2014年6月19日木曜日

ギリシャ戦におけるスタメン予想と、戦術に見合った的確な選手の起用法

ブラジル、ナタールのスタジアムには、日本とギリシャの戦いを心待ちにしている多数のファン、及びメディアの注目が注がれつつある。黒星スタートの両チームに必要なのは勝利のみである。先日のスペインのような悔いのある戦い方をしないことが、我らの日本代表に求められる最低条件であろう。では、悔いのない戦い方とは何か。それは、相手チームの特徴に応じた戦略を立て、それに見合った的確な選手の起用なのではないであろうか。守り重視とカウンター狙いのギリシャに対抗するには、的確に攻め続け、守りもバランス良く保つことが望ましい。Creative Footballでは、負けられないこの一戦のために、悔いのない戦いができるようにと願いを込めた、フォーメーション案を作成させて頂いた。

football formations


基本的な攻撃パターンとして挙げられるのが3つ程ある。1つ目は、ボランチの青山と大久保のホットライン。この両者の間に存在する正確な前線へのロングパスからワントラップ、そして直ぐさまシュートへ持ち込む。2つ目は、斉藤や本田のドリブルでの持ち込みから、直接シュートを狙うという戦術。3つ目は、岡崎の裏への抜け出しからのシュート。これらのシンプルに見える攻撃パターンを織り交ぜながら、点を取りにいく。ここでリスクが高いと思われるのが、通常の日本代表がやるスペイン代表やバルセロナのような、細かなパスワークから前線に持ち込むという戦術。スペイン代表も失敗したように、W杯という大舞台では、このような鮮やかなパスワークのみでなかなかシュートに持ち込めないというパターンは、相手DFに自信を与えてしまう。結局簡単にボールを奪われ、カウンターというのが落ちであろう。大久保も、前の練習試合でチームメートに訴えていたように、シンプルなフットボールを目指すべきであろう。パスカットされるのと、ドリブル突破を止められるのとでは、まだドリブル突破を止められた時の方が、フリーキックやPKを得られたりと、こちらによりベネフィットがある。ブラジル代表がチャンスを得る時のパターンとして、ネイマールからのドリブル突破がファールにより止められることが度々ある。

もし、これらのパターンにもう2つ付け加えるのであれば、1つ目として、山口のミドルシュートも充分に効果的であろう。ただ最低条件として、ゴールの枠内にいくシュートを強く心掛けなけらばならない。野球で言う、ホームランのようなミドルを放つ選手がこの大会においても度々見られるが、これは相手に脅威とはならず、これまでの攻撃の組み立てが水の泡として消えてしまうだろう。ミドルにおいては、慎重さが重要である。2つ目に追加として挙げられるのが、両サイドバックの攻撃参加と正確なクロスからのフィニッシュである。そのため、今回は、左の長友とは少し異なる、早めのアーリークロスを入れられる酒井を右に配置させて頂いた。正確なクロスというのがここでの最重要目標であるのは、ギリシャの高い守備力のためである。簡単にクリアされてしまうようなクロスでは、相手のカウンターアタックにも結びつきかねない。

守備に関しては、ギリシャのカウンターアタックを想定すると、今野の冷静な守備判断が必要となるであろう。そのため、コーナーにおける攻撃参加ができる森重を残すというのが理想的であろう。吉田は依然として、怪我から復帰したばかりであるため、必要に応じた後半戦からの起用が適しているのではないかと考察する。GKには、冷静さがある西川に今回は期待したい。これらのように、一人の選手のみにチャンスを与え続けるのではなく、各戦術に見合った的確な選手の起用法というのが、悔いのない戦い方の1つであろう。日本代表には是非、先日のスペイン代表の采配を反面教師にし、今回の試合を確実に勝ち、次戦のより厳しくなると想像されるコロンビア戦へとつなげて頂きたい。

執筆:Dragonshoot



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