて生活をしたいものです。特に、デザイナーとしては同じ机に向かって継続して仕事を続けたいというのが本音です。そこにある種のいい意味での机上の癖というものが出てきて、ぶれない作品作りができるようになるからです。

このような困難な状態の中で生活をしておりますが、唯一突き通しているポリシーというのがございます。それは、何事でも真面目にやり通すということです。人助け、仕事、生活の管理、人との接し方等、常に真面目に心掛けます。そうしていますと、ふとした入金があったり、政府からの援助金が振り込まれたり、予期せぬ家賃の値引き等が引き起こりました。この現象は、僕たち家族に3年以上にわたり起こっています。なかなか住む場所が見つからない時は、前の短期貸しの大家さんが、知り合いの長期貸しの大家さんを紹介してくれたりもしました。決して贅沢はできませんが、最低限の生活が与えられ、今でも自分の夢を追いかけながら好きな事で仕事ができています。

ただ、これには運というより、因果関係があります。それは真面目に生活保護を得ようとする我々の姿勢から来ていると思います。真面目は常に守られるということは、こういうことです。真面目に、明確な目標を持ち、それにアプローチすることが重要です。そして、この姿勢は、いつか自身の夢を叶える時にも通用しますよね。人は常に人を見ています。真面目に頑張っている人は、常に注目の的だということを忘れないでおくと良いと思います。


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