2014年9月3日水曜日

どう戦うアギーレジャパン、フォーメーション②

新生アギーレジャパンの23名の選手が札幌の地に集結した。公開練習の布陣を参考に、Creative Footballが理想と信じる第2段目のフォーメーションを作成させて頂いた。

football formations

まずFWの3名だが左から、武藤、大迫、そして本田という順に配置させて頂いた。今回初選出となった慶応大所属の武藤だが、決定力と鋭い交わしを持ち合わせた将来性のある選手というのが第一印象だ。柿谷という別案もあるが、ドリブルとフェイントという点では武藤のプレーを先発としてまず見てみたい。CFの大迫だが、現状のメンバーでは大迫以外の決め手になる選手が見当たらないというのが本音である。ただ、ブンデスリーガで得点を重ね始めた同選手に課せられた期待というのは高いであろう。右サイドの本田は、現状のミランでの好発信を拝見する限り、このポジションに自信というものが備わり始めている筈であろう。走力という面では宮市といった選手らが理想的であるが、まずは初戦のウルグアイ戦、それに次ぐベネズエラ戦を見てから判断しても遅くはないであろう。

MFは前回のフォーメーションよりも少し守備的に、3人のボランチの選手らを並べさせて頂いた。左から扇原、細貝、そして柴崎。特に扇原にはMFとしての高い潜在能力が備わっているが、ロンドンオリンピックでのバックパスというイージーミスからの失点という失敗を考慮し、アンカーの位置より左サイドの位置でより攻撃的に起用するというのが理想であると信じる。同選手には正確なロングパスやミドルという武器も備えられている為、前ブラジルW杯での青山のロングパス、山口のミドルという両方の特性を兼ねる事も可能であろう。アンカーの位置の細貝であるが、CFの大迫と同様、現状のメンバーでは替えの効かない存在であると考察する。右の柴崎は鹿島でのボランチとしての経験値、そして正確なボールのさばきという武器を持ち合わせており、今後ともMFの定位置争いに加わっていく存在であろう。

DFにおいては、左から長友、坂井、水本そして松原を配置させて頂いた。まず長友であるが、大迫や細貝と同様、現状の左サイドバックでは替えが効かない存在であろう。酒井高徳というオプションもあるが、未だ長友が持つ強さと安定感には少し距離があるように考察される。CBの左に位置する坂井であるが、アギーレ監督が信じる左利きのCBが持つ利点というものを実践で是非見てみたい。もし左利きの選手がこの位置で結果を出すようなことがあれば、今後の左利きのCBのリストアップは優先項目に入る事となるであろう。右のCBは水本を配置させて頂いたが、これは前回で結果を残せなかったCB以外のプレーが見てみたいという多くのファンの方々と似たような意見を前提としている。逆に言えば、現状でこの位置の選手の特定が難しいと言っても過言ではない。右サイドバックは、現状のメンバーの一人であり初選出の松原のプレーが興味深い。現段階の日本代表に必要な事は、出来るだけ多くの選手に機会を与え確実な人選を遂行する事であろう。

GKも未だに選手の特定が難しいポジションである為、現状では柔軟に選手の起用を試みるべきであろう。そういった意味合いで、今回は西川を起用させて頂いた。無論、林というオプションも興味深い。今後は幅広い世代のGKに鋭い観察力を注ぎ込み、代表を通しての育成という方法をとりながら正GKの選定をしていくことが望ましいであろう。

アギーレジャパンの初戦はウルグアイと今月5日、ベネズエラと9日に控えている。いかなる結果になろうとも、今回の2試合はW杯本番ではない為、今後に向けて平常心を保つ事が重要である。これまでに検証されたように、本番になってから本気を出してくるチームは少なくないであろう。

記事:Creative Football



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