2014年6月23日月曜日

監督の采配が試合の結果を左右する可能性

W杯における、日本代表の予選突破の可能性を少し残しつつも、早くも次期監督の話題がネット上で目にされる。以前、名古屋グランパスエイトでプレイし、監督としても同チームを導いたストイコビッチ氏や、初めの2年間を岡田氏に務めさせ、その後の2年間を、現コートジボワールのラムシ監督に務めさせる等と様々な憶測が飛び交っている。メディアやファンの声が、選手より監督にここまで集中しているのは、監督の采配が試合の結果を左右する高い比率を示しているのではないであろうか。

シンプルに考えると、戦術、システム、そしてスターティングメンバーを決めるのは監督である。このスタメンがいかに重要かということは、今回のW杯を通しても周知の事実であろう。チームの方向性を決めるのも監督であるから、公式戦本番前になって、突然変更することも可能である。ナショナルチームの監督は、W杯を一番の目標に据え選定されると推測すると、4年をかけてチーム作りに専念することとなる。特に、今年のW杯の優勝候補と言われている開催国のブラジルだが、準備期間中の後半とほぼ同等の選手の起用法と戦術を、今大会でも貫き通している。例え不利な場面でも、基盤は動かすことなく、選手交代を行うという、ファンも理解しやすい戦術をとっているのが、同代表のスコラリ監督である。

ファンの多くの方が一番恐れていることがあるとすれば、それは本番最中における監督の「ぶれ」であろう。もし、準備期間中に多少ぶれたとすれば、その期間中に修正し、本番までにぶれない監督像を作り上げることが可能であろう。しかし、W杯という短期間決戦の中で、もし監督がぶれるようなことが少しでもあれば、選手がぶれていなくとも、そのチームに危機がせまることはどなたでもご理解が頂ける事実であろう。なぜなら、何度も言うようだが、監督が起用する戦術と選手を決めるからである。例え、ある選手が、ロナウドやメッシのような次戦で得点を決める自信を持っていたとしても、起用されなければ、試合終了までピッチ内に姿を現すこともないであろう。

監督業という分野においても、「カリスマ」という言葉があると信じる。これは他人が容易く真似出来ない指導法を、ファンの前に披露し、結果を出すことができる監督に与えられる「称号」のようなものであろう。チェルシーのモウリーニョ監督や、ドルトムントのクロップ監督らが良い例であろう。試合中に見せる彼らの特殊なパフォーマンスにも、カリスマ性を感じさせる何かを持っているということが暗示されているであろう。この視点で言えば、ストイコビッチ氏にも、似たような性質を感じることができるのではないであろうか。無論、いかなる事態においても迷走しないということが、ここで言うカリスマに対する最低条件ではあるが。

Creative Footballでは、最低でも、この大会が終わるまで、ザッケローニ監督が采配をとる現日本代表を支持する。それは、4年間、同代表を応援し続けてきたファンとしても、ぶれたくないからである。だからこそ、ザッケローニ監督には、メディアが噂している最低の事態等が決して起きていない、ということを強く念じている。未だに、ぶれずに応援している大勢のファンやサッカー小僧達がいるはずであろう。最低限のプロのマナーとして、そして夢を与え続けられる立場にいる者として、我々ファンの目の前に、悔いのない、理想を言えば、奇跡的な結果を、次戦のコロンビア戦後にご披露して頂けることを強く願う。

執筆:Dragonshoot



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