2014年6月19日木曜日

W杯敗退のスペインに存在する、依然としたタレント性

今回のW杯における早々としたスペイン代表の敗退には、多くのメディアが驚いている。一方で、少し気がかりなのが、同代表における監督の采配である。前回優勝チームを導いた功績はあるが、その功績を維持するのはそう容易ではなかったようである。同代表には、タレントのある選手が多数所属しているため、頭を悩ませながらの選手の起用が推測される。興味深いのは、2010年のW杯におけるフォーメーションである。論理的であり、脅威的でもあった。Creative Footballでは、その当時のフォーメーションを基に、可能性の1つとしてのフォーメーションを作成させて頂いた。

football formations


まず、今回のメディアの注目の的となってしまったGKのカシージャスだが、オランダとの敗戦以来、表情にある種の自信の喪失感が見られる。反応にも少し遅れが見られ、以前のカシージャスとは大いに異なる。W杯における敗退が決定しているため、ここは他選手のモチベーションを保つためにも、最後のオプションであるレイナの起用を提案したい。将来的なことを考慮に入れると、デ•ヘアの起用が理想的だが、怪我をして以来、同選手のコンディションが不明瞭である。最終ラインには、左から、アルバ、ピケ、アルビオル、そしてラモスを配置させて頂いた。特に、前回W杯で右サイドバックを務め、相手にとって脅威となったラモスの攻撃参加には、依然として期待ができるだろう。

中盤のシステムも前W杯でのフォーメーションを参考にした。ボランチにアロンソ、シャビ•エルナンデスを配置させて頂いた。特に、シャビ•エルナンデスの存在は、現代表において、依然として重要である。イタリア代表でいえば、ピルロのような重要度がある。そして、同代表に必要不可欠のトップ下兼ファンタジスタは、カソルラが適任であろう。中盤における、同選手の自由な発想とカリスマ性というものが発揮された時、このチームの方向性がより明確となるはずである。イニエスタとペドロにはサイドに出来るだけ張るようにポジションをとり、細かいパスワークのみならず、ドリブルでの持ち込みも大いに期待したい。そして、ここまで不発のワントップには、是非、前大会での立役者であり、依然として決定力があるビシャの起用を強く願いたい。今大会に度々見られる監督による采配の失敗例の1つとして、一人の選手にチャンスを与え過ぎるため、他の選手に機会が回ってこないという傾向があるようである。日本代表にも少し似たような兆候が見られるが、残りの試合を悔いのないように戦えるよう、サッカーファンの一人として強く念じている。

執筆:Dragonshoot

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