アジア杯準々決勝、UAEにPK戦で敗れた日本代表だが、この結果を機会に「世代交代」という言葉が浮かび上がる人々もいるのかもしれない。それを理由づ けるのは、予選突破後のより決戦に近い対決を勝ち切れなかったという現状であり、詳細を言えばエース格の選手らのミスが目立ったと言っても過言ではない。代表格のエースが本田だとすれば、今日の試合でのミスの数はエースという名に値するかは疑問であろう。本田と並びエースとしての格付けをされている香川も決定機が決めきれず、本田と同様にPKも外す結果となったのは事実である。これら2人の選手と並び世界で戦っている長友も延長戦では、怪我を抱えながら試合を続けなければならなかった。守護神を任せれ続けてきた川島もPK戦では、相手GKとは反対に、コースとは殆ど逆の方向に飛ぶことが多かったように見受けられる。以前では、例え止められなくともコースを読むことが比較的多かったと記憶に残っている。これらの選手らを始め、今回の試合でのパフォーマンスから考慮させる言葉が、「世代交代」となるのは不思議ではないであろうか。
一方で、若い世代で入った柴崎や武藤らのパフォーマンスも興味深い。特に柴崎は、得点を決める等、重要な役割を果たしたと見るのが自然だろう。延長戦では長友の代わりに、右サイドバックに入りチームの失点を防ぐことに少なからずとも貢献していたと見れるだろう。無論、攻撃参加がその分減少したことは否めない。全ての交代枠を使い切り、後がなかった事が敗因と考える人々もいるのかもしれない。
選手の「世代交代」と共に、協会内部の「世代交代」があっても、興味深いのではないであろうか。無論、この意見に反論する方々もいらっしゃるであろうが、 去年のブラジルW杯以来結果が出せていない代表を改善するには何かしらの明確な改革というものがあっても良いと信じる。残念ながら結果が出なかったブラジルW杯、そして今回のアジア杯の結果を見る限り、年配の方が舵をとったからといって結果が出るという保証はないのではないであろうか。無論、若い世代が舵を取ったからと言っても同時に保証は無いであろう。Creative Footballとしては、これからも若い人材らに機会を与えても興味深いと信じる。
アギーレ監督について言及するのであれば、時々見せる的をついた采配は、まさに尊敬に値する。ただ、人間は100%完璧ではないであろう。時には、長谷部や遠藤をアジア杯優勝の目標の為に、ザックジャパン以来の再招集もした。Creative Footballのブログにても、以前外した選手を、大会の目標等に応じて再配置させて頂くこともある。それを例え矛盾ととる方々がいたとしても、それには常に敬意を払いたい。
もし最後に今大会の采配について言及することがあれば、交代が少しパターン化していたことに疑問が残る。前半戦でアグレッシブにゴールに向かう姿勢を見せていた乾を後半から、清武や武藤といった選手らと交代する場面が多かったように思うファンもいるであろう。そして、ドルトムント全盛期とは異なる動きを見せていた香川を、不慣れなインサイドハーフで常に使い続けていたことにも疑問が残るのではないであろうか。特に今日の交代枠は、乾を起用し続け、香川に替えて柴崎でも良かったように見受けられる。もし、武藤を投入するのであれば、本田をCFにし、岡崎に替えて武藤を右に配置させても興味深かったであろう。特に最近の本田のボールコントロールには波があるのではないであろうか。もし、同選手の比較的安定している能力を挙げるとすれば、それは強さであろう。現代表にはポストプレーヤー的な起用法がより向いているのかもしれない。少なくとも、今日の柴崎の得点をお膳立てした本田の結果を見る限りでは。
記事:Creative Football
2015年1月23日金曜日
2015年1月11日日曜日
アジア杯初戦、理想のスタメン
12日にはアジア杯初戦を迎える日本代表。果たして準備が何処まで整われているかは本人達以外には知る由もない。そんな中、Creative Footballとして、初戦を飾る代表の理想のスタメン候補というものを、去年の各選手の所属クラブでのキレさをベースに個人的に作成させて頂いた。

まずFWだが、左から乾、岡崎、本田を配置させて頂いた。最近のブンデスリーガでのキレさが目立つ乾と岡崎は、日本代表でも比例してその活躍ぶりが期待される。ミラン所属の本田は、順当に影のエース的存在としてそのまま起用されるべきであろう。海外でそこそこの名前の通ったこの3人を同時起用することで相手に精神的に恐怖感のようなものを与えるべきであろう。それは、まさに日本代表がW杯にてドログバを恐れたように。
MFには、インサイドハーフの左に清武、右に遠藤を配置させて頂いた。ブンデスリーガでの清武のキレさが目立つ一方で、香川にはドルトムント全盛期のキレさがなかった。代表でも最近の成績はあまりお世辞にも良いというものではない。前W杯より結果が出ていない同選手に再度機会を与えるより、出番があまり回ってこなかった清武に今回はよりチャンスを与えるべきである。遠藤は年齢に関係なく代表に貢献できるプレーを続けている。それはまさに、「職人」といっても良い。特に右サイドでは、フリーキックをシェアする程お互いに信頼を寄せ合う本田との連携面が期待される。左の清武と乾は、ブンデスリーガ気質で上手く連携をとることが課題である。アンカーには、守備面でも安定性を見せる長谷部の起用が良い。キャプテンとして中心にポジションをとることも、視野という点で有利になる。3バックに対する適応もそこそこできている。サブとして、今野という代役も心強い。
DFには、左から長友、吉田、塩谷、そして酒井を配置させて頂いた。長友のインテルでの経験は、代表でも重宝されているはずだ。メンタル面でも周りに良い影響を与えているはずだ。CBの吉田、塩谷というコンビは是非見てみた。最近の吉田の右サイドバック起用というのも興味深く、攻撃面で何かしらの成果があるかもしれない。塩谷の良さは、パーフェクトに試合をこなす姿勢だ。このポジションでは失敗が許されない。接戦が予想されるアジア杯では、1失点が命取りになるからだ。右の酒井は、まだラフさがあるがそのアグレッシブさが相手に脅威を与えることができる。本田との連携面がこれからの課題となる。
GKには、西川の起用を推したい。それは、安定性である。大量失点という経験が川島に比べて代表においては少ない。現地点では川島の方が、海外での経験等を含めより買われているのかもしれない。ただ将来的なことを考えた場合、安定性のあるGK、そしてフィールドプレーヤーの一人としても使える選手が求められる。今回のバロンドールを受賞しても不自然ではないノイアーのような選手がまさに理想的だ。
記事:Creative Football

まずFWだが、左から乾、岡崎、本田を配置させて頂いた。最近のブンデスリーガでのキレさが目立つ乾と岡崎は、日本代表でも比例してその活躍ぶりが期待される。ミラン所属の本田は、順当に影のエース的存在としてそのまま起用されるべきであろう。海外でそこそこの名前の通ったこの3人を同時起用することで相手に精神的に恐怖感のようなものを与えるべきであろう。それは、まさに日本代表がW杯にてドログバを恐れたように。
MFには、インサイドハーフの左に清武、右に遠藤を配置させて頂いた。ブンデスリーガでの清武のキレさが目立つ一方で、香川にはドルトムント全盛期のキレさがなかった。代表でも最近の成績はあまりお世辞にも良いというものではない。前W杯より結果が出ていない同選手に再度機会を与えるより、出番があまり回ってこなかった清武に今回はよりチャンスを与えるべきである。遠藤は年齢に関係なく代表に貢献できるプレーを続けている。それはまさに、「職人」といっても良い。特に右サイドでは、フリーキックをシェアする程お互いに信頼を寄せ合う本田との連携面が期待される。左の清武と乾は、ブンデスリーガ気質で上手く連携をとることが課題である。アンカーには、守備面でも安定性を見せる長谷部の起用が良い。キャプテンとして中心にポジションをとることも、視野という点で有利になる。3バックに対する適応もそこそこできている。サブとして、今野という代役も心強い。
DFには、左から長友、吉田、塩谷、そして酒井を配置させて頂いた。長友のインテルでの経験は、代表でも重宝されているはずだ。メンタル面でも周りに良い影響を与えているはずだ。CBの吉田、塩谷というコンビは是非見てみた。最近の吉田の右サイドバック起用というのも興味深く、攻撃面で何かしらの成果があるかもしれない。塩谷の良さは、パーフェクトに試合をこなす姿勢だ。このポジションでは失敗が許されない。接戦が予想されるアジア杯では、1失点が命取りになるからだ。右の酒井は、まだラフさがあるがそのアグレッシブさが相手に脅威を与えることができる。本田との連携面がこれからの課題となる。
GKには、西川の起用を推したい。それは、安定性である。大量失点という経験が川島に比べて代表においては少ない。現地点では川島の方が、海外での経験等を含めより買われているのかもしれない。ただ将来的なことを考えた場合、安定性のあるGK、そしてフィールドプレーヤーの一人としても使える選手が求められる。今回のバロンドールを受賞しても不自然ではないノイアーのような選手がまさに理想的だ。
記事:Creative Football
2015年1月2日金曜日
年始早々、代表に求められる最優先事項
新年早々、代表は休む暇もなくアジア杯へ向けた準備を着々と行っている。リラックした選手もいれば、既に戦闘モードに入っている選手もいる。これらの光景は、当然のことながらどのチームにも自然と見られるだろう。ただ一つ、この代表に他国とは異なる点があるとすれば、それは監督の任期における不安定さであろう。八百長疑惑をかけられている同代表監督には、例え選手にどう説明したところで、100%この不安を振り切ることは不可能であろう。選手が試合に出て、その選手を監督が決める。そして、その監督を決めるのは協会である。まず司令塔的存在である協会内部から新年と共に変わらなければならないのではないであろうか。
1 監督を決める最高の立場にいるべき人材の選定
これは代表に必要な最優先項目である。この人材に当てはまる資質は、サッカーに対する強いパッションである。サッカーのこと以外には目がいかないくらいの人材が理想である。年もできるだけ若い方が良い。例えば、キングカズこと、三浦知良選手。カリスマ性、信頼性、そして何よりもいつまでもサッカー小僧の姿勢が保たれている。また、クレバーな若手の人材も興味深い。例えば、以前に代表のキャプテンを務め、FIFAの大学院にて留学を経験した宮本氏。常に勉強するというこの姿勢は、今後の代表には必要となってくる。この二人に共通しているのは、「純粋に」サッカーに取り組もうとする姿勢なのかもしれない。
2 選手ならびに国民が信頼できる監督の選定
今回の八百長疑惑から不安視されるサッカーに関わるプロフェッシャナルの隠された闇の部分。誰がどこで何をしているかは、ほとんどの人には予想が不可能である。それが良いことであれ、逆のことであれ、我々にはなかなか真相が分からない。しかし、代表監督には信頼を勝ち取れるカリスマ性が必要とされる。例えば、前マンU監督のファーガソン氏。気難しい部分があるが、それも全て前面に押し出していたため、例え鬼軍曹と呼ばれてもファンと選手の信頼を勝ち取ってきた。元チェルシーの監督であるモウリーニョも、時々見せるクレイジーなパフォーマンスを平気で前面に押し出している。前グランパスエイトのストイコビッチ氏にも似たような性質が見られる。癖が強い監督ほど、信頼性も高くなるように見える。それは、「隠さない」又は、「隠せない」というコアな性格があるからではないであろうか。日本代表にも、このような性格に癖があり、サッカー一筋の監督が必要であろう。
3 大舞台で結果が出せなかった選手に2度目のチャンスを与えない事
これは前ブラジルW杯からの教訓と言ってもよいであろう。今の代表を見ると中心選手が未だにザックジャパンとあまり変わらないということに気づく。これでは、再び大舞台で強豪と戦うこととなった時に同じ結果が出る可能性が相当高い。アジア杯レベルなら結果が出るかもしれないが、欧州や南米の強豪には通用しないであろう。それは、既にコンフェデ杯やW杯といった大舞台で証明されているはずだ。新しい監督にチームを任せる一番大きな目標は、前よりも結果が出ることである。そのために大金を費やすのではないであろうか。以前と同じやり方で練習試合やアジアレベルの試合で勝ったところで、2015年の日本代表のファンを満足させることはできないであろう。今のファンが求めているのはもっと高いレベル、そしてそれはW杯やコンフェデ杯といった大舞台で、FIFAのランキングで上位に位置するチームを負かすことである。まさに、漫画「キャプテン翼」的現象を現実のものにしたいと願うファンが増えている証拠ではないであろうか。
記事:Creative Football
1 監督を決める最高の立場にいるべき人材の選定
これは代表に必要な最優先項目である。この人材に当てはまる資質は、サッカーに対する強いパッションである。サッカーのこと以外には目がいかないくらいの人材が理想である。年もできるだけ若い方が良い。例えば、キングカズこと、三浦知良選手。カリスマ性、信頼性、そして何よりもいつまでもサッカー小僧の姿勢が保たれている。また、クレバーな若手の人材も興味深い。例えば、以前に代表のキャプテンを務め、FIFAの大学院にて留学を経験した宮本氏。常に勉強するというこの姿勢は、今後の代表には必要となってくる。この二人に共通しているのは、「純粋に」サッカーに取り組もうとする姿勢なのかもしれない。
2 選手ならびに国民が信頼できる監督の選定
今回の八百長疑惑から不安視されるサッカーに関わるプロフェッシャナルの隠された闇の部分。誰がどこで何をしているかは、ほとんどの人には予想が不可能である。それが良いことであれ、逆のことであれ、我々にはなかなか真相が分からない。しかし、代表監督には信頼を勝ち取れるカリスマ性が必要とされる。例えば、前マンU監督のファーガソン氏。気難しい部分があるが、それも全て前面に押し出していたため、例え鬼軍曹と呼ばれてもファンと選手の信頼を勝ち取ってきた。元チェルシーの監督であるモウリーニョも、時々見せるクレイジーなパフォーマンスを平気で前面に押し出している。前グランパスエイトのストイコビッチ氏にも似たような性質が見られる。癖が強い監督ほど、信頼性も高くなるように見える。それは、「隠さない」又は、「隠せない」というコアな性格があるからではないであろうか。日本代表にも、このような性格に癖があり、サッカー一筋の監督が必要であろう。
3 大舞台で結果が出せなかった選手に2度目のチャンスを与えない事
これは前ブラジルW杯からの教訓と言ってもよいであろう。今の代表を見ると中心選手が未だにザックジャパンとあまり変わらないということに気づく。これでは、再び大舞台で強豪と戦うこととなった時に同じ結果が出る可能性が相当高い。アジア杯レベルなら結果が出るかもしれないが、欧州や南米の強豪には通用しないであろう。それは、既にコンフェデ杯やW杯といった大舞台で証明されているはずだ。新しい監督にチームを任せる一番大きな目標は、前よりも結果が出ることである。そのために大金を費やすのではないであろうか。以前と同じやり方で練習試合やアジアレベルの試合で勝ったところで、2015年の日本代表のファンを満足させることはできないであろう。今のファンが求めているのはもっと高いレベル、そしてそれはW杯やコンフェデ杯といった大舞台で、FIFAのランキングで上位に位置するチームを負かすことである。まさに、漫画「キャプテン翼」的現象を現実のものにしたいと願うファンが増えている証拠ではないであろうか。
記事:Creative Football
2014年11月20日木曜日
アジア杯を優勝に導くためのスタメン候補
若い葉が出てきた矢先に、古い葉が再び覆い被さる。
こんなフレーズが今のアギーレジャパンにはふさわしい。
ベネズエラ戦での不正をもとに、日本代表の3-0という自動的な勝利にFIFAが記録を塗り替えたのは記憶に浅い。これを良く受け止められる者が存在する一方で、その裏目に違和感を感じる者もいるのかもしれない。もしそれらが存在するとすれば、それはベネズエラ戦で得点をあげた若手の武藤と柴崎なのかもしれない。FIFAが記録する自動的な勝利ならば、得点者がいないということを意味している。さらに最近の代表戦において、武藤にはスタメンという機会が与えられ続けているが結果が出し切れていない。後半からの途中出場の先輩である乾はそれとは逆にチームの勝利に結ぶつく働きをしている。柴崎にはここ最近、ベテランの遠藤の影となるかのように出場機会が与えられていない。残念と感じるのは、この二人の若手は将来の有望株であり、今出場して結果を出すことが将来の海外移籍等に繋がっていくからだ。
アジア杯優勝を目標とするならば、これらの若手をひとまず控えさせ、ベテラン勢のスタメンで確実に勝利をもぎ取るというのがアギーレ監督の脳裏の片隅にはあるのかもしれない。それは、ひょっとするとメディアもしくは協会からのプレッシャーが関わっているのかもしれない。Creative Footballとしても、まずは現代表の勝利をもっと見たい、そしてタイトルをより獲得してもらいたいという願望が強く、今回のフォーメーション作成に至った。アギーレ監督がこのスタメンで行くかどうかは分からないが、もし自分が監督ならば、まずはこのメンバーで初戦を戦ってみることに興味がある。

まずはFWだが、左から乾、岡崎、そして本田という配置をさせて頂いた。乾と武藤の現在の差は何かと問われれば、それはボールをさばけるか否か、と答えるだろう。両者とも自分でゴール前に迫る姿勢はある。しかし、乾には自分がフィニッシュをする前の1個前か2個前の決定的なパス出しができる。フィジカルで言えば、武藤に軍配があがるのかもしれない。これらの参考材料を考慮すると、このポジションにおけるスタメン候補を決める際のアギーレ監督の頭を悩ませることにもなるのかもしれない。中心に位置する岡崎だが、やはりこの選手をおいてこのポジションのスタメンを任せられる人材が現代表には薄い。今回招集された豊田だが、決定機を外したりと、未だにアギーレ監督の合格点をもらえたかは不確かである。ポテンシャルが期待された大迫だが、現在代表から少し距離を置かれているようにも見れる。ロンドンオリンピックで活躍した大津もポテンシャルが高いが、所属クラブでの活躍はあまり聞くことがないというのが事実だ。本田のこの位置での可能性もあるが、右サイドで使われるというのが現状では優先的であろう。その本田は右サイドでも今回のアジア杯はスタメンを任せられることが大いに期待される。
気になるインサイドハーフの配置は、トップ下のような形で遠藤を中心に配置し、その下にダブルアンカーという形で左から今野、そして長谷部を起用させて頂いた。オーストラリア戦で長谷部が一人でアンカーに入った際にその両サイドを抜かれていたという話が今でも印象に残っている。アギーレ監督の采配でダブルアンカーという形にし、日本が試合を支配し始めた。ただあの流れからもっと点を取ってもおかしくはなかった。それにはトップ下に入った香川の不調というのもあったのかもしれない。ただ、このトップ下はザックジャパンでいう4-2-3-1の時のトップ下とは違い、4-2-1-3におけるトップ下なのである。後者にあたるトップ下には、ボランチ的な能力や守備面でのスペシャリスト、それに加えボールがさばける人材が求められる。ここに香川と遠藤との差がどうしても生じてしまう。もし香川を起用するならば、できるだけゴールに近い位置で起用するべきであろう。無論、遠藤のオプションとして挙げるのであればそれは柴崎であろう。一方で、今野と長谷部のダブルアンカーのオプションとなるのは、細貝や森重らといった人材であろうか。
DFに関しては、以前のザックジャパンと比較し、人材が少し厚くなり始めたような気がする。特にCBのオプションとして台頭した塩谷らは今後、このチームのDFにより厚みをもたらすであろう。左サイドも長友や太田といった人材でより良い意味での競争が生まれるような気がする。右には内田や酒井といったメンバーもいる。アギーレジャパンに不安を感じさせられるひと時もあったのかもしれないが、今後は少し良い方向に向かっていくように思えるのは気のせいだろうか。
最後にGKだが、Creative Footballとしては、やはり川島よりも西川を推したい。理由は、安定性とフィールドにも顔を出せるということである。ただオーストラリア戦でも川島が見せたヘディングでのクリアを見るように、両者の差はそんなにはないと見る。こういう意味では、このチームの守護神にも少し厚みが増したことにもなるのかもしれない。
記事:Creative Football
こんなフレーズが今のアギーレジャパンにはふさわしい。
ベネズエラ戦での不正をもとに、日本代表の3-0という自動的な勝利にFIFAが記録を塗り替えたのは記憶に浅い。これを良く受け止められる者が存在する一方で、その裏目に違和感を感じる者もいるのかもしれない。もしそれらが存在するとすれば、それはベネズエラ戦で得点をあげた若手の武藤と柴崎なのかもしれない。FIFAが記録する自動的な勝利ならば、得点者がいないということを意味している。さらに最近の代表戦において、武藤にはスタメンという機会が与えられ続けているが結果が出し切れていない。後半からの途中出場の先輩である乾はそれとは逆にチームの勝利に結ぶつく働きをしている。柴崎にはここ最近、ベテランの遠藤の影となるかのように出場機会が与えられていない。残念と感じるのは、この二人の若手は将来の有望株であり、今出場して結果を出すことが将来の海外移籍等に繋がっていくからだ。
アジア杯優勝を目標とするならば、これらの若手をひとまず控えさせ、ベテラン勢のスタメンで確実に勝利をもぎ取るというのがアギーレ監督の脳裏の片隅にはあるのかもしれない。それは、ひょっとするとメディアもしくは協会からのプレッシャーが関わっているのかもしれない。Creative Footballとしても、まずは現代表の勝利をもっと見たい、そしてタイトルをより獲得してもらいたいという願望が強く、今回のフォーメーション作成に至った。アギーレ監督がこのスタメンで行くかどうかは分からないが、もし自分が監督ならば、まずはこのメンバーで初戦を戦ってみることに興味がある。

まずはFWだが、左から乾、岡崎、そして本田という配置をさせて頂いた。乾と武藤の現在の差は何かと問われれば、それはボールをさばけるか否か、と答えるだろう。両者とも自分でゴール前に迫る姿勢はある。しかし、乾には自分がフィニッシュをする前の1個前か2個前の決定的なパス出しができる。フィジカルで言えば、武藤に軍配があがるのかもしれない。これらの参考材料を考慮すると、このポジションにおけるスタメン候補を決める際のアギーレ監督の頭を悩ませることにもなるのかもしれない。中心に位置する岡崎だが、やはりこの選手をおいてこのポジションのスタメンを任せられる人材が現代表には薄い。今回招集された豊田だが、決定機を外したりと、未だにアギーレ監督の合格点をもらえたかは不確かである。ポテンシャルが期待された大迫だが、現在代表から少し距離を置かれているようにも見れる。ロンドンオリンピックで活躍した大津もポテンシャルが高いが、所属クラブでの活躍はあまり聞くことがないというのが事実だ。本田のこの位置での可能性もあるが、右サイドで使われるというのが現状では優先的であろう。その本田は右サイドでも今回のアジア杯はスタメンを任せられることが大いに期待される。
気になるインサイドハーフの配置は、トップ下のような形で遠藤を中心に配置し、その下にダブルアンカーという形で左から今野、そして長谷部を起用させて頂いた。オーストラリア戦で長谷部が一人でアンカーに入った際にその両サイドを抜かれていたという話が今でも印象に残っている。アギーレ監督の采配でダブルアンカーという形にし、日本が試合を支配し始めた。ただあの流れからもっと点を取ってもおかしくはなかった。それにはトップ下に入った香川の不調というのもあったのかもしれない。ただ、このトップ下はザックジャパンでいう4-2-3-1の時のトップ下とは違い、4-2-1-3におけるトップ下なのである。後者にあたるトップ下には、ボランチ的な能力や守備面でのスペシャリスト、それに加えボールがさばける人材が求められる。ここに香川と遠藤との差がどうしても生じてしまう。もし香川を起用するならば、できるだけゴールに近い位置で起用するべきであろう。無論、遠藤のオプションとして挙げるのであればそれは柴崎であろう。一方で、今野と長谷部のダブルアンカーのオプションとなるのは、細貝や森重らといった人材であろうか。
DFに関しては、以前のザックジャパンと比較し、人材が少し厚くなり始めたような気がする。特にCBのオプションとして台頭した塩谷らは今後、このチームのDFにより厚みをもたらすであろう。左サイドも長友や太田といった人材でより良い意味での競争が生まれるような気がする。右には内田や酒井といったメンバーもいる。アギーレジャパンに不安を感じさせられるひと時もあったのかもしれないが、今後は少し良い方向に向かっていくように思えるのは気のせいだろうか。
最後にGKだが、Creative Footballとしては、やはり川島よりも西川を推したい。理由は、安定性とフィールドにも顔を出せるということである。ただオーストラリア戦でも川島が見せたヘディングでのクリアを見るように、両者の差はそんなにはないと見る。こういう意味では、このチームの守護神にも少し厚みが増したことにもなるのかもしれない。
記事:Creative Football
2014年11月16日日曜日
AFCアジアカップ2015のメンバー候補
ブラジルW杯での不完全燃焼ともいうべき感情が、戦う者と見る者の両者に未だに残る。そう感じざるを得ない国の一つが日本であろう。ザックジャパンという出だしが好調だったチームが大舞台で優勝を掲げ、嬉しさより選手の悔しさの涙で終わりを締めくくったのは今でも我々の記憶に残っているはずだ。その後、監督並びに協会はメディアから叩かれることとなった。そして、協会の人事改革も順調に行われないまま、アギーレ監督が現代表の監督となった。先日のホンジュラス戦では結果的に、欲しかった勝利が得られたが、試合前は賛否両論だった。例えこの試合で勝利を得ても、ザックジャパンからの遺産、そして将来迎える強豪国との対戦を視野に入れると、未だに不安材料が残る。復帰組の遠藤や長谷部を筆頭に今回の勝利を糧に、アギーレ監督の構想に取り入れられることは決して不自然ではない。2015年のアジア杯だけに焦点を当てるならば、これらの復帰組がもたらす効果には期待が持たれるかもしれない。Creative Footballでは、この大会での優勝を目標にしたメンバー候補を作成させて頂いた。

まずFWだが、左から乾、岡崎、そして本田という配置をさせて頂いた。前回のホンジュラス戦で2得点をあげ、キレのある動きをしていた乾をこのポジションで先発させるというアイデアは、アジア杯優勝を目標にする監督の構想内にあるはずだ。それだけでなく、ブンデスリーガでも調子の良い同選手はこのチームの勝利を左右する存在になるのかもしれない。このポジションのもう一つのオプションは武藤であろう。ただ今後、「和製ロナウド」と呼ばれていくには確実に毎試合点を取らなければならない。CFの岡崎はブンデスリーガでも得点王争いに加り、点取り屋としての素質は世界レベルであろう。最近の調子はあまり良いものではないが、アジア杯までにはコンディションが戻ることを祈りたい。このポジションの別の候補としては、Jリーグの得点王争いでも上位にいる大久保を挙げたい。年齢的には岡崎の方が有利になるのかもしれないが、CFの適性で言えば大久保に分があるのかもしれない。右のウイングには本田を配置させて頂いた。適性で言えば、運動量と走力という点で賛否両論がある。しかし、左利きのパスと最近良く見せるターンという武器はこのポジションでは大きな武器となっている。もし、もう一人この位置でのオプションを挙げるのであれば、それは岡崎であろう。なぜなら、代表においては右サイドに入った時の方が得点の確率が高いからである。その際には、本田のCFも悪くはないアイデアである。
次にMFだが、左のインサイドハーフに香川、そして右に遠藤を配置させて頂いた。ホンジュラス戦では無得点に終わった香川だが、パスの成功率という点ではドイツ代表のクロースをお手本に今後も精進していけるのかもしれない。右サイドには、ザックジャパンからの復帰組である遠藤が、アジア杯優勝を目標にするチームに必要なのかもしれない。今後を考えると年齢的にネックになることもあるかもしれないが、イタリア代表でいうピルロの例を考えると次のW杯での出場も不可能ではないであろう。アンカーには、長谷部を配置させて頂いた。Creative Footballとしては、同選手の守備面での成長をブラジルW杯より見てきた。そして、キャプテンとしての素質は自他共に認めるほどのものであろう。ホンジュラス戦での本田の得点をお膳立てした通り、同選手の得点に直接繋がるアシストが期待できるのではないであろうか。アンカーの別のオプションとしてベテランの今野をアジア杯に連れて行くことも重要であると信じる。
DFは、左より長友、吉田、森重、そして内田を配置させて頂いた。左の長友は最近復帰したばかりであるが、クロスの精度、タフさを考えるとスタメンとして名を連ねることが予想される。無論、酒井もとても良いオプションであり、どちらの選手が先発しても異なる効果が期待できるであろう。CBには、吉田と森重が現地点ではベストの組み合わせなのかもしれない。一方で、どちらかの選手と塩谷とのコンビネーションというのもより見てみたい。右の内田は、本田の守備面での負担を減らすことができる貴重な選手なため、このポジションでの先発が濃厚な選手であろう。このポジションでのオプション発掘というのはこれからもこのチームの課題となりそうだ。
GKは、以前よりCreative Footballが推す西川を配置させて頂いた。それは、川島よりフィールドに顔を出す機会が多いからだ。何度もこのブログで言及したように、理想とするのはドイツ代表のノイアーのような選手である。そして、西川には安定性も備わっていると信じる。将来的には、若手の発掘が大きな課題となるであろう。
記事:Creative Football

まずFWだが、左から乾、岡崎、そして本田という配置をさせて頂いた。前回のホンジュラス戦で2得点をあげ、キレのある動きをしていた乾をこのポジションで先発させるというアイデアは、アジア杯優勝を目標にする監督の構想内にあるはずだ。それだけでなく、ブンデスリーガでも調子の良い同選手はこのチームの勝利を左右する存在になるのかもしれない。このポジションのもう一つのオプションは武藤であろう。ただ今後、「和製ロナウド」と呼ばれていくには確実に毎試合点を取らなければならない。CFの岡崎はブンデスリーガでも得点王争いに加り、点取り屋としての素質は世界レベルであろう。最近の調子はあまり良いものではないが、アジア杯までにはコンディションが戻ることを祈りたい。このポジションの別の候補としては、Jリーグの得点王争いでも上位にいる大久保を挙げたい。年齢的には岡崎の方が有利になるのかもしれないが、CFの適性で言えば大久保に分があるのかもしれない。右のウイングには本田を配置させて頂いた。適性で言えば、運動量と走力という点で賛否両論がある。しかし、左利きのパスと最近良く見せるターンという武器はこのポジションでは大きな武器となっている。もし、もう一人この位置でのオプションを挙げるのであれば、それは岡崎であろう。なぜなら、代表においては右サイドに入った時の方が得点の確率が高いからである。その際には、本田のCFも悪くはないアイデアである。
次にMFだが、左のインサイドハーフに香川、そして右に遠藤を配置させて頂いた。ホンジュラス戦では無得点に終わった香川だが、パスの成功率という点ではドイツ代表のクロースをお手本に今後も精進していけるのかもしれない。右サイドには、ザックジャパンからの復帰組である遠藤が、アジア杯優勝を目標にするチームに必要なのかもしれない。今後を考えると年齢的にネックになることもあるかもしれないが、イタリア代表でいうピルロの例を考えると次のW杯での出場も不可能ではないであろう。アンカーには、長谷部を配置させて頂いた。Creative Footballとしては、同選手の守備面での成長をブラジルW杯より見てきた。そして、キャプテンとしての素質は自他共に認めるほどのものであろう。ホンジュラス戦での本田の得点をお膳立てした通り、同選手の得点に直接繋がるアシストが期待できるのではないであろうか。アンカーの別のオプションとしてベテランの今野をアジア杯に連れて行くことも重要であると信じる。
DFは、左より長友、吉田、森重、そして内田を配置させて頂いた。左の長友は最近復帰したばかりであるが、クロスの精度、タフさを考えるとスタメンとして名を連ねることが予想される。無論、酒井もとても良いオプションであり、どちらの選手が先発しても異なる効果が期待できるであろう。CBには、吉田と森重が現地点ではベストの組み合わせなのかもしれない。一方で、どちらかの選手と塩谷とのコンビネーションというのもより見てみたい。右の内田は、本田の守備面での負担を減らすことができる貴重な選手なため、このポジションでの先発が濃厚な選手であろう。このポジションでのオプション発掘というのはこれからもこのチームの課題となりそうだ。
GKは、以前よりCreative Footballが推す西川を配置させて頂いた。それは、川島よりフィールドに顔を出す機会が多いからだ。何度もこのブログで言及したように、理想とするのはドイツ代表のノイアーのような選手である。そして、西川には安定性も備わっていると信じる。将来的には、若手の発掘が大きな課題となるであろう。
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2014年11月2日日曜日
アジアカップに向けたアギーレJAPANの完成形とは
前回のCreative Footballでは、ロンドンオリンピック世代に焦点を絞った人選を試みてみた。今回は、これまでのアギーレジャパンの軌跡より考察するアジアカップに向けた完成形についてである。無論、この完成形が4年後のW杯に直接結びつくということは現選手らの年齢的なことを考慮すると、断言することは難しい。では、アジアカップに望むメンバーに必要な構成要素とは何か。それは、まず優勝できるメンバー構成であろう。そして次に、4年後に極力繋がるメンバー構成である。できるならば、GKを除くフィールドの選手の最高年齢は現地点で27歳くらいを上限にすることがより将来性があると見ている。しかし、イタリア代表のピルロのようにずば抜けてチームに不可欠というような選手は例外である。

初めにFWの人選だが、これはアギーレ監督が良く起用するメンバーで、左から武藤、岡崎、そして本田という配置をさせて頂いた。Creative Footballとしては、本田を右FWもしくは左のインサイドハーフで起用するなら、インサイドハーフの方がより適性があると見ている。しかし、現状のベストメンンバーを出来るだけ同時に起用するとなると、香川を左のインサイドハーフに置くということの方がアギーレジャパンにおいては優先されるのかもしれない。
MFには、左から香川、柴崎、そしてアンカーには森重を配置させて頂いた。香川の起用理由は、起点になれる選手だからだ。無論、欧州での経験は代表内に自信とインスピレーションをもたらしてくれると信じている。柴崎については、前回のブラジル戦を見ると起用に賛否両論というのがあるのかもしれない。しかし、将来性を見据えると今から代表の戦い方に慣れさせるということも必要である。アンカーの森重も賛否両論があると察するが、アギーレ監督は森重、もしくは細貝をアンカーの候補に挙げているようだ。そのアンカー像とは、前線に的確なロングボールが出せ、空中戦に強く、5バックを形成する際に柔軟に対応ができる選手だ。だとすれば、塩谷もこのアンカー像の項目に当てはまる選手の一人であろう。
DFには、左から長友、吉田、塩谷、そして内田を配置させて頂いた。まず長友だが、代表やクラブでも控えに回る機会が増え始めてきている。そして、太田という左利きのライバルもいる。しかし、現状であれだけの強さ、ドリブル突破、パス精度のバランスが高い選手は未だに現れていないのが現状ではないであろうか。将来的には太田という候補があるのかもしれないが、アジアカップを見据えた場合は基本的には長友で行くというのがアギーレ監督の頭の中にはあるのかもしれない。吉田や塩谷は、森重がアンカーを務める際は現状で日本のトップレベルのCBであろう。特に塩谷には森重とポジションチェンジを取りながら、もっと前に出て点に絡む活躍を期待したい。右の内田は、現状では日本最高の右サイドバック、もしくは欧州でもトップレベルにいる選手であろう。以前の自殺点などのミスからより多くのことを学び、今後のプレーにより磨きをかけることで、代表の勝率にも影響を及ぼしてくるであろう。
GKはアジアカップを見据えた際には、西川という人選が現実的であろう。ただ4年後を見据えると、今後の若手の大いなる成長というのが理想である。フィールドの選手の一人としも機能できる選手が現れることを望みたい。
記事:Creative Football

初めにFWの人選だが、これはアギーレ監督が良く起用するメンバーで、左から武藤、岡崎、そして本田という配置をさせて頂いた。Creative Footballとしては、本田を右FWもしくは左のインサイドハーフで起用するなら、インサイドハーフの方がより適性があると見ている。しかし、現状のベストメンンバーを出来るだけ同時に起用するとなると、香川を左のインサイドハーフに置くということの方がアギーレジャパンにおいては優先されるのかもしれない。
MFには、左から香川、柴崎、そしてアンカーには森重を配置させて頂いた。香川の起用理由は、起点になれる選手だからだ。無論、欧州での経験は代表内に自信とインスピレーションをもたらしてくれると信じている。柴崎については、前回のブラジル戦を見ると起用に賛否両論というのがあるのかもしれない。しかし、将来性を見据えると今から代表の戦い方に慣れさせるということも必要である。アンカーの森重も賛否両論があると察するが、アギーレ監督は森重、もしくは細貝をアンカーの候補に挙げているようだ。そのアンカー像とは、前線に的確なロングボールが出せ、空中戦に強く、5バックを形成する際に柔軟に対応ができる選手だ。だとすれば、塩谷もこのアンカー像の項目に当てはまる選手の一人であろう。
DFには、左から長友、吉田、塩谷、そして内田を配置させて頂いた。まず長友だが、代表やクラブでも控えに回る機会が増え始めてきている。そして、太田という左利きのライバルもいる。しかし、現状であれだけの強さ、ドリブル突破、パス精度のバランスが高い選手は未だに現れていないのが現状ではないであろうか。将来的には太田という候補があるのかもしれないが、アジアカップを見据えた場合は基本的には長友で行くというのがアギーレ監督の頭の中にはあるのかもしれない。吉田や塩谷は、森重がアンカーを務める際は現状で日本のトップレベルのCBであろう。特に塩谷には森重とポジションチェンジを取りながら、もっと前に出て点に絡む活躍を期待したい。右の内田は、現状では日本最高の右サイドバック、もしくは欧州でもトップレベルにいる選手であろう。以前の自殺点などのミスからより多くのことを学び、今後のプレーにより磨きをかけることで、代表の勝率にも影響を及ぼしてくるであろう。
GKはアジアカップを見据えた際には、西川という人選が現実的であろう。ただ4年後を見据えると、今後の若手の大いなる成長というのが理想である。フィールドの選手の一人としも機能できる選手が現れることを望みたい。
記事:Creative Football
2014年10月30日木曜日
ロンドンオリンピック世代がもたらすポテンシャル
次戦に向けたアギーレジャパンの再構成が徐々に浮き彫りになるであろう。そんな中、フラッシュバックのように甦るのが、ロンドンオリンピック世代が見せた日本サッカー界の将来性である。ポテンシャルと言っても良い。ベスト4という成績を残し、歴史上最も日本国民を興奮させたチームの一つではなかったのではないであろうか。もし、アギーレ監督がこの世代から次戦に向けた何人かの人選を行ったとしても不自然ではない。今回は、ロンドンオリンピック世代から何人か好調なパフォーマンスを見せた選手らを選出し、個人的にフォーメーションを作成させて頂いた。

まずFWだが、左から武藤、岡崎、そしてグランパスで好調なパフォーマンスを見せている永井を配置させて頂いた。特にアギーレジャパンのスタイルに合う、スピードと運動量という条件を考慮すると、これらの選手らのプレーは非常に興味深い。特に永井は欧州からJリーグへ復帰し、順調に良い方向性へと歩き始めているように見える。無論、次戦でのパフォーマンスを見なければ何とも言えないが、現地点で最も期待されているウイングの一人ではないであろうか。
MFの位置には、インサイドハーフに左から本田、清武と配置させて頂いた。これらの2選手を起用する上でいくつかの期待される結果が予想できる。まず、運動量とタフさ。それに、FKやCKにオプションができる。特に、ロンドンオリンピックで見せた清武と永井の連携にも期待が持たれる。これらの両選手らは香川に比べ、芸術性又は美しさという点では劣っているのかもしれない。しかし、アギーレジャパンが求めるのはもっと泥臭く動き回り、確実に点に結びつけるスタイルに見える。言い換えれば、ウルグアイやメキシコのようなスタイルである。そして、アンカーにはロンドン世代からもう一人、前回W杯でも安定した守備のパフォーマンスを見せたセレッソ大阪の山口を起用させて頂いた。これまで怪我で忘れられがちの存在となっていたかもしれないが、アギーレジャパンの一員としてやっていけるだけの能力を保持していると信じる。
DFには、左から酒井高徳、吉田、塩谷、そして内田を配置させて頂いた。ロンドンオリンピックでもプレーし、現A代表でもアグレッシブなプレーを見せ続けている酒井には荒削りな部分が残るがポテンシャルがある。欧州でプレーしているというのも対人プレーにおける自信に繋がる。吉田はA代表においてパフォーマンスが右肩上がりである。左のCBとしてやっていけるというのも前回同選手が出場したベネズエラ戦において実証されている。塩谷はCreative Footballが常に推すDFであり、前試合のジャマイカ戦では 好パフォーマンスを見せている。又、同選手が持つ得点能力にも期待が持てる。右サイドには、A代表引退を示唆していたとされる内田を配置させて頂いた。クロスの精度、ひつこい守備には相変わらず定評がある。ただ、ゴール前でのミスからの自殺点という過去の失敗から学び、今後は完全主義者としてのパフォーマンスが期待されても不思議ではない。
GKには、ジャマイカ戦でフィールドの選手の一人としても機能することを証明した西川を配置させて頂いた。ドイツ代表GKノイアーのような人材が、運動量を求めるアギーレジャパンには必要であろう。そして、安定性という点も重要視しなければならない。今後は、若い世代がこのようなGK像を目指し、台頭してくるのが理想である。
記事:Creative Football

まずFWだが、左から武藤、岡崎、そしてグランパスで好調なパフォーマンスを見せている永井を配置させて頂いた。特にアギーレジャパンのスタイルに合う、スピードと運動量という条件を考慮すると、これらの選手らのプレーは非常に興味深い。特に永井は欧州からJリーグへ復帰し、順調に良い方向性へと歩き始めているように見える。無論、次戦でのパフォーマンスを見なければ何とも言えないが、現地点で最も期待されているウイングの一人ではないであろうか。
MFの位置には、インサイドハーフに左から本田、清武と配置させて頂いた。これらの2選手を起用する上でいくつかの期待される結果が予想できる。まず、運動量とタフさ。それに、FKやCKにオプションができる。特に、ロンドンオリンピックで見せた清武と永井の連携にも期待が持たれる。これらの両選手らは香川に比べ、芸術性又は美しさという点では劣っているのかもしれない。しかし、アギーレジャパンが求めるのはもっと泥臭く動き回り、確実に点に結びつけるスタイルに見える。言い換えれば、ウルグアイやメキシコのようなスタイルである。そして、アンカーにはロンドン世代からもう一人、前回W杯でも安定した守備のパフォーマンスを見せたセレッソ大阪の山口を起用させて頂いた。これまで怪我で忘れられがちの存在となっていたかもしれないが、アギーレジャパンの一員としてやっていけるだけの能力を保持していると信じる。
DFには、左から酒井高徳、吉田、塩谷、そして内田を配置させて頂いた。ロンドンオリンピックでもプレーし、現A代表でもアグレッシブなプレーを見せ続けている酒井には荒削りな部分が残るがポテンシャルがある。欧州でプレーしているというのも対人プレーにおける自信に繋がる。吉田はA代表においてパフォーマンスが右肩上がりである。左のCBとしてやっていけるというのも前回同選手が出場したベネズエラ戦において実証されている。塩谷はCreative Footballが常に推すDFであり、前試合のジャマイカ戦では 好パフォーマンスを見せている。又、同選手が持つ得点能力にも期待が持てる。右サイドには、A代表引退を示唆していたとされる内田を配置させて頂いた。クロスの精度、ひつこい守備には相変わらず定評がある。ただ、ゴール前でのミスからの自殺点という過去の失敗から学び、今後は完全主義者としてのパフォーマンスが期待されても不思議ではない。
GKには、ジャマイカ戦でフィールドの選手の一人としても機能することを証明した西川を配置させて頂いた。ドイツ代表GKノイアーのような人材が、運動量を求めるアギーレジャパンには必要であろう。そして、安定性という点も重要視しなければならない。今後は、若い世代がこのようなGK像を目指し、台頭してくるのが理想である。
記事:Creative Football
2014年9月12日金曜日
アギーレジャパンの勝利の鍵はアンカーとセンターフォワードか
アギーレジャパン発足以来2戦目を終え未だ勝利無しの状態が続く代表だが、その鍵を握るのはアンカーとセンターフォワードの人選であると見ている。理由はこれまでの2戦を終え中盤での守備の安定さを欠いての失点、そして決定力を欠いた前線というのがまず挙げられる。きっとアギーレ監督の構想にはディフェンスを本職とする森重をアンカーに置く事で守備を安定させるという狙いがどこかにあった筈であろう。インサイドハーフに配置した細貝も期待通りの守備での貢献が見られず、結果チームとして失点を重ねるというザックジャパンとあまり変わらない状態が続いている。センターフォワードの大迫も潜在能力は日本でも屈指だが、得点という一番重要な課題が成し遂げられていない。そんな中、Creative Footballとしては的確な改善案を望む一方で、個人的に独自のフォーメーション案を作成させて頂いた。

まず前線の3枚だが、両サイドのウイングに武藤と岡崎を配置させて頂いた。これは多くの方々が思い描く現実的な人選であろう。武藤にはこれ迄の2戦で見せた潜在能力の高さ、岡崎には右サイドからの得点実績がある。一番の鍵であると信じるセンターフォワードだが、ザッケローニ前監督に続きアギーレ監督も高さのある選手らを出来るだけ配置しようとしている事に気づく。無論、この方向性はフィジカルの強い人種の国でなら通用するやり方であろう。ただ、日本人という平均的に小柄な人種には異なる戦略が必要であると見る。では、日本人の強みは何か。極論的な言い方をすれば、それは「小柄が持つすばしっこさ」である。特に長身の選手らにとって、これは真逆のスタイルであるから、相手にとって厄介な存在となることができるのではないであろうか。そしてもう1つ、日本人には巧みな技術がある。これらを持ち合わせている日本のトップクラスの選手を挙げれば、香川や乾という選手らが挙げられるであろう。それを勇気づけるかのように、小柄なメッシもバルセロナではこの位置でプレーしている。
次にMFだが、インサイドハーフに左から本田、柴崎と配置させて頂いた。アギーレ監督の現状での本田の起用法を見る限り、右のウイングとして今後も起用していく事が予想される。一方でCreative Footballとしては、4-3-3における本田の適性位置は左のインサイドハーフと見ている。理由は本田が左利きであると同時に、中心の位置でボールを収める事が出来る選手だからである。この中盤の位置で、フィジカルの強さを活かしてボールをキープできないという致命的な事態こそが、これまでの日本代表が起こした失点の原因なのではないであろうか。柴崎にはこれからまだ経験が必要ではあるが、相手を交わせる巧みな技術に加え、フィジカル的にも簡単には倒れないボディバランスを持っていることがベネズエラ戦でも証明された筈だ。柴崎が今後目標とするなら、中田氏が持つフィジカルの強さと遠藤が持つ巧みな技術という組み合わせであろう。そしてもう1つ、現状の代表が勝利するための鍵として挙げられるのが、アンカーの人選である。これまでに森重がこのポジションを務めてきたが、試合の結果を見る限り、同選手がこのポジションで結果を出したかは不確かである。アンカーとセンターディフェンスとの違いは何か。それは攻守の両立である。森重がこの両立をしようとなると、また異なる集中力が必要となる。だからこそ、このポジションにディフェンスの選手を持ってきたからといってチームの守備力が上がるとは限らないのである。ここには普段のチームでもボランチもしくはアンカーとしてプレーしている選手が適任である。これを考慮すると、前回のW杯でも安定した守備を見せたキャプテン候補の長谷部というのが第一オプションである。近年であるが、長谷部の守備面に関する成長というのは未だに右肩上がりである。同選手以外にも山口や細貝というオプションも挙げられるが、やはりチームの精神的軸である長谷部をこの位置に配置し、中盤での守備の統率をより図るべきであろう。
DFの人選だが、左から長友、吉田、森重、そして内田というのが現実的である。特に左のCBに左利きの選手を配置するというアギーレ監督の理想は興味深いが、前回での吉田の働きを見る限り右利きでも問題は無いと見る。そして、森重にはこれからもCBの位置で本来の仕事をしてもらいたい。理想を言えば、植田や岩波という選手らが先輩から学び、それを追い越して行く姿勢が見たい。右サイドバックの内田も、今後代表の勝利への鍵となっていくであろう。それは対人の強さに加え、クロスの精度、そしてこれまでのシャルケや代表での経験というのが強みである。
GKには西川を配置しているが、足下を今後も安定させ、ドイツ代表のノイアーのようにフィールド選手の一人としても働く事を期待したい。それにはより高い位置でプレーし、フェイントやパスの精度も上げる必要があるであろう。アギーレ監督の構想では川島が第一候補なのかもしれないが、前回のイージーミスから考察すると、現状では安心できる人選ではない。このポジションには誰もが認める守護神というのが必要なのだが、現状では未だに不確定である。正しい人材発掘の為にも、アギーレ監督には是非、これからも柔軟なGKの起用法を心掛けて頂きたい。これはきっと多くのファンの方々の希望でもあるであろう。
記事:Creative Football

まず前線の3枚だが、両サイドのウイングに武藤と岡崎を配置させて頂いた。これは多くの方々が思い描く現実的な人選であろう。武藤にはこれ迄の2戦で見せた潜在能力の高さ、岡崎には右サイドからの得点実績がある。一番の鍵であると信じるセンターフォワードだが、ザッケローニ前監督に続きアギーレ監督も高さのある選手らを出来るだけ配置しようとしている事に気づく。無論、この方向性はフィジカルの強い人種の国でなら通用するやり方であろう。ただ、日本人という平均的に小柄な人種には異なる戦略が必要であると見る。では、日本人の強みは何か。極論的な言い方をすれば、それは「小柄が持つすばしっこさ」である。特に長身の選手らにとって、これは真逆のスタイルであるから、相手にとって厄介な存在となることができるのではないであろうか。そしてもう1つ、日本人には巧みな技術がある。これらを持ち合わせている日本のトップクラスの選手を挙げれば、香川や乾という選手らが挙げられるであろう。それを勇気づけるかのように、小柄なメッシもバルセロナではこの位置でプレーしている。
次にMFだが、インサイドハーフに左から本田、柴崎と配置させて頂いた。アギーレ監督の現状での本田の起用法を見る限り、右のウイングとして今後も起用していく事が予想される。一方でCreative Footballとしては、4-3-3における本田の適性位置は左のインサイドハーフと見ている。理由は本田が左利きであると同時に、中心の位置でボールを収める事が出来る選手だからである。この中盤の位置で、フィジカルの強さを活かしてボールをキープできないという致命的な事態こそが、これまでの日本代表が起こした失点の原因なのではないであろうか。柴崎にはこれからまだ経験が必要ではあるが、相手を交わせる巧みな技術に加え、フィジカル的にも簡単には倒れないボディバランスを持っていることがベネズエラ戦でも証明された筈だ。柴崎が今後目標とするなら、中田氏が持つフィジカルの強さと遠藤が持つ巧みな技術という組み合わせであろう。そしてもう1つ、現状の代表が勝利するための鍵として挙げられるのが、アンカーの人選である。これまでに森重がこのポジションを務めてきたが、試合の結果を見る限り、同選手がこのポジションで結果を出したかは不確かである。アンカーとセンターディフェンスとの違いは何か。それは攻守の両立である。森重がこの両立をしようとなると、また異なる集中力が必要となる。だからこそ、このポジションにディフェンスの選手を持ってきたからといってチームの守備力が上がるとは限らないのである。ここには普段のチームでもボランチもしくはアンカーとしてプレーしている選手が適任である。これを考慮すると、前回のW杯でも安定した守備を見せたキャプテン候補の長谷部というのが第一オプションである。近年であるが、長谷部の守備面に関する成長というのは未だに右肩上がりである。同選手以外にも山口や細貝というオプションも挙げられるが、やはりチームの精神的軸である長谷部をこの位置に配置し、中盤での守備の統率をより図るべきであろう。
DFの人選だが、左から長友、吉田、森重、そして内田というのが現実的である。特に左のCBに左利きの選手を配置するというアギーレ監督の理想は興味深いが、前回での吉田の働きを見る限り右利きでも問題は無いと見る。そして、森重にはこれからもCBの位置で本来の仕事をしてもらいたい。理想を言えば、植田や岩波という選手らが先輩から学び、それを追い越して行く姿勢が見たい。右サイドバックの内田も、今後代表の勝利への鍵となっていくであろう。それは対人の強さに加え、クロスの精度、そしてこれまでのシャルケや代表での経験というのが強みである。
GKには西川を配置しているが、足下を今後も安定させ、ドイツ代表のノイアーのようにフィールド選手の一人としても働く事を期待したい。それにはより高い位置でプレーし、フェイントやパスの精度も上げる必要があるであろう。アギーレ監督の構想では川島が第一候補なのかもしれないが、前回のイージーミスから考察すると、現状では安心できる人選ではない。このポジションには誰もが認める守護神というのが必要なのだが、現状では未だに不確定である。正しい人材発掘の為にも、アギーレ監督には是非、これからも柔軟なGKの起用法を心掛けて頂きたい。これはきっと多くのファンの方々の希望でもあるであろう。
記事:Creative Football
2014年9月9日火曜日
アギーレジャパン2戦目は若手の活躍も采配に課題
アギーレジャパンの2戦目ベネズエラ戦は、2-2の引き分けに終わった。その2得点はどちらも22歳の若手らによるものだ。武藤と柴崎の両者は、メディアを通してその名を知られる事となったであろう。本田や岡崎という常連組らが得点をあげることができていなかった中だけに、今日結果を出した若手選手らにとって今後の定位置争いは有利になっていく事が推測される。一方で、今回招集された全てのメンバーを起用すると名言していたとされるアギーレ監督の姿勢には少しブレる所も見られ始めたのは否めない。まず、GKの位置には川島ではなく別のGKらのどちらかに機会を与えなければならなかったであろう。なぜなら、今回はテストマッチとして位置付けされていたはずだったからだ。結果よりも確実な選手の選定が最優先されるべきであった。別のポジションにも同様に言える。アンカーには森重ではなく扇原らの起用が、テストマッチとしてより意味をもたらしていたはずだ。森重は足下も安定しているが、現状では不安定なCBでの仕事が最優先されるべきだった。Creative Footballとしては、今後を見据えた選手の選考と、今回のテストマッチから学んだ4-3-3における選手の配置を作成させて頂いた。個人的には3-4-3又は3-5-2という3バックのシステムが規律を守る日本人の性格に最も合うと信じているが、これらは今後徐々に作成していきたい。

今回は、スタメンの選手の他に控えの選手も括弧内に配置させて頂いた。まずはFWの選手からだが、左から武藤、大迫そして岡崎と配置させて頂いた。本日の活躍ぶりと前回の俊敏な動きからもこの左のウイングの位置には武藤が起用されることが望ましいであろう。控えとして香川を配置しているが、前回のW杯で残念ながら結果を残せなかった同選手に更なるスタメンとしての機会を与えるより、4年後に向けて才能ある若手の起用を優先してやることが今後世界と渡り合う上でより可能性をもたらしてくれるであろう。ただ、トップ下を配置するシステムが採用される場合は、ドルトムントでの今後の活躍にもよるが、香川をその位置で起用する事は興味深い。さてセンターFWの大迫だが、前回のザッケローニ監督にも見られた兆候だが、フルタイムで起用するという重要性が忘れられがちである。同選手はフルで起用する中でビルトアップし得点を重ねて行くタイプと考案される。控えにはハーフナーを配置したが、これは世界と戦う中で必要なフィジカルを補うという戦略もある。同選手の足下には未だに不安定さを残しているが、高さを活かしたフィジカルは相手にとって嫌な存在となることができる。右のFWは、本田ではなく岡崎が適任であろう。やはりこの位置はウイングであるからスピードや俊敏な切り返しがないと難しいであろう。それに裏をつく動きは岡崎の方がより高い能力を保持している。右サイドに入った際の岡崎の得点能力はこれまでにも実証されてきたはずだ。控えには原口もしくは宮市というオプションがあるが、現状のクラブチームでのプレーを見る限りでは原口がより適任であろう。ただ将来的に見て、宮市のスピードが必要とされる日が来ることを期待したい。
MFの位置には左のインサイドハーフに本田、右には柴崎を配置させて頂いた。現日本代表、ACミランと本田の位置が右サイドになっているが、果たしてこの位置が適任かどうかは疑問である。理由はウイングに必要なスピードである。本田の武器は強靭なフィジカルでボールをキープ出来る事、そして貪欲な得点に対する姿勢である。これらを考慮するとよりオフェンシブのポジションならどこでも出来るというのが逆説である。左利きを活かして左のインサイドハーフに配置するのは論理的でもある。控えにはもう一人の左利きで、足下が安定し得点能力もある田中の選出が興味深い。同選手はFWとしても起用が出来るので、ユーティリティープレーヤーとしての利点がある。右のインサイドハーフには、今後とも柴崎が顔を出してくる事が期待される。本日の前半戦はギアが入っていない状態が続いたが、後半戦は徐々に良い動きになっていった。次戦でどういった連携が築けるかが課題となるが、今日の結果を見る限り、少なくともアギーレ監督の信頼を勝ち取ったと推測するのが自然だ。控えには前回のW杯で将来的な可能性を示した山口を配置させて頂いた。同選手がこの定位置を掴むかは、今後の海外での経験が鍵となってくるであろう。アンカーには細貝が現状では有力なオプションであるが、控えとして扇原というオプションも忘れてはならないであろう。この定位置争いは今後とても楽しみである。
DFには左から長友、吉田、森重、そして内田を配置させて頂いた。左の長友は不動の位置を築きつつある。そしてCreative Footballとして何度も提案しているが、同選手が最もキャプテンに適任であると信じる。ファンに対するサービス精神、チーム内を盛り上げようとする姿勢、常に強靭なフィジカルとメンタル面を示し、セリアAの名門でレギュラーを張りながら時にはキャプテンを務めるのは同選手以外はこのチームにいない。アギーレ監督は本田のキャリアにも注目しキャプテンを指名したとされるが、長友の方がセリエAでは先輩である。ファンに人気投票をしてみても興味深い。控えには槙野を配置させて頂いたが、同選手はCBや3バックの左等といった幅広いポジションにも適用ができる上に、ムードメーカーとしてベンチ内にいてもチームの雰囲気をポジティブに保つ事ができるであろう。次にCBであるが、現状では吉田と森重の2人が同代表内では最も現実的な組み合わせであろう。将来的には、植田や岩波といった若手の選手らの成長が重要となってくる。右サイドにはブラジルW杯で最も良いパフォーマンスをしていたとされる内田の起用が現実的だ。ブラジル代表のエースであるネイマールも認めていたように、内田はスピードがあり少し厄介な選手であるようだ。本日出場の酒井に不安視されたクロスの精度という点も、内田が持つ精度なら修復も可能であろう。控えには得点能力がある塩谷を配置させて頂いたが、同選手も広範囲なポジションをこなせるため現代表には必要な人材である。
GKのスタメンは足下がより安定している西川が今後の可能性を秘めている。本日川島が失った2失点から考察するに、次戦で強豪国を相手にした場合は、より厳しい結果となるであろう。今後、ブラジルW杯に続き今回のテストマッチで結果を出せなかった選手らにに機会を与え続ける事は、現状で控えに回っている選手らの士気を下げることに繋がるかもしれない。その兆候に気づかず現状維持をし続けるのであれば、4年後のW杯もブラジルW杯と似たような結果になると考えるのが論理的であろう。もし世界と本気で戦いたいのであれば、まず協会内に変革をもたらし、今後の監督の続行と選手の選定により厳しい統制を図るべきであろう。強豪国を例として挙げれば、妥協をせずに結果の出せない監督は即交代というのはよくある話である。そして名将として知られるマンUのファーガソン前監督のようなより正確な采配と厳しい統制ができる監督像も、今後の日本代表には必要となってくるであろう。
記事:Creative Football

今回は、スタメンの選手の他に控えの選手も括弧内に配置させて頂いた。まずはFWの選手からだが、左から武藤、大迫そして岡崎と配置させて頂いた。本日の活躍ぶりと前回の俊敏な動きからもこの左のウイングの位置には武藤が起用されることが望ましいであろう。控えとして香川を配置しているが、前回のW杯で残念ながら結果を残せなかった同選手に更なるスタメンとしての機会を与えるより、4年後に向けて才能ある若手の起用を優先してやることが今後世界と渡り合う上でより可能性をもたらしてくれるであろう。ただ、トップ下を配置するシステムが採用される場合は、ドルトムントでの今後の活躍にもよるが、香川をその位置で起用する事は興味深い。さてセンターFWの大迫だが、前回のザッケローニ監督にも見られた兆候だが、フルタイムで起用するという重要性が忘れられがちである。同選手はフルで起用する中でビルトアップし得点を重ねて行くタイプと考案される。控えにはハーフナーを配置したが、これは世界と戦う中で必要なフィジカルを補うという戦略もある。同選手の足下には未だに不安定さを残しているが、高さを活かしたフィジカルは相手にとって嫌な存在となることができる。右のFWは、本田ではなく岡崎が適任であろう。やはりこの位置はウイングであるからスピードや俊敏な切り返しがないと難しいであろう。それに裏をつく動きは岡崎の方がより高い能力を保持している。右サイドに入った際の岡崎の得点能力はこれまでにも実証されてきたはずだ。控えには原口もしくは宮市というオプションがあるが、現状のクラブチームでのプレーを見る限りでは原口がより適任であろう。ただ将来的に見て、宮市のスピードが必要とされる日が来ることを期待したい。
MFの位置には左のインサイドハーフに本田、右には柴崎を配置させて頂いた。現日本代表、ACミランと本田の位置が右サイドになっているが、果たしてこの位置が適任かどうかは疑問である。理由はウイングに必要なスピードである。本田の武器は強靭なフィジカルでボールをキープ出来る事、そして貪欲な得点に対する姿勢である。これらを考慮するとよりオフェンシブのポジションならどこでも出来るというのが逆説である。左利きを活かして左のインサイドハーフに配置するのは論理的でもある。控えにはもう一人の左利きで、足下が安定し得点能力もある田中の選出が興味深い。同選手はFWとしても起用が出来るので、ユーティリティープレーヤーとしての利点がある。右のインサイドハーフには、今後とも柴崎が顔を出してくる事が期待される。本日の前半戦はギアが入っていない状態が続いたが、後半戦は徐々に良い動きになっていった。次戦でどういった連携が築けるかが課題となるが、今日の結果を見る限り、少なくともアギーレ監督の信頼を勝ち取ったと推測するのが自然だ。控えには前回のW杯で将来的な可能性を示した山口を配置させて頂いた。同選手がこの定位置を掴むかは、今後の海外での経験が鍵となってくるであろう。アンカーには細貝が現状では有力なオプションであるが、控えとして扇原というオプションも忘れてはならないであろう。この定位置争いは今後とても楽しみである。
DFには左から長友、吉田、森重、そして内田を配置させて頂いた。左の長友は不動の位置を築きつつある。そしてCreative Footballとして何度も提案しているが、同選手が最もキャプテンに適任であると信じる。ファンに対するサービス精神、チーム内を盛り上げようとする姿勢、常に強靭なフィジカルとメンタル面を示し、セリアAの名門でレギュラーを張りながら時にはキャプテンを務めるのは同選手以外はこのチームにいない。アギーレ監督は本田のキャリアにも注目しキャプテンを指名したとされるが、長友の方がセリエAでは先輩である。ファンに人気投票をしてみても興味深い。控えには槙野を配置させて頂いたが、同選手はCBや3バックの左等といった幅広いポジションにも適用ができる上に、ムードメーカーとしてベンチ内にいてもチームの雰囲気をポジティブに保つ事ができるであろう。次にCBであるが、現状では吉田と森重の2人が同代表内では最も現実的な組み合わせであろう。将来的には、植田や岩波といった若手の選手らの成長が重要となってくる。右サイドにはブラジルW杯で最も良いパフォーマンスをしていたとされる内田の起用が現実的だ。ブラジル代表のエースであるネイマールも認めていたように、内田はスピードがあり少し厄介な選手であるようだ。本日出場の酒井に不安視されたクロスの精度という点も、内田が持つ精度なら修復も可能であろう。控えには得点能力がある塩谷を配置させて頂いたが、同選手も広範囲なポジションをこなせるため現代表には必要な人材である。
GKのスタメンは足下がより安定している西川が今後の可能性を秘めている。本日川島が失った2失点から考察するに、次戦で強豪国を相手にした場合は、より厳しい結果となるであろう。今後、ブラジルW杯に続き今回のテストマッチで結果を出せなかった選手らにに機会を与え続ける事は、現状で控えに回っている選手らの士気を下げることに繋がるかもしれない。その兆候に気づかず現状維持をし続けるのであれば、4年後のW杯もブラジルW杯と似たような結果になると考えるのが論理的であろう。もし世界と本気で戦いたいのであれば、まず協会内に変革をもたらし、今後の監督の続行と選手の選定により厳しい統制を図るべきであろう。強豪国を例として挙げれば、妥協をせずに結果の出せない監督は即交代というのはよくある話である。そして名将として知られるマンUのファーガソン前監督のようなより正確な采配と厳しい統制ができる監督像も、今後の日本代表には必要となってくるであろう。
記事:Creative Football
2014年9月5日金曜日
黒星発進のアギーレジャパン、次戦への展望
新生アギーレジャパンの初戦の相手はウルグアイ。結果は黒星発進となったが、今後の展望というものがより重要であろう。前半戦は興味深かったが、後半戦に突入後の選手交代のタイミングや選手の選定に少し疑問を残す方々も少なくないと察する。無論、個のレベルの差を縮めるという課題も未だに残っている。ただ、まだテストマッチの段階では精神的にそこまで影響される必要も無いであろう。今回Creative Footballでは、次戦への展望も含め修正案としてのフォーメーションを作成させて頂いた。

まずFWだが、今回良い動きを見せていた岡崎と武藤という両サイドをワイドに開くウイングを配置させて頂いた。岡崎は前W杯と比較し突破やターンの精度が向上しており、次戦でもさらなる成長というものが見てみたい。初選出となった武藤だが、惜しい強力なミドルを放った事や投入後より俊敏な動きでピッチを走り回る姿は次戦のスタメン候補に十分に値する。センターFWは、コンディションにもよるが大迫というのが現状では最も有力なオプションだ。
次にMFだが、アンカーにはDFの選手ではなくブンデスリーガでもアンカーを本職とする細貝を配置するのが重要であろう。アギーレ監督による森重の配置は興味深かったが、次戦ではより攻撃的な代表が見てみたい。インサイドハーフには、確かな足下とインパクトのあるプレーを見せた田中を左に、右にはボールをさばける柴崎というオプションが興味深い。ウルグアイ戦は少し単調すぎる試合の組み立てだったが、次戦では柴崎や森岡という選手らをスタメン時から起用する事で相手により脅威を与える事ができると信じる。
DFには、左より長友、坂井、森重、そして松原を配置させて頂いた。左サイドの長友は、現状でも欠かせない存在となるプレーヤーであろう。そして、キャプテンに最もふさわしい人材であると信じる。少し「サプライズ」と思われるかもしれないが、左CBには未だに若手である坂井の起用が興味深い。理由は、初めは誰でもミスをするからである。今回の2失点に絡んでいたかもしれないが、もしここで外したら若手選手の成長が今後に繋がらないからである。左利きの潜在能力のある同DFらを、今後も失敗を恐れずにこの位置で試して頂きたい。そして、アギーレ監督の信じるこのポジションでの左CBの利点というものを是非実践で見てみたい。右サイドには松原を配置したが、これは前W杯からのマンネリ化を防ぎ、今後もよりフレキシブルに多くの選手らにこの位置でのチャンスを与える為である。現在はテスト段階であるため、より重要なのは冷静な選手の選定である。
GKの位置には西川を配置した。これも他のポジションと同様、柔軟に多くの選手に代表への入り口を開けてやる事が重要であるからだ。アギーレ監督が求めていると言われるドイツ代表の正GKノイアーのような視野の広い人材こそが、まさに現状の代表に必要であろう。今後も若手の選手らがレベルの高い目標を定め、どんどん海外での経験を積んで行く事が理想的である。
記事:Creative Football

まずFWだが、今回良い動きを見せていた岡崎と武藤という両サイドをワイドに開くウイングを配置させて頂いた。岡崎は前W杯と比較し突破やターンの精度が向上しており、次戦でもさらなる成長というものが見てみたい。初選出となった武藤だが、惜しい強力なミドルを放った事や投入後より俊敏な動きでピッチを走り回る姿は次戦のスタメン候補に十分に値する。センターFWは、コンディションにもよるが大迫というのが現状では最も有力なオプションだ。
次にMFだが、アンカーにはDFの選手ではなくブンデスリーガでもアンカーを本職とする細貝を配置するのが重要であろう。アギーレ監督による森重の配置は興味深かったが、次戦ではより攻撃的な代表が見てみたい。インサイドハーフには、確かな足下とインパクトのあるプレーを見せた田中を左に、右にはボールをさばける柴崎というオプションが興味深い。ウルグアイ戦は少し単調すぎる試合の組み立てだったが、次戦では柴崎や森岡という選手らをスタメン時から起用する事で相手により脅威を与える事ができると信じる。
DFには、左より長友、坂井、森重、そして松原を配置させて頂いた。左サイドの長友は、現状でも欠かせない存在となるプレーヤーであろう。そして、キャプテンに最もふさわしい人材であると信じる。少し「サプライズ」と思われるかもしれないが、左CBには未だに若手である坂井の起用が興味深い。理由は、初めは誰でもミスをするからである。今回の2失点に絡んでいたかもしれないが、もしここで外したら若手選手の成長が今後に繋がらないからである。左利きの潜在能力のある同DFらを、今後も失敗を恐れずにこの位置で試して頂きたい。そして、アギーレ監督の信じるこのポジションでの左CBの利点というものを是非実践で見てみたい。右サイドには松原を配置したが、これは前W杯からのマンネリ化を防ぎ、今後もよりフレキシブルに多くの選手らにこの位置でのチャンスを与える為である。現在はテスト段階であるため、より重要なのは冷静な選手の選定である。
GKの位置には西川を配置した。これも他のポジションと同様、柔軟に多くの選手に代表への入り口を開けてやる事が重要であるからだ。アギーレ監督が求めていると言われるドイツ代表の正GKノイアーのような視野の広い人材こそが、まさに現状の代表に必要であろう。今後も若手の選手らがレベルの高い目標を定め、どんどん海外での経験を積んで行く事が理想的である。
記事:Creative Football
2014年8月28日木曜日
どう戦うアギーレジャパン、フォーメーション①
アギーレジャパンのメンバー23名が発表され、巷では戦術面での興味深い記事を多々見かける。今回のメンバー選考において、怪我の選手が何人か初期のリストアップから外れているため、今後の固定メンバーになりうる可能性は高くないと考えるのが論理的であろう。Creative Footballでは、アギーレジャパンの初戦に向けた提案としてのフォーメーションを作成させて頂いた。まずこちらのフォーメーションからご覧頂きたい。

今回はより攻撃的にアンカーを一人置き、その前に攻撃的MFを2人並べてみた。アンカーに細貝、その前に左から森岡と本田を配置させて頂いた。ブンデスリーガ開幕戦でもアンカーのポジションからボランチ、そして前線への攻撃をバランス良くこなしている細貝は、現メンバー内でアンカーとして最も適任なのかもしれない。攻撃的MFには、正確なパスとミドルを持つ初選出の森岡が興味深い。右の本田は守備にも意識をより強く持つようになり、現状のミランのメンバー内では最も今季の活躍が期待される選手なのではないであろうか。こう見て行くと、アギーレ監督は現状で攻守のバランスが良い選手らを選んだようにも見える。
DFラインには、左から長友、森重、吉田、そして酒井宏樹を配置させて頂いた。前回のW杯での結果を考慮すると少し不安材料が残る点もあるが、異なる監督による異なる指導法というものに期待したい。無論、初選出である若手の坂井や松原にもチャンスが巡ってくることが十分に可能である。個人的には塩谷、若手の植田や岩波らの選出も興味深かったが、次回に期待したい。
GKは、未だに確定した守護神というのが決めにくい。最近の川島は調子が上がってきているという情報が入ってきているが、前回のW杯以上の活躍が4年後のロシアW杯にてできるかどうかは誰にも予想がつかない。今回は権田が落選し林が選出されたが、是非同選手の手腕も見てみたい。
最後に前線の3人だが、左から田中、大迫、そして岡崎を配置させて頂いた。サポーターからの興味が一番強いと思われる田中のプレーだが、ファンタジスタのようなスタイルというより、シンプルで力強いというのが第一印象である。これは田中に限って言える事ではなく、今回選出された多くの選手にこの共通点が見られる。メキシコやウルグアイのようなシンプルでダイナミックなプレーというのが、アギーレ監督の求める所なのかもしれない。勿論、そこには正確性も同時に要求されてくるであろう。
記事:Creative Football

今回はより攻撃的にアンカーを一人置き、その前に攻撃的MFを2人並べてみた。アンカーに細貝、その前に左から森岡と本田を配置させて頂いた。ブンデスリーガ開幕戦でもアンカーのポジションからボランチ、そして前線への攻撃をバランス良くこなしている細貝は、現メンバー内でアンカーとして最も適任なのかもしれない。攻撃的MFには、正確なパスとミドルを持つ初選出の森岡が興味深い。右の本田は守備にも意識をより強く持つようになり、現状のミランのメンバー内では最も今季の活躍が期待される選手なのではないであろうか。こう見て行くと、アギーレ監督は現状で攻守のバランスが良い選手らを選んだようにも見える。
DFラインには、左から長友、森重、吉田、そして酒井宏樹を配置させて頂いた。前回のW杯での結果を考慮すると少し不安材料が残る点もあるが、異なる監督による異なる指導法というものに期待したい。無論、初選出である若手の坂井や松原にもチャンスが巡ってくることが十分に可能である。個人的には塩谷、若手の植田や岩波らの選出も興味深かったが、次回に期待したい。
GKは、未だに確定した守護神というのが決めにくい。最近の川島は調子が上がってきているという情報が入ってきているが、前回のW杯以上の活躍が4年後のロシアW杯にてできるかどうかは誰にも予想がつかない。今回は権田が落選し林が選出されたが、是非同選手の手腕も見てみたい。
最後に前線の3人だが、左から田中、大迫、そして岡崎を配置させて頂いた。サポーターからの興味が一番強いと思われる田中のプレーだが、ファンタジスタのようなスタイルというより、シンプルで力強いというのが第一印象である。これは田中に限って言える事ではなく、今回選出された多くの選手にこの共通点が見られる。メキシコやウルグアイのようなシンプルでダイナミックなプレーというのが、アギーレ監督の求める所なのかもしれない。勿論、そこには正確性も同時に要求されてくるであろう。
記事:Creative Football
2014年7月26日土曜日
アギーレジャパンに望むメリハリのある適切な改革
アギーレジャパンが決定的となったサッカー日本代表だが、ネット上では招集メンバーの予想等で賑わい始めている。Creative Footballでは個人的に、予想メンバーというより、日本代表に適性があると信じるフォーメーションと選手の配置を作成させて頂いた。

フォーメションだが、3-4-3を起用させて頂いた。理由は、2つある。1つ目は、日本に歴代して豊富なタレントが集まるサイドバックの選手らを出来るだけ攻撃的に起用する事。2つ目は、個よりシステムで守備をするという事である。
まずFWには、左から、南野、宇佐見、そして宮市を配置させて頂いた。若手を中心に起用したとも見られる一方で、ブラジルW杯での結果を二度と繰り返さない様、メリハリの付けたメンバー選考を試みた。無論、これらの選手らは現在結果を出している者もあれば、宮市のように世界の有数クラブのトップチームに所属しているが出場機会になかなか恵まれない者もいる。ただ同選手には、メンタリティ、フィジカルにおける世界に通用する潜在能力が非常に高いということで今回の選考に至った。
MFには、左から長友、柴崎、山口、そして塩谷を配置させて頂いた。長友にはキャプテンがふさわしいと信じ、名前の横に(C)のマークを付けさせて頂いた。中盤の中心には、ボールがさばける柴崎とダイナミックな動きができる山口でバランスを取るようにした。右サイドには、得点能力もある変則的なサイドアタッカーとして、守備もできる塩谷でメリハリを付けた。特に両サイドには攻守における運動量が求められるため、スタミナがある選手らの起用が望ましい。
DFにも以前のメンバーとメリハリを付け、若手の植田、西野、岩波を配置させて頂いた。これらの選手らは若手とは言え、既にJ1でのスタメンにも名を連ねている。身長面等のフィジカルにも恵まれている。植田を筆頭にメンタリティの強さにも期待が寄せられる。ロングフィードの成功率も上がってきており、ビルトアップにも高い潜在能力がある。4年後を見据え、長期的に連携面を高めて行くことも可能である。ブラジルW杯でのコスタリカのように、オフサイドトラップが多く取れるチームに育て上げる事が望ましい。
GKだが、特に優れた選手が育ってきていないのが少し不安材料である。現状では、安定性のある東口を配置させて頂いたが、このポジションはこれからも流動的になる可能性が高い。
前ザックジャパンとはメリハリのある選手の起用を試みたが、このくらいのことは当然にあってもおかしくはないであろう。それは2億円以上の年収を頂く者として、日本国民が納得のいく「改革」を実行し、代表監督として納得させなければならないからである。ファンがあってのプロのフットボールには、最低限の誠意であると強く信じている。巷ではアギーレジャパンの構想として、本田をワントップ、香川をトップ下というような噂も行き交っているが、少しポジションを替えたぐらいで簡単にドイツのような強豪国と互角に戦えるのであろうか。答えは多くの方々が既に知っている筈であろう。もしブラジルでの結果を繰り返したくなければ、監督やスタッフ陣のみだけでなく、選手並びに協会の人事も大幅に改革しなければ異なる結果を産み出す確率はより低くなるのかもしれない。

フォーメションだが、3-4-3を起用させて頂いた。理由は、2つある。1つ目は、日本に歴代して豊富なタレントが集まるサイドバックの選手らを出来るだけ攻撃的に起用する事。2つ目は、個よりシステムで守備をするという事である。
まずFWには、左から、南野、宇佐見、そして宮市を配置させて頂いた。若手を中心に起用したとも見られる一方で、ブラジルW杯での結果を二度と繰り返さない様、メリハリの付けたメンバー選考を試みた。無論、これらの選手らは現在結果を出している者もあれば、宮市のように世界の有数クラブのトップチームに所属しているが出場機会になかなか恵まれない者もいる。ただ同選手には、メンタリティ、フィジカルにおける世界に通用する潜在能力が非常に高いということで今回の選考に至った。
MFには、左から長友、柴崎、山口、そして塩谷を配置させて頂いた。長友にはキャプテンがふさわしいと信じ、名前の横に(C)のマークを付けさせて頂いた。中盤の中心には、ボールがさばける柴崎とダイナミックな動きができる山口でバランスを取るようにした。右サイドには、得点能力もある変則的なサイドアタッカーとして、守備もできる塩谷でメリハリを付けた。特に両サイドには攻守における運動量が求められるため、スタミナがある選手らの起用が望ましい。
DFにも以前のメンバーとメリハリを付け、若手の植田、西野、岩波を配置させて頂いた。これらの選手らは若手とは言え、既にJ1でのスタメンにも名を連ねている。身長面等のフィジカルにも恵まれている。植田を筆頭にメンタリティの強さにも期待が寄せられる。ロングフィードの成功率も上がってきており、ビルトアップにも高い潜在能力がある。4年後を見据え、長期的に連携面を高めて行くことも可能である。ブラジルW杯でのコスタリカのように、オフサイドトラップが多く取れるチームに育て上げる事が望ましい。
GKだが、特に優れた選手が育ってきていないのが少し不安材料である。現状では、安定性のある東口を配置させて頂いたが、このポジションはこれからも流動的になる可能性が高い。
前ザックジャパンとはメリハリのある選手の起用を試みたが、このくらいのことは当然にあってもおかしくはないであろう。それは2億円以上の年収を頂く者として、日本国民が納得のいく「改革」を実行し、代表監督として納得させなければならないからである。ファンがあってのプロのフットボールには、最低限の誠意であると強く信じている。巷ではアギーレジャパンの構想として、本田をワントップ、香川をトップ下というような噂も行き交っているが、少しポジションを替えたぐらいで簡単にドイツのような強豪国と互角に戦えるのであろうか。答えは多くの方々が既に知っている筈であろう。もしブラジルでの結果を繰り返したくなければ、監督やスタッフ陣のみだけでなく、選手並びに協会の人事も大幅に改革しなければ異なる結果を産み出す確率はより低くなるのかもしれない。
2014年7月12日土曜日
現状の日本代表における長所と短所
現在日本のメディアでは、日本代表の次期監督候補として元RCDエスパニョール監督のハビエル・アギーレ氏を挙げている。一方でブラジルのメディアでは、元コリンチャンス監督のアデノール・レオナルド・バッチ氏が候補に挙がっていると報道している。色々な憶測が飛び交う中、協会側に期待したいのが、ブラジルW杯における日本代表の分析、並びに現状で最も伸ばすべき日本代表の長所的なスタイルである。これらは次期監督を選定する前に、冷静に遂行しておかなければならない最重要項目であると信じる。Creative Footballでは、個人的に、現状の日本代表における長所と短所を考察させて頂いた。
長所1:「サイドバック」
歴代における日本人選手の世界に通用するポジションを挙げるとすれば、サイドバックなのではないであろうか。元日本代表の奥寺氏に始まり、都並氏、そして長友といった選手らは世界に通用する屈指の日本のサイドバックであろう。そして他のポジションに比べ、不足しているという話題もあまり持ち上がらないのではないであろうか。又、日本には世界に誇れるマラソンの文化がある。スタミナが同時に要求されるサイドバックのポジションに困らないというのは、ここに由来する所が多いのかもしれない。世界的に見ても、元フランス代表のリザラズや、元ブラジル代表のロベルト•カルロスら、歴代して小柄な選手らが目立つ。日本人が、身長面で世界に劣る必要が無いポジションと言っても過言ではない。このサイドバックの選手らを応用すると、中盤でのサイドに起用ができるであろう。
長所2: 「システム」
日本人の国民性を言えば、真面目で規律を守る傾向がある、という事ではないであろうか。大多数の学校では、個を出す事より、協調性を重要視した教育体制を採用してきている。大人になってから突然、個を出せと言われてもどうして良いか分からない、というのが現状なのではないであろうか。成人してから個を出そうと努力している日本人選手らも存在すると推測されるが、幼少の頃に植え付けられたパターンに反する事は、リラックスしてプレーができないということに繋がるのかもしれない。リラックスができなければ、フットボールで重要な楽しむ、という姿勢からも遠ざかってしまうのではないであろうか。故ブルース•リーがコメントとして残した、「Be water (水になれ)」、というニュアンスこそが、自分達の最大限の力を引き出せる鍵となるのかもしれない。トルシエ•ジャパンで結果を出した3バックを筆頭に、個で戦うのではなく、11人で戦う方がより日本代表に合っていると信じる。
短所1: 「ワントップ」
これまでにもザックジャパンで悩まされてきた、決定的な仕事ができるワントップの不在である。ここを、9番のポジションと呼んでも良いであろう。欧州で言えばイブラヒモビッチやレヴァンドフスキ、南米ではスアレスやファルカオらといった選手らが代表的である。これらの選手は、ワントップというポジションで単独で点を取る事も可能である。一方で、これらの選手に匹敵する選手が日本人の中にいるかどうかは、現状では不確かである。ただ、イブラヒモビッチがコメントして残した、近い将来日本にも有望なストライカーが生まれるであろう、という言葉が示すように未来の可能性を信じなければならない。現状では0トップというシステムが流行しているが、オプションとしては考慮しても良いであろう。その際は3-4-3等の、3バックで最終ラインを統率し、中盤の両サイドには優秀なサイドバックの選手を配置する、というシステムを起用しても興味深い。そして、前線の3選手を中心に、システムを通じてフィニッシュするという工夫が必要となってくるのかもしれない。
短所2: 「トップ下」
日本におけるトップ下選手の不足は、これまでにそこまで話題に上る事は無かったのではないであろうか。それは、ワントップやセンターDFにおけるポジション不足により注目が集まった際の、死角だったのかもしれない。もし、ボランチを「チームの心臓」と例えるのであれば、トップ下は「チームの脳」と例えても良いであろう。故に、この「脳」に求められるのは、的確な判断とその実行である。このポジションで安易なパスミス等が起こると、カウンター等を受けチームに不利になる事が少なくない。トップ下を務める選手に適しているのは、誰もが頼れる正確性なのではないであろうか。言い方により、このポジションにおける優秀な選手らを、ファンタジスタとも呼ぶ。ジダン氏やルイ•コスタ氏らがその筆頭であろう。日本で言えば、マリノスの中村であろう。今回のW杯でも、同選手のプレーが見たかったファンも多かったのではないであろうか。ただ、イタリア代表のピルロらと同様、これまでにファンタジスタと呼ばれてきた選手らは当然年齢を重ねてきている。それがネックとなってか、ボランチに回ったり、代表に招集されない理由の1つとされているのかもしれない。ブラジルW杯でファンタジスタと呼ばれるようなトップ下の選手を挙げれば、コロンビア代表のハメス•ロドリゲスやイングランド代表のスターリングらに、その高い潜在能力が期待されるであろう。大多数のチームは、ファンタジスタより、フィジカルが強く柔軟性のあるFWの選手を配置する傾向にある。一方で、現状の日本代表を考慮すると、3-4-3等のシステムを基本に、中盤の真ん中の2人にはボランチ兼トップ下の仕事ができる選手の起用、というのが適しているのかもしれない。今大会に出場した山口や青山を筆頭に、柴崎のような若手らがこれからも成長していく事を念じている。
記事:Creative Football
長所1:「サイドバック」
歴代における日本人選手の世界に通用するポジションを挙げるとすれば、サイドバックなのではないであろうか。元日本代表の奥寺氏に始まり、都並氏、そして長友といった選手らは世界に通用する屈指の日本のサイドバックであろう。そして他のポジションに比べ、不足しているという話題もあまり持ち上がらないのではないであろうか。又、日本には世界に誇れるマラソンの文化がある。スタミナが同時に要求されるサイドバックのポジションに困らないというのは、ここに由来する所が多いのかもしれない。世界的に見ても、元フランス代表のリザラズや、元ブラジル代表のロベルト•カルロスら、歴代して小柄な選手らが目立つ。日本人が、身長面で世界に劣る必要が無いポジションと言っても過言ではない。このサイドバックの選手らを応用すると、中盤でのサイドに起用ができるであろう。
長所2: 「システム」
日本人の国民性を言えば、真面目で規律を守る傾向がある、という事ではないであろうか。大多数の学校では、個を出す事より、協調性を重要視した教育体制を採用してきている。大人になってから突然、個を出せと言われてもどうして良いか分からない、というのが現状なのではないであろうか。成人してから個を出そうと努力している日本人選手らも存在すると推測されるが、幼少の頃に植え付けられたパターンに反する事は、リラックスしてプレーができないということに繋がるのかもしれない。リラックスができなければ、フットボールで重要な楽しむ、という姿勢からも遠ざかってしまうのではないであろうか。故ブルース•リーがコメントとして残した、「Be water (水になれ)」、というニュアンスこそが、自分達の最大限の力を引き出せる鍵となるのかもしれない。トルシエ•ジャパンで結果を出した3バックを筆頭に、個で戦うのではなく、11人で戦う方がより日本代表に合っていると信じる。
短所1: 「ワントップ」
これまでにもザックジャパンで悩まされてきた、決定的な仕事ができるワントップの不在である。ここを、9番のポジションと呼んでも良いであろう。欧州で言えばイブラヒモビッチやレヴァンドフスキ、南米ではスアレスやファルカオらといった選手らが代表的である。これらの選手は、ワントップというポジションで単独で点を取る事も可能である。一方で、これらの選手に匹敵する選手が日本人の中にいるかどうかは、現状では不確かである。ただ、イブラヒモビッチがコメントして残した、近い将来日本にも有望なストライカーが生まれるであろう、という言葉が示すように未来の可能性を信じなければならない。現状では0トップというシステムが流行しているが、オプションとしては考慮しても良いであろう。その際は3-4-3等の、3バックで最終ラインを統率し、中盤の両サイドには優秀なサイドバックの選手を配置する、というシステムを起用しても興味深い。そして、前線の3選手を中心に、システムを通じてフィニッシュするという工夫が必要となってくるのかもしれない。
短所2: 「トップ下」
日本におけるトップ下選手の不足は、これまでにそこまで話題に上る事は無かったのではないであろうか。それは、ワントップやセンターDFにおけるポジション不足により注目が集まった際の、死角だったのかもしれない。もし、ボランチを「チームの心臓」と例えるのであれば、トップ下は「チームの脳」と例えても良いであろう。故に、この「脳」に求められるのは、的確な判断とその実行である。このポジションで安易なパスミス等が起こると、カウンター等を受けチームに不利になる事が少なくない。トップ下を務める選手に適しているのは、誰もが頼れる正確性なのではないであろうか。言い方により、このポジションにおける優秀な選手らを、ファンタジスタとも呼ぶ。ジダン氏やルイ•コスタ氏らがその筆頭であろう。日本で言えば、マリノスの中村であろう。今回のW杯でも、同選手のプレーが見たかったファンも多かったのではないであろうか。ただ、イタリア代表のピルロらと同様、これまでにファンタジスタと呼ばれてきた選手らは当然年齢を重ねてきている。それがネックとなってか、ボランチに回ったり、代表に招集されない理由の1つとされているのかもしれない。ブラジルW杯でファンタジスタと呼ばれるようなトップ下の選手を挙げれば、コロンビア代表のハメス•ロドリゲスやイングランド代表のスターリングらに、その高い潜在能力が期待されるであろう。大多数のチームは、ファンタジスタより、フィジカルが強く柔軟性のあるFWの選手を配置する傾向にある。一方で、現状の日本代表を考慮すると、3-4-3等のシステムを基本に、中盤の真ん中の2人にはボランチ兼トップ下の仕事ができる選手の起用、というのが適しているのかもしれない。今大会に出場した山口や青山を筆頭に、柴崎のような若手らがこれからも成長していく事を念じている。
記事:Creative Football
2014年7月10日木曜日
ブラジルW杯で不在がちな9番の存在
ブラジルW杯準決勝、アルゼンチン対オランダの試合は延長戦終了まで決着がつかず、結局PK戦までもつれ込む形となった。結果は、アルゼンチンが4-2の成績で勝利を収めた。この試合中継を拝見して感じた事が、今大会におけるPK戦の頻度である。特にオランダ代表にとっては、準々決勝から2戦連続でのPK戦となってしまったのだが、サッカーファンの多くの方々にっては、延長戦終了までにゴールシーンが見たかったのではないであろうか。このような結果になっているのは、決定的な仕事が出来る9番の不在、というのが1つの原因として挙げられるのではないであろうか。
無論、先日行われたドイツ対ブラジル戦のように大量得点を奪っての勝利というのも記録に残っている。一方で2列目に多いスター選手ら、特にメッシやロッベンといった選手らが得点を決められないと、PK戦という結果に繋がってしまうのではないであろうか。特にストライカーとして期待が寄せられていたオランダ代表のファン•ペルシは、準々決勝以降、コンディション状態があまり優れていなかったように見えた。PK戦で勝利を収めたアルゼンチン代表には、残念ながら、1列目である9番のポジションで決定的な仕事が出来る選手が見当たらずにいる。例えDF陣が良い働きを見せたとは言え、延長戦終了まで両者0点という結果がこの事実を物語っているであろう。
W杯には大陸ごとに出場国の枠というものが存在している。特に欧州には13カ国と比較的多めに用意されているのだが、今大会を見る限り、もっと欧州と南米に枠数を増やしても良いと考察することができる。一方で、もしそうなれば、今大会で成績が好ましくなかった大陸における出場国の枠数が減る可能性もあるであろう。その枠数配分がネックとなり、欧州の世界的なトップストライカー達が今大会の出場機会を逃していると言っても過言ではない。例えば、今大会のアジアの参加国にも引けを取らないスウェーデン代表のイブラヒモビッチや、ポーランド代表のレワンドフスキらである。皮肉にも彼らは、単独のストライカーとしては世界でも屈指と言われるべき選手らなのではないであろうか。そして、もう一人、今回は怪我で出場が断念されたコロンビア代表のフォルカオという選手がいる事も忘れてはならないであろう。彼らは、今大会に不在がちな9番のポジションで仕事が出来る選手ら、であったと信じている。
ブラジル代表には歴代で、9番の位置で決定的な仕事をする選手らが存在していた。ペレに始まり、ロマーリオ、そしてロナウド。しかし、フットボールが近代化するにつれ、システムも0トップというものが人気を博すようになってきている。これが起因しているかは不確かであるが、現在のブラジル代表には絶対的な9番が不在と言っても過言ではない。これはブラジルに限って言える事ではなく、アルゼンチン、オランダ、そして日本代表にとっても同じような事が言えるであろう。今は2列目にストライカーが集中する傾向のある時代だが、W杯という大舞台で結果を出すにはやはり、ドイツ代表のシュールレやクローゼらといった9番の位置で仕事ができる選手らの存在が鍵となってくるのかもしれない。

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無論、先日行われたドイツ対ブラジル戦のように大量得点を奪っての勝利というのも記録に残っている。一方で2列目に多いスター選手ら、特にメッシやロッベンといった選手らが得点を決められないと、PK戦という結果に繋がってしまうのではないであろうか。特にストライカーとして期待が寄せられていたオランダ代表のファン•ペルシは、準々決勝以降、コンディション状態があまり優れていなかったように見えた。PK戦で勝利を収めたアルゼンチン代表には、残念ながら、1列目である9番のポジションで決定的な仕事が出来る選手が見当たらずにいる。例えDF陣が良い働きを見せたとは言え、延長戦終了まで両者0点という結果がこの事実を物語っているであろう。
W杯には大陸ごとに出場国の枠というものが存在している。特に欧州には13カ国と比較的多めに用意されているのだが、今大会を見る限り、もっと欧州と南米に枠数を増やしても良いと考察することができる。一方で、もしそうなれば、今大会で成績が好ましくなかった大陸における出場国の枠数が減る可能性もあるであろう。その枠数配分がネックとなり、欧州の世界的なトップストライカー達が今大会の出場機会を逃していると言っても過言ではない。例えば、今大会のアジアの参加国にも引けを取らないスウェーデン代表のイブラヒモビッチや、ポーランド代表のレワンドフスキらである。皮肉にも彼らは、単独のストライカーとしては世界でも屈指と言われるべき選手らなのではないであろうか。そして、もう一人、今回は怪我で出場が断念されたコロンビア代表のフォルカオという選手がいる事も忘れてはならないであろう。彼らは、今大会に不在がちな9番のポジションで仕事が出来る選手ら、であったと信じている。
ブラジル代表には歴代で、9番の位置で決定的な仕事をする選手らが存在していた。ペレに始まり、ロマーリオ、そしてロナウド。しかし、フットボールが近代化するにつれ、システムも0トップというものが人気を博すようになってきている。これが起因しているかは不確かであるが、現在のブラジル代表には絶対的な9番が不在と言っても過言ではない。これはブラジルに限って言える事ではなく、アルゼンチン、オランダ、そして日本代表にとっても同じような事が言えるであろう。今は2列目にストライカーが集中する傾向のある時代だが、W杯という大舞台で結果を出すにはやはり、ドイツ代表のシュールレやクローゼらといった9番の位置で仕事ができる選手らの存在が鍵となってくるのかもしれない。

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2014年6月30日月曜日
ベスト16は得点に難あり、前線の確実な得点源が優勢を呼ぶ
現在、W杯におけるフランス対ナイジェリアの試合終了直後に執筆を行わせて頂いているのだが、両チームとも前半は無得点、後半79分になってようやくゴールシーンが披露された。
ここで、気づいたのが、各チームにおける、前線の確実な得点源の重要性である。ゴール前までは、美しいパスワークで繋ぐことが可能となっているが、フィニッシュまで持って行くことがなかなか困難になってきている。一方で、コロンビアのハメス•ロドリゲスやオランダのスナイデルのように、ベスト16の舞台でも決定的な仕事を果たしている前線における得点源が存在している。
開催国ブラジルのネイマールも、ベスト16という舞台では少し手を焼いているようだ。結果、チリとの試合においては、PK戦における勝利という、接戦という結果となっている。
特に本日のフランス対ナイジェリア戦における、DFラインの統率から発生するオフサイドトラップがとても機能しているようだ。これは、両チームにおいて成果を出しており、結果、無得点という試合運びに結びついている。ボランチ同士による早いプレッシャー、ボールコントロールもほぼ完璧な状態にある。両チームのGKも引けを取らず、後半78分まで、堅実なセービングを披露している。
予選では好調だったベンゼマでさ、なかなか得点が出来ないベスト16。後半79分になって、ようやくセットプレーから、ボランチの選手であるポグバの得点が披露された。もう1点は、フランスにとっては幸運な、ヨボによるオウンゴールである。それ以外にも、両チームにおけるゴール前でのチャンスはあったが、前線の選手による得点には繋がらなかった。これは、ベスト16というステージが、予選とは異なり、既に接戦状態にあるということを意味しているのではないであろうか。
執筆:Dragonshoot
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2014年6月28日土曜日
W杯で気づかされたメンタリティの重要性とその改善案
ブラジルにて現在開催されているW杯、この大会において、アジア勢が揃って予選を敗退した。特に、日本と韓国の選手らが、敗因の1つとして挙げているのが、「メンタリティの弱さ」であるようだ。無論、メンタリティ以外にも、様々な要因が今大会における早期敗退に関わっているであろう。海外クラブに所属する日本人選手らが、頻繁にこの言葉を口にし出したのも、おそらく、海外に渡り強豪国の選手らと接し始めてからのことであろう。特にヨーロッパや南米の選手らは、このメンタリティが日本人選手に比べ、平均してより強いと見られている。その一因として挙げられるのが、彼らの宗教や、育った幼少時代の環境であろう。日本人は比較的、無宗教でも不自然ではない。幼少時代の環境も、平均して南米やヨーロッパの貧しい地域に比べると、はるかに恵まれているであろう。これで食って行かなければ、家族を養えない。そう幼少時代から脳裏に刻み込まれ、フットボールと「生きる」ということの密接な関係を築き上げてきている。日本では、そのことを俗に、「ハングリー精神」と呼ぶのではないであろうか。そして、南米の強豪国の選手らは、そのハングリー精神が比較的強いと言われてきている。ここで負けたら、もう後がない、だから、負けていても、必ず取り返し、絶対に勝つ。彼らは、試合中に、こう頭の中で念じている、と強く信じる。
メンタリティをどうやって改善するか。それは、お国柄により、異なるのではないであろうか。特に、日本人には、空手や柔道を初めとする日本特殊の格闘技、並びに、お寺でよく見かける座禅、と言った恵まれた環境が整っている。そして、既に遂行されているかもしれないが、これらの中で行われている、自我を無にする、という手法を、フットボールの練習にも組み込んでみてはいかがであろうか。毎日、例え、10分でも良い。毎試合の直前に、ロッカールームにて、3分だけでも良い。心を無にし、自分と向き合い、これを習慣とするすることで、ブレない自分を作り上げる。口だけで、自分はメンタリティが弱いと放つ前に、これらの習慣を毎日こなし続ける、という努力がまず必要なのではないであろうか。沈黙を守り、行動で制す。沈黙を守り、試合に勝つ。
欧州に10年以上継続して在住する者として発言させて頂けるのであれば、例え国籍が異なるとも、極端に言えば、我々は同等に、「人間」としてカテゴライズされている生き物であろう。自分の中であれこれ考えてから人と接するのと、何も考えずに人と接するのとでは、確実に全く異なる結果が起きる。後者のやり方で人と接する方が、自分にとってより有利な結果が出せると信じる。これらは、訓練でいくらでも修正が可能である。言葉が通じなくとも、笑顔だけでも良い。とにかく、外を歩き、出来るだけ多くの人々とコミュニケーションをとる。それは、アイコンタクトでも良い。これらの行動中における、「嫌われる」という言葉を、自分の辞書の中に作らないことも重要である。人に笑われても、睨まれても、自分の人生における最終目標に比べたら、そんなのはどうでも良いことであろう。喜怒哀楽を顔という部分を通して表現するのが、人間がとる当然な生態の1つである、と信じた方がロジックであろう。残るは、覚悟の問題であると強く信じる。
メンタル面において言えば、現フランス代表に興味深い選手がいる。ヴァルブエナという背番号8の、身長167cm、体重58kgの選手(参照:Wikipedia)である。これらの数値からお察しがつくかのように、日本人の選手と比べても、比較的小柄な選手である。今回のW杯において、右サイドのアタッカーとして先発し、同国が予選グループをトップの成績で通過するのに、多大なる貢献をしている。得点も、確実に決めている。フットボールを楽しんでいる姿が、我々の目の前に映っているのである。例え、自分よりも大きく、より有名な選手であろうと、容赦なく突進して行く姿は、自分を無にしている人間の一人、ということが暗示されているのではないであろうか。世界中には、異なる宗教や幼少時代の環境が、当然のように存在しているだろう。一方で、最終的に、我々を勝利に導くものは、周りではなく、自分自身の内側にある、と強く信じている。
執筆:Dragonshoot
メンタリティをどうやって改善するか。それは、お国柄により、異なるのではないであろうか。特に、日本人には、空手や柔道を初めとする日本特殊の格闘技、並びに、お寺でよく見かける座禅、と言った恵まれた環境が整っている。そして、既に遂行されているかもしれないが、これらの中で行われている、自我を無にする、という手法を、フットボールの練習にも組み込んでみてはいかがであろうか。毎日、例え、10分でも良い。毎試合の直前に、ロッカールームにて、3分だけでも良い。心を無にし、自分と向き合い、これを習慣とするすることで、ブレない自分を作り上げる。口だけで、自分はメンタリティが弱いと放つ前に、これらの習慣を毎日こなし続ける、という努力がまず必要なのではないであろうか。沈黙を守り、行動で制す。沈黙を守り、試合に勝つ。
欧州に10年以上継続して在住する者として発言させて頂けるのであれば、例え国籍が異なるとも、極端に言えば、我々は同等に、「人間」としてカテゴライズされている生き物であろう。自分の中であれこれ考えてから人と接するのと、何も考えずに人と接するのとでは、確実に全く異なる結果が起きる。後者のやり方で人と接する方が、自分にとってより有利な結果が出せると信じる。これらは、訓練でいくらでも修正が可能である。言葉が通じなくとも、笑顔だけでも良い。とにかく、外を歩き、出来るだけ多くの人々とコミュニケーションをとる。それは、アイコンタクトでも良い。これらの行動中における、「嫌われる」という言葉を、自分の辞書の中に作らないことも重要である。人に笑われても、睨まれても、自分の人生における最終目標に比べたら、そんなのはどうでも良いことであろう。喜怒哀楽を顔という部分を通して表現するのが、人間がとる当然な生態の1つである、と信じた方がロジックであろう。残るは、覚悟の問題であると強く信じる。
メンタル面において言えば、現フランス代表に興味深い選手がいる。ヴァルブエナという背番号8の、身長167cm、体重58kgの選手(参照:Wikipedia)である。これらの数値からお察しがつくかのように、日本人の選手と比べても、比較的小柄な選手である。今回のW杯において、右サイドのアタッカーとして先発し、同国が予選グループをトップの成績で通過するのに、多大なる貢献をしている。得点も、確実に決めている。フットボールを楽しんでいる姿が、我々の目の前に映っているのである。例え、自分よりも大きく、より有名な選手であろうと、容赦なく突進して行く姿は、自分を無にしている人間の一人、ということが暗示されているのではないであろうか。世界中には、異なる宗教や幼少時代の環境が、当然のように存在しているだろう。一方で、最終的に、我々を勝利に導くものは、周りではなく、自分自身の内側にある、と強く信じている。
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2014年6月26日木曜日
日本代表の次期監督に求められる条件とは
現在、フットボール メディアで盛り上がっている話題の1つは、日本代表の次期監督が誰になるのか、ということではないであろうか。現状では、メキシコ出身のアギーレ氏が最有力候補という記事を頻繁に目にする。一方で、ファンが期待する監督と合致しているかは不確かである。プロのフットボールは、ファンがあってこそ成り立つスポーツである。そして、そのファンを喜ばせるのは、試合に勝つ、ということであろう。Creative Footballでは、日本人選手の現状を見据えながら、代表の次期監督に求められる条件というものを考察していきたい。
「個の力よりシステムを重視する」
まず、今回のブラジルにおけるW杯において、起用された日本人選手の個の力で世界と戦うことの難しさ、ということを気づかされたのではないであろうか。これは、フットボールを普段から見ていない新規の観戦者の目にとっても、そう映っていたようである。結果、無念にも無敗で、グループ最下位という成績で予選を敗退した。得失点差は、-4と記録されている。最終戦となったコロンビア戦後、選手らは下を向き、ムードは、巨人軍の原監督も気にかける程の、ネガティブなものとなってしまったようだ。一方で、このような事態を招いたのには、何かしらの原因があるはずであろう。そして、その原因の1つとして挙げられるのが、日本人選手の「強」の部分で戦わず、「弱」の部分で今大会を戦い抜いてしまったこと、ではないであろうか。例えば、長友が大学時代、車椅子を使用する程の怪我を負っていたのにも関わらず、現在では、名門インテルでレギュラーの座を勝ち得ている。この現状を作り出せたのは、長友が自分の「強」の部分を知り、そこを集中して磨き上げたからではないであろうか。それでは、日本人の「強」は何であろうか。もう、既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれないが、それは、個より、規律やシステムなのではないであろうか。そして、運良く、フットボールは11人で戦うスポーツなのである。こう考えると、フットボールというスポーツは、日本人という気質に実は合っているのではないか、という可能性さえ見えてくるのではないであろうか。これを踏まえると、次期監督には是非、前代表監督のトルシエ氏のような、よりシステムで戦える監督が日本代表に合うと考察する。
「名門チームに所属するという事実のみではなく、システムに合った無駄のない勇気あるメンバー選考ができる」
システムを重視にできる時期代表監督が選定されることを強く願いつつ、この監督に必要な別の条件として、選手の選考基準が関わってくるであろう。特に最近の良い例で言えば、現フランス代表のデシャン監督が、ベンチに座ることを受け入れることができなかったナスリを、代表から外したことではないであろうか。例え、この選手が今年のプレミアリーグの王者マンCの立役者であったとしてもである。そして、同代表は、今回のW杯において、予選グループをトップの成績で通過した。チーム内の雰囲気も明るく映っている。日本代表の次期監督が、この勇気あるメンバーの選出、並びに、システムに合った無駄のない決定を下せる、と強く念じている。そして、W杯に行ける貴重な23人のメンバーは、チームとして戦える、良いムードを保っていなければならないと信じる。
「準備段階では柔軟な試行錯誤を、しかし本番では絶対にブレない」
日本代表監督の通常の任務期間は、W杯を目標とすれば、4年間というスパンが理想であろう。その期間の中で、フレンドリーマッチや様々な公式戦といった機会が恵まれている。これらの試合を意味するのは、W杯という大舞台へ向けた確固たるスタイルの構築であろう。故に、準備段階において、監督が試行錯誤するということは当然のように許される行為であるであろう。では、試行錯誤で実際に何を行うのか。それはまず、日本人特有の能力が最大限に活きるシステムの構築、並びに、そのシステムに合った選手の特定であろう。通常、6人交代が許されるフレンドリーマッチでは、柔軟に多くの選手に機会を与え、鋭い洞察力で選手の適性を見抜くことが重要である。そのフレンドリーマッチにおいては、経験を積ませる為に、南米等の日本が天敵としているチームを積極的に相手国として取り組むべきである。又、早い段階からメンバーを特定するという焦りは特に必要ないであろう。重要なのは、自分を無にし、純粋な目で選手を見抜くことである。無論、世論に対し柔軟に耳を傾けることも、バランスの取り方としては間違ってはいない。一方で、準備期間を終え、4年後にロシアで行われる予定のW杯を迎える際には、一度決めたシステム、戦術、そして選手の起用法を限りなく忠実に遂行し、特にメンタルの部分で決してブレない、ということが時期監督として求められる重要な条件の1つであろう。もし、試合中に選手交代を行う際には、俊敏な、遅れをとらない的確な判断力が求められる。監督にとって、「迷い」は、最も必要のないものであると信じる。
執筆:Dragonshoot

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「個の力よりシステムを重視する」
まず、今回のブラジルにおけるW杯において、起用された日本人選手の個の力で世界と戦うことの難しさ、ということを気づかされたのではないであろうか。これは、フットボールを普段から見ていない新規の観戦者の目にとっても、そう映っていたようである。結果、無念にも無敗で、グループ最下位という成績で予選を敗退した。得失点差は、-4と記録されている。最終戦となったコロンビア戦後、選手らは下を向き、ムードは、巨人軍の原監督も気にかける程の、ネガティブなものとなってしまったようだ。一方で、このような事態を招いたのには、何かしらの原因があるはずであろう。そして、その原因の1つとして挙げられるのが、日本人選手の「強」の部分で戦わず、「弱」の部分で今大会を戦い抜いてしまったこと、ではないであろうか。例えば、長友が大学時代、車椅子を使用する程の怪我を負っていたのにも関わらず、現在では、名門インテルでレギュラーの座を勝ち得ている。この現状を作り出せたのは、長友が自分の「強」の部分を知り、そこを集中して磨き上げたからではないであろうか。それでは、日本人の「強」は何であろうか。もう、既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれないが、それは、個より、規律やシステムなのではないであろうか。そして、運良く、フットボールは11人で戦うスポーツなのである。こう考えると、フットボールというスポーツは、日本人という気質に実は合っているのではないか、という可能性さえ見えてくるのではないであろうか。これを踏まえると、次期監督には是非、前代表監督のトルシエ氏のような、よりシステムで戦える監督が日本代表に合うと考察する。
「名門チームに所属するという事実のみではなく、システムに合った無駄のない勇気あるメンバー選考ができる」
システムを重視にできる時期代表監督が選定されることを強く願いつつ、この監督に必要な別の条件として、選手の選考基準が関わってくるであろう。特に最近の良い例で言えば、現フランス代表のデシャン監督が、ベンチに座ることを受け入れることができなかったナスリを、代表から外したことではないであろうか。例え、この選手が今年のプレミアリーグの王者マンCの立役者であったとしてもである。そして、同代表は、今回のW杯において、予選グループをトップの成績で通過した。チーム内の雰囲気も明るく映っている。日本代表の次期監督が、この勇気あるメンバーの選出、並びに、システムに合った無駄のない決定を下せる、と強く念じている。そして、W杯に行ける貴重な23人のメンバーは、チームとして戦える、良いムードを保っていなければならないと信じる。
「準備段階では柔軟な試行錯誤を、しかし本番では絶対にブレない」
日本代表監督の通常の任務期間は、W杯を目標とすれば、4年間というスパンが理想であろう。その期間の中で、フレンドリーマッチや様々な公式戦といった機会が恵まれている。これらの試合を意味するのは、W杯という大舞台へ向けた確固たるスタイルの構築であろう。故に、準備段階において、監督が試行錯誤するということは当然のように許される行為であるであろう。では、試行錯誤で実際に何を行うのか。それはまず、日本人特有の能力が最大限に活きるシステムの構築、並びに、そのシステムに合った選手の特定であろう。通常、6人交代が許されるフレンドリーマッチでは、柔軟に多くの選手に機会を与え、鋭い洞察力で選手の適性を見抜くことが重要である。そのフレンドリーマッチにおいては、経験を積ませる為に、南米等の日本が天敵としているチームを積極的に相手国として取り組むべきである。又、早い段階からメンバーを特定するという焦りは特に必要ないであろう。重要なのは、自分を無にし、純粋な目で選手を見抜くことである。無論、世論に対し柔軟に耳を傾けることも、バランスの取り方としては間違ってはいない。一方で、準備期間を終え、4年後にロシアで行われる予定のW杯を迎える際には、一度決めたシステム、戦術、そして選手の起用法を限りなく忠実に遂行し、特にメンタルの部分で決してブレない、ということが時期監督として求められる重要な条件の1つであろう。もし、試合中に選手交代を行う際には、俊敏な、遅れをとらない的確な判断力が求められる。監督にとって、「迷い」は、最も必要のないものであると信じる。
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2014年6月25日水曜日
コロンビア戦後の日本代表における改善点
2014年W杯、優勝を掲げていた日本代表は、早くも予選グループにて敗退が決定した。コロンビア戦においては、1-4という大差にて敗戦した。試合後に印象に残っていたのが、この早期の敗退に対する、責任感の強い選手らの姿勢である。長谷部キャプテンを筆頭に、長友、岡崎らが続き、自分達に責任がある、というコメントを残した。特に、岡崎は難しい角度からの得点を決めたのにもかかわらず、自分に対する責任と向き合おうとしていた。一方で、ザッケローニ監督は、日本は良い試合をした、というようなコメントを残している。
もし、この日本代表に改善点を挙げるとすれば、それは、根本的な部分に戻る必要があるのかもしれない。選手、監督、そして、その監督を選出したサッカー協会であるのかもしれない。今後を言えば、日本サッカー協会において、日本人のスタイルを良く知り尽くし、方向性を明確にできる、説得力のある人物像が必要であろう。そして、出来るだけ世代も若く、近代サッカーと現代の若者に対する理解力がある者。年配の方々の経験には、多大なる尊敬を示したい。一方で、フットボールはスポーツであり、監督にも同様、俊敏な判断力が必要とされるであろう。例えば、未だに現役であるカズ、W杯と海外での経験が豊富な中田氏、前日本代表の10番を背負った名波氏、ロンドンオリンピックで監督として日本をベスト4に導いた関塚氏らを、次期監督選定の決定権を握る主軸に据えるということも興味深いであろう。
監督に関して言えば、今回の日本代表のザッケローニ監督は、比較的、能力の最大限を活かしたのではないであろうか。そして、これまで同代表を導いたという事実に、感謝の気持ちを示したい。同監督はコロンビア戦後、やり残した事がある、というようなコメントを残しているが、4年間という短くない年数の中で繰り広げられてきた采配こそが、我々ファンが現実に拝見したザッケローニ監督の結果であると信じる。そして、時には、我々に希望を与えてくれた、W杯では優勝を掲げるまで選手を導いた、ということが同監督が残した最重要の功績であろう。一方で、唯一、改善点を挙げさせて頂けるとすれば、去年のブラジルにて開催されたコンフェデレーションカップ直後にあったのかもしれない。日本代表は、ブラジル、メキシコ、イタリアを相手に無敗で大会を終えた。得失点差は、-5と記録されている。特に、この大会は、日本が天敵としている南米勢と公式戦を交えることができる、絶好の機会の1つでもあった。通常、欧州の強豪国では、このような結果に終わったチームの監督は交代というのが、伝統的なシナリオとなっている。コンフェデというW杯に次ぐ大きな舞台でこの結果に終わったのだから、W杯でも同等な結果が予想されると判断するのがロジックであろう。結果、日本の協会側は、ザッケローニ監督に希望を託し、同監督の続行を決定した。この時の、多くのファンやサッカー関係者の動揺は、今でも記憶に残っているのではないであろうか。その後も、指導権を任されたザッケローニ監督は、例え、コンフェデ杯で失点だけでも9と記録されたDF陣を、今回のW杯まで信じ続けた。
フットボールの試合において、何が一番の敗因であったかを決めることは、ほぼ難しいであろう。協会側なのか、それとも監督なのか。メディアの中には、日本人選手の能力の限界を挙げ、世界の壁は高かった、というようなニュアンスも見られる。一方で、前監督のトルシエ氏や岡田氏といった、W杯において大敗をせずにベスト16にまで導いた監督らも存在している、ことを忘れてはならないであろう。これらの監督の違いは、個で戦うより、11人で戦うということに対する比重の置き方であると、推測する。例えば、岡田氏のような、例えキングとして慕われているカズでも、チームにフィットしなければ外す、というような勇気ある姿勢である。今回のW杯において、好調な結果を残している現フランス代表で言えば、デシャン監督が、ナスリを戦術上の理由よりメンバーから外したように。また、今大会において、ザックジャパンが見せたパワープレーだが、必要な時には使用することも可能であろう。ただ、パワープレーのキーマンになったのがDFの吉田であったりと、個に頼る部分がどうしても出てきてしまう。コロンビアという、フィジカル面が日本人選手より平均して優れているようなチームに対抗出来るだけの個の力が、今回の日本代表にあったのかは未だに不明であろう。ただ、はっきりとした数字の結果を言えば、1-4という4失点での敗戦である。ここで興味深いのは、もし、トルシエ氏が築き上げたフラット3が繰り広げるオフサイドトラップというような戦術が、現代表にもあったら、結果はどうなっていただろうか、ということである。Creative Footballでは、日本のスタイルには、規律やシステムというのもが、世界の強豪国を相手にしていく上で、より合っていると信じる。ゾーンディフェンスやオランダのトータルフットボール等も、良い例であろう。そして、3-5-2というシステムも未だにとても興味深い。今後の日本代表においては、個々のタレント性だけではなく、システムに合ったより的確なメンバー選出、ということを考慮に要れても良いのではないであろうか。
選手らに対する改善点を挙げるとなると、これはより困難となる。選手らの何人かが認めたように、地力がなかった、これが自分らの実力、というようなコメントに示されるように、我々ファンが目にした結果こそが、現実であろう。無論、監督の采配も少なからずとも影響していると推測される。ただ、監督の方向性に疑問を持っていない、というような長友のコメントが示すように、チーム内が極端に揺れていたという事実はないと信じる。チームであるから、何人かの選手が不満を持ったりすることは、どの国においても不思議ではないであろう。ただ、1つ強く念頭に置いているのは、誰かを個人的に叩いたりするようなことは、決して選手らの成長の糧にはならない、ということである。チーム全体として、協会を含む日本のサッカー界に関わる全般としての改善点こそが、未来における日本のサッカーの成長のために、より必要なことであるのかもしれないと、もし間違っていなければ、こう信じたい。
執筆:Dragonshoot
もし、この日本代表に改善点を挙げるとすれば、それは、根本的な部分に戻る必要があるのかもしれない。選手、監督、そして、その監督を選出したサッカー協会であるのかもしれない。今後を言えば、日本サッカー協会において、日本人のスタイルを良く知り尽くし、方向性を明確にできる、説得力のある人物像が必要であろう。そして、出来るだけ世代も若く、近代サッカーと現代の若者に対する理解力がある者。年配の方々の経験には、多大なる尊敬を示したい。一方で、フットボールはスポーツであり、監督にも同様、俊敏な判断力が必要とされるであろう。例えば、未だに現役であるカズ、W杯と海外での経験が豊富な中田氏、前日本代表の10番を背負った名波氏、ロンドンオリンピックで監督として日本をベスト4に導いた関塚氏らを、次期監督選定の決定権を握る主軸に据えるということも興味深いであろう。
監督に関して言えば、今回の日本代表のザッケローニ監督は、比較的、能力の最大限を活かしたのではないであろうか。そして、これまで同代表を導いたという事実に、感謝の気持ちを示したい。同監督はコロンビア戦後、やり残した事がある、というようなコメントを残しているが、4年間という短くない年数の中で繰り広げられてきた采配こそが、我々ファンが現実に拝見したザッケローニ監督の結果であると信じる。そして、時には、我々に希望を与えてくれた、W杯では優勝を掲げるまで選手を導いた、ということが同監督が残した最重要の功績であろう。一方で、唯一、改善点を挙げさせて頂けるとすれば、去年のブラジルにて開催されたコンフェデレーションカップ直後にあったのかもしれない。日本代表は、ブラジル、メキシコ、イタリアを相手に無敗で大会を終えた。得失点差は、-5と記録されている。特に、この大会は、日本が天敵としている南米勢と公式戦を交えることができる、絶好の機会の1つでもあった。通常、欧州の強豪国では、このような結果に終わったチームの監督は交代というのが、伝統的なシナリオとなっている。コンフェデというW杯に次ぐ大きな舞台でこの結果に終わったのだから、W杯でも同等な結果が予想されると判断するのがロジックであろう。結果、日本の協会側は、ザッケローニ監督に希望を託し、同監督の続行を決定した。この時の、多くのファンやサッカー関係者の動揺は、今でも記憶に残っているのではないであろうか。その後も、指導権を任されたザッケローニ監督は、例え、コンフェデ杯で失点だけでも9と記録されたDF陣を、今回のW杯まで信じ続けた。
フットボールの試合において、何が一番の敗因であったかを決めることは、ほぼ難しいであろう。協会側なのか、それとも監督なのか。メディアの中には、日本人選手の能力の限界を挙げ、世界の壁は高かった、というようなニュアンスも見られる。一方で、前監督のトルシエ氏や岡田氏といった、W杯において大敗をせずにベスト16にまで導いた監督らも存在している、ことを忘れてはならないであろう。これらの監督の違いは、個で戦うより、11人で戦うということに対する比重の置き方であると、推測する。例えば、岡田氏のような、例えキングとして慕われているカズでも、チームにフィットしなければ外す、というような勇気ある姿勢である。今回のW杯において、好調な結果を残している現フランス代表で言えば、デシャン監督が、ナスリを戦術上の理由よりメンバーから外したように。また、今大会において、ザックジャパンが見せたパワープレーだが、必要な時には使用することも可能であろう。ただ、パワープレーのキーマンになったのがDFの吉田であったりと、個に頼る部分がどうしても出てきてしまう。コロンビアという、フィジカル面が日本人選手より平均して優れているようなチームに対抗出来るだけの個の力が、今回の日本代表にあったのかは未だに不明であろう。ただ、はっきりとした数字の結果を言えば、1-4という4失点での敗戦である。ここで興味深いのは、もし、トルシエ氏が築き上げたフラット3が繰り広げるオフサイドトラップというような戦術が、現代表にもあったら、結果はどうなっていただろうか、ということである。Creative Footballでは、日本のスタイルには、規律やシステムというのもが、世界の強豪国を相手にしていく上で、より合っていると信じる。ゾーンディフェンスやオランダのトータルフットボール等も、良い例であろう。そして、3-5-2というシステムも未だにとても興味深い。今後の日本代表においては、個々のタレント性だけではなく、システムに合ったより的確なメンバー選出、ということを考慮に要れても良いのではないであろうか。
選手らに対する改善点を挙げるとなると、これはより困難となる。選手らの何人かが認めたように、地力がなかった、これが自分らの実力、というようなコメントに示されるように、我々ファンが目にした結果こそが、現実であろう。無論、監督の采配も少なからずとも影響していると推測される。ただ、監督の方向性に疑問を持っていない、というような長友のコメントが示すように、チーム内が極端に揺れていたという事実はないと信じる。チームであるから、何人かの選手が不満を持ったりすることは、どの国においても不思議ではないであろう。ただ、1つ強く念頭に置いているのは、誰かを個人的に叩いたりするようなことは、決して選手らの成長の糧にはならない、ということである。チーム全体として、協会を含む日本のサッカー界に関わる全般としての改善点こそが、未来における日本のサッカーの成長のために、より必要なことであるのかもしれないと、もし間違っていなければ、こう信じたい。
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2014年6月24日火曜日
日本代表のコントラストをつけたスターティングメンバー案
ブラジル、クイアバの地にて、間もなく、日本対コロンビアの試合が行われようとしている。周知の通り、この試合が持つ意味は大きいだろう。それ以外にも、複雑化した、裏カードであるギリシャ対コートジボワールの結果という、日本が予選を突破するか否かを定める重要な要素が存在している。大勢のファンが見守る中、我々が唯一、ザックジャパンに求めるのは、4年間で培ってきた努力が無駄にならぬよう、悔いのない戦いをして頂きたい、といことではないであろうか。
それでは、悔いのない戦い方、とは何か。それを一番詳しく示すことの出来る戦い方は、このW杯が開催される直前にとっていた戦い方ではないであろうか。その地点では、確実に試合の方向性が決まっていなければならないからであろう。その時のシステムは4-2-3-1であり、選手の配置もほぼ決まりつつあった。しかし、W杯開催後、ザックジャパンにおける采配において、少し迷いのようなものが見え始めていると感じているファンの声が増えつつある。一方で、内部事情は外部者には無知であるから、これも一概には言えないというのも事実であろう。
コロンビア戦開始まで時間も迫りつつあるが、ザッケローニ監督の頭の中には既に構想が出来上がっていると想像される。もし、ファンとして1つだけ提案させて頂けるならば、今まで築き上げてきた戦術を崩さずに、前試合のスタメンに対し少しコントラストつける、ということである。それは、道理にも合った配置と言っても良い。Creative Footballでは、これを考慮に、コロンビア戦に向けたフォーメーションを作成させて頂いた。
まず、最低条件として、ザックジャパンが、4年間で築き上げてきた4-2-3-1のシステムを採用させて頂いた。そして、ワントップには本田を配置させて頂いた。最初にこのポジションに本田を配置することが、コントラストをつける、という意味合いに合致する。これまでザックジャパンが築き上げてきた、パスサッカーの得点の原動力となってきたのが同選手であろう。大迫、柿谷、そして、大久保という才能あるストライカーも存在しているが、スペイン代表やバルセロナに近いパスサッカーを理解しているストライカーは、現代表において、本田が最高峰であると信じる。そして、2列目にも、前回のスタメンとはコントラストをつけ、左から、斉藤、香川、そして岡崎を配置させて頂いた。特に、左サイドの斉藤には、現代表のパスサッカーに対する柔軟性があると信じている。そこを踏まえ、同選手のドリブル突破からフィニッシュにまで持って行ける、現代表に欠けている、そして今大会で最も重要な役割の一角を期待したい。ブラジルにはネイマール、オランダにはロッベン、アルゼンチンにはメッシといった、ドリブル能力の高い選手を有するチームが、予選突破を既に決めていることは事実であろう。
トップ下には香川を配置させて頂いた。これは、ドルトムント時代に、同選手が一番結果を出しているポジションであろう。一方で、マンUや現代表において、同ポジションでなかなか結果を出し切れていないが、それでも、サイドよりセンターに切り込んでくる性質の選手を左サイドに配置し続けても、最大限の力は発揮出来ないと信じる。逆サイドの右には、岡崎を配置させて頂いた。まだ、今大会における得点はあげてはいないが、これまでも日本代表を救ってきたストライカーにスタメンを託すというのも、理にかなっているはずであろう。もし、後半戦に入っても無得点の場合は、右サイドの岡崎を清武に交代することを強く提案したい。これまでにも、途中から右サイドに入った清武が、日本代表を救ってきたことは記憶に強く焼き付いているはずであろう。この無得点の場合を想定して、ワントップに大久保を入れ、本田をトップ下に下げ、香川を左サイドに置き、右サイドに清武という布陣も、とても興味深いであろう。特に、香川と同様、大久保に関しても、サイドではなく、センターのポジションにより適性があると信じている。
ボランチにおいては、このブログで何度も提案してきた、青山と山口の組み合わせが、現代表では一番結果が出ると信じている。特に、結果を出してきている、青山のロングパスに託されるファンの期待は、多大なるものがあるはずであろう。ザックジャパンは、この2人の組み合わせで予選当初からくると、個人的に予想していた。しかし、期待の寄せられる青山の姿は、W杯の試合におけるピッチ上では、まだ一度も確認されていない。前回のスタメンとコントラストをつけるという意味でも、青山の起用は強く提案したい。
最終ラインであるが、左から長友、今野、森重、そして、右に酒井宏樹を配置させて頂いた。長友の左サイドからの攻撃は、ザックジャパンの強みの1つであろう。そして、このチームの最終ラインを支えてきたのが今野と吉田だと信じる。しかし、吉田に関しては、長谷部や内田と同様、怪我からの復帰にもう少し時間を割いても良いと信じる。ここは、コンディションの良さを考え、森重のパフォーマンスに期待したい。そして、前回の試合からコントラストを少しつけ、右には酒井の起用がとても興味深く見える。まだこれまでに見せていない、右サイドからの高速なアーリークロスは、コロンビアの想定外ではないであろうか。右サイドは、内田でくると予想しているはずであるから、酒井がこの場面で活きてくるのではないであろうか。後半に入っても無得点の場合は、内田との交代も充分に考えられる。ゴールを守るのは、これまで通り、川島が適任であろう。西川という冷静なGKのオプションもあるが、海外経験のある川島のメンタリティに託しても良いと考察する。
明日になれば、どのチームが予選C組を突破するのかが明確になるであろう。日本の位置は、決して楽観的になれるものではないが、それ以上に、何も考える必要もないであろう。このブログにおいて、当初から何度も述べ続けてきているが、心を無にし、今は目の前にあることに集中して取り組む、ということが最重要である。己を信じ、己の戦いを制すことが、この大会を制すことに繋がると強く信じている。次戦において、ザックジャパンの勇姿が見られることを、強く念じている。
それでは、悔いのない戦い方、とは何か。それを一番詳しく示すことの出来る戦い方は、このW杯が開催される直前にとっていた戦い方ではないであろうか。その地点では、確実に試合の方向性が決まっていなければならないからであろう。その時のシステムは4-2-3-1であり、選手の配置もほぼ決まりつつあった。しかし、W杯開催後、ザックジャパンにおける采配において、少し迷いのようなものが見え始めていると感じているファンの声が増えつつある。一方で、内部事情は外部者には無知であるから、これも一概には言えないというのも事実であろう。
コロンビア戦開始まで時間も迫りつつあるが、ザッケローニ監督の頭の中には既に構想が出来上がっていると想像される。もし、ファンとして1つだけ提案させて頂けるならば、今まで築き上げてきた戦術を崩さずに、前試合のスタメンに対し少しコントラストつける、ということである。それは、道理にも合った配置と言っても良い。Creative Footballでは、これを考慮に、コロンビア戦に向けたフォーメーションを作成させて頂いた。
まず、最低条件として、ザックジャパンが、4年間で築き上げてきた4-2-3-1のシステムを採用させて頂いた。そして、ワントップには本田を配置させて頂いた。最初にこのポジションに本田を配置することが、コントラストをつける、という意味合いに合致する。これまでザックジャパンが築き上げてきた、パスサッカーの得点の原動力となってきたのが同選手であろう。大迫、柿谷、そして、大久保という才能あるストライカーも存在しているが、スペイン代表やバルセロナに近いパスサッカーを理解しているストライカーは、現代表において、本田が最高峰であると信じる。そして、2列目にも、前回のスタメンとはコントラストをつけ、左から、斉藤、香川、そして岡崎を配置させて頂いた。特に、左サイドの斉藤には、現代表のパスサッカーに対する柔軟性があると信じている。そこを踏まえ、同選手のドリブル突破からフィニッシュにまで持って行ける、現代表に欠けている、そして今大会で最も重要な役割の一角を期待したい。ブラジルにはネイマール、オランダにはロッベン、アルゼンチンにはメッシといった、ドリブル能力の高い選手を有するチームが、予選突破を既に決めていることは事実であろう。
トップ下には香川を配置させて頂いた。これは、ドルトムント時代に、同選手が一番結果を出しているポジションであろう。一方で、マンUや現代表において、同ポジションでなかなか結果を出し切れていないが、それでも、サイドよりセンターに切り込んでくる性質の選手を左サイドに配置し続けても、最大限の力は発揮出来ないと信じる。逆サイドの右には、岡崎を配置させて頂いた。まだ、今大会における得点はあげてはいないが、これまでも日本代表を救ってきたストライカーにスタメンを託すというのも、理にかなっているはずであろう。もし、後半戦に入っても無得点の場合は、右サイドの岡崎を清武に交代することを強く提案したい。これまでにも、途中から右サイドに入った清武が、日本代表を救ってきたことは記憶に強く焼き付いているはずであろう。この無得点の場合を想定して、ワントップに大久保を入れ、本田をトップ下に下げ、香川を左サイドに置き、右サイドに清武という布陣も、とても興味深いであろう。特に、香川と同様、大久保に関しても、サイドではなく、センターのポジションにより適性があると信じている。
ボランチにおいては、このブログで何度も提案してきた、青山と山口の組み合わせが、現代表では一番結果が出ると信じている。特に、結果を出してきている、青山のロングパスに託されるファンの期待は、多大なるものがあるはずであろう。ザックジャパンは、この2人の組み合わせで予選当初からくると、個人的に予想していた。しかし、期待の寄せられる青山の姿は、W杯の試合におけるピッチ上では、まだ一度も確認されていない。前回のスタメンとコントラストをつけるという意味でも、青山の起用は強く提案したい。
最終ラインであるが、左から長友、今野、森重、そして、右に酒井宏樹を配置させて頂いた。長友の左サイドからの攻撃は、ザックジャパンの強みの1つであろう。そして、このチームの最終ラインを支えてきたのが今野と吉田だと信じる。しかし、吉田に関しては、長谷部や内田と同様、怪我からの復帰にもう少し時間を割いても良いと信じる。ここは、コンディションの良さを考え、森重のパフォーマンスに期待したい。そして、前回の試合からコントラストを少しつけ、右には酒井の起用がとても興味深く見える。まだこれまでに見せていない、右サイドからの高速なアーリークロスは、コロンビアの想定外ではないであろうか。右サイドは、内田でくると予想しているはずであるから、酒井がこの場面で活きてくるのではないであろうか。後半に入っても無得点の場合は、内田との交代も充分に考えられる。ゴールを守るのは、これまで通り、川島が適任であろう。西川という冷静なGKのオプションもあるが、海外経験のある川島のメンタリティに託しても良いと考察する。
明日になれば、どのチームが予選C組を突破するのかが明確になるであろう。日本の位置は、決して楽観的になれるものではないが、それ以上に、何も考える必要もないであろう。このブログにおいて、当初から何度も述べ続けてきているが、心を無にし、今は目の前にあることに集中して取り組む、ということが最重要である。己を信じ、己の戦いを制すことが、この大会を制すことに繋がると強く信じている。次戦において、ザックジャパンの勇姿が見られることを、強く念じている。
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2014年6月23日月曜日
監督の采配が試合の結果を左右する可能性
W杯における、日本代表の予選突破の可能性を少し残しつつも、早くも次期監督の話題がネット上で目にされる。以前、名古屋グランパスエイトでプレイし、監督としても同チームを導いたストイコビッチ氏や、初めの2年間を岡田氏に務めさせ、その後の2年間を、現コートジボワールのラムシ監督に務めさせる等と様々な憶測が飛び交っている。メディアやファンの声が、選手より監督にここまで集中しているのは、監督の采配が試合の結果を左右する高い比率を示しているのではないであろうか。
シンプルに考えると、戦術、システム、そしてスターティングメンバーを決めるのは監督である。このスタメンがいかに重要かということは、今回のW杯を通しても周知の事実であろう。チームの方向性を決めるのも監督であるから、公式戦本番前になって、突然変更することも可能である。ナショナルチームの監督は、W杯を一番の目標に据え選定されると推測すると、4年をかけてチーム作りに専念することとなる。特に、今年のW杯の優勝候補と言われている開催国のブラジルだが、準備期間中の後半とほぼ同等の選手の起用法と戦術を、今大会でも貫き通している。例え不利な場面でも、基盤は動かすことなく、選手交代を行うという、ファンも理解しやすい戦術をとっているのが、同代表のスコラリ監督である。
ファンの多くの方が一番恐れていることがあるとすれば、それは本番最中における監督の「ぶれ」であろう。もし、準備期間中に多少ぶれたとすれば、その期間中に修正し、本番までにぶれない監督像を作り上げることが可能であろう。しかし、W杯という短期間決戦の中で、もし監督がぶれるようなことが少しでもあれば、選手がぶれていなくとも、そのチームに危機がせまることはどなたでもご理解が頂ける事実であろう。なぜなら、何度も言うようだが、監督が起用する戦術と選手を決めるからである。例え、ある選手が、ロナウドやメッシのような次戦で得点を決める自信を持っていたとしても、起用されなければ、試合終了までピッチ内に姿を現すこともないであろう。
監督業という分野においても、「カリスマ」という言葉があると信じる。これは他人が容易く真似出来ない指導法を、ファンの前に披露し、結果を出すことができる監督に与えられる「称号」のようなものであろう。チェルシーのモウリーニョ監督や、ドルトムントのクロップ監督らが良い例であろう。試合中に見せる彼らの特殊なパフォーマンスにも、カリスマ性を感じさせる何かを持っているということが暗示されているであろう。この視点で言えば、ストイコビッチ氏にも、似たような性質を感じることができるのではないであろうか。無論、いかなる事態においても迷走しないということが、ここで言うカリスマに対する最低条件ではあるが。
Creative Footballでは、最低でも、この大会が終わるまで、ザッケローニ監督が采配をとる現日本代表を支持する。それは、4年間、同代表を応援し続けてきたファンとしても、ぶれたくないからである。だからこそ、ザッケローニ監督には、メディアが噂している最低の事態等が決して起きていない、ということを強く念じている。未だに、ぶれずに応援している大勢のファンやサッカー小僧達がいるはずであろう。最低限のプロのマナーとして、そして夢を与え続けられる立場にいる者として、我々ファンの目の前に、悔いのない、理想を言えば、奇跡的な結果を、次戦のコロンビア戦後にご披露して頂けることを強く願う。
執筆:Dragonshoot

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シンプルに考えると、戦術、システム、そしてスターティングメンバーを決めるのは監督である。このスタメンがいかに重要かということは、今回のW杯を通しても周知の事実であろう。チームの方向性を決めるのも監督であるから、公式戦本番前になって、突然変更することも可能である。ナショナルチームの監督は、W杯を一番の目標に据え選定されると推測すると、4年をかけてチーム作りに専念することとなる。特に、今年のW杯の優勝候補と言われている開催国のブラジルだが、準備期間中の後半とほぼ同等の選手の起用法と戦術を、今大会でも貫き通している。例え不利な場面でも、基盤は動かすことなく、選手交代を行うという、ファンも理解しやすい戦術をとっているのが、同代表のスコラリ監督である。
ファンの多くの方が一番恐れていることがあるとすれば、それは本番最中における監督の「ぶれ」であろう。もし、準備期間中に多少ぶれたとすれば、その期間中に修正し、本番までにぶれない監督像を作り上げることが可能であろう。しかし、W杯という短期間決戦の中で、もし監督がぶれるようなことが少しでもあれば、選手がぶれていなくとも、そのチームに危機がせまることはどなたでもご理解が頂ける事実であろう。なぜなら、何度も言うようだが、監督が起用する戦術と選手を決めるからである。例え、ある選手が、ロナウドやメッシのような次戦で得点を決める自信を持っていたとしても、起用されなければ、試合終了までピッチ内に姿を現すこともないであろう。
監督業という分野においても、「カリスマ」という言葉があると信じる。これは他人が容易く真似出来ない指導法を、ファンの前に披露し、結果を出すことができる監督に与えられる「称号」のようなものであろう。チェルシーのモウリーニョ監督や、ドルトムントのクロップ監督らが良い例であろう。試合中に見せる彼らの特殊なパフォーマンスにも、カリスマ性を感じさせる何かを持っているということが暗示されているであろう。この視点で言えば、ストイコビッチ氏にも、似たような性質を感じることができるのではないであろうか。無論、いかなる事態においても迷走しないということが、ここで言うカリスマに対する最低条件ではあるが。
Creative Footballでは、最低でも、この大会が終わるまで、ザッケローニ監督が采配をとる現日本代表を支持する。それは、4年間、同代表を応援し続けてきたファンとしても、ぶれたくないからである。だからこそ、ザッケローニ監督には、メディアが噂している最低の事態等が決して起きていない、ということを強く念じている。未だに、ぶれずに応援している大勢のファンやサッカー小僧達がいるはずであろう。最低限のプロのマナーとして、そして夢を与え続けられる立場にいる者として、我々ファンの目の前に、悔いのない、理想を言えば、奇跡的な結果を、次戦のコロンビア戦後にご披露して頂けることを強く願う。
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