2014年6月30日月曜日

ベスト16は得点に難あり、前線の確実な得点源が優勢を呼ぶ

現在、W杯におけるフランス対ナイジェリアの試合終了直後に執筆を行わせて頂いているのだが、両チームとも前半は無得点、後半79分になってようやくゴールシーンが披露された。


ここで、気づいたのが、各チームにおける、前線の確実な得点源の重要性である。ゴール前までは、美しいパスワークで繋ぐことが可能となっているが、フィニッシュまで持って行くことがなかなか困難になってきている。一方で、コロンビアのハメス•ロドリゲスやオランダのスナイデルのように、ベスト16の舞台でも決定的な仕事を果たしている前線における得点源が存在している。

開催国ブラジルのネイマールも、ベスト16という舞台では少し手を焼いているようだ。結果、チリとの試合においては、PK戦における勝利という、接戦という結果となっている。

特に本日のフランス対ナイジェリア戦における、DFラインの統率から発生するオフサイドトラップがとても機能しているようだ。これは、両チームにおいて成果を出しており、結果、無得点という試合運びに結びついている。ボランチ同士による早いプレッシャー、ボールコントロールもほぼ完璧な状態にある。両チームのGKも引けを取らず、後半78分まで、堅実なセービングを披露している。

予選では好調だったベンゼマでさ、なかなか得点が出来ないベスト16。後半79分になって、ようやくセットプレーから、ボランチの選手であるポグバの得点が披露された。もう1点は、フランスにとっては幸運な、ヨボによるオウンゴールである。それ以外にも、両チームにおけるゴール前でのチャンスはあったが、前線の選手による得点には繋がらなかった。これは、ベスト16というステージが、予選とは異なり、既に接戦状態にあるということを意味しているのではないであろうか。

執筆:Dragonshoot



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2014年6月28日土曜日

W杯で気づかされたメンタリティの重要性とその改善案

ブラジルにて現在開催されているW杯、この大会において、アジア勢が揃って予選を敗退した。特に、日本と韓国の選手らが、敗因の1つとして挙げているのが、「メンタリティの弱さ」であるようだ。無論、メンタリティ以外にも、様々な要因が今大会における早期敗退に関わっているであろう。海外クラブに所属する日本人選手らが、頻繁にこの言葉を口にし出したのも、おそらく、海外に渡り強豪国の選手らと接し始めてからのことであろう。特にヨーロッパや南米の選手らは、このメンタリティが日本人選手に比べ、平均してより強いと見られている。その一因として挙げられるのが、彼らの宗教や、育った幼少時代の環境であろう。日本人は比較的、無宗教でも不自然ではない。幼少時代の環境も、平均して南米やヨーロッパの貧しい地域に比べると、はるかに恵まれているであろう。これで食って行かなければ、家族を養えない。そう幼少時代から脳裏に刻み込まれ、フットボールと「生きる」ということの密接な関係を築き上げてきている。日本では、そのことを俗に、「ハングリー精神」と呼ぶのではないであろうか。そして、南米の強豪国の選手らは、そのハングリー精神が比較的強いと言われてきている。ここで負けたら、もう後がない、だから、負けていても、必ず取り返し、絶対に勝つ。彼らは、試合中に、こう頭の中で念じている、と強く信じる。

メンタリティをどうやって改善するか。それは、お国柄により、異なるのではないであろうか。特に、日本人には、空手や柔道を初めとする日本特殊の格闘技、並びに、お寺でよく見かける座禅、と言った恵まれた環境が整っている。そして、既に遂行されているかもしれないが、これらの中で行われている、自我を無にする、という手法を、フットボールの練習にも組み込んでみてはいかがであろうか。毎日、例え、10分でも良い。毎試合の直前に、ロッカールームにて、3分だけでも良い。心を無にし、自分と向き合い、これを習慣とするすることで、ブレない自分を作り上げる。口だけで、自分はメンタリティが弱いと放つ前に、これらの習慣を毎日こなし続ける、という努力がまず必要なのではないであろうか。沈黙を守り、行動で制す。沈黙を守り、試合に勝つ。

欧州に10年以上継続して在住する者として発言させて頂けるのであれば、例え国籍が異なるとも、極端に言えば、我々は同等に、「人間」としてカテゴライズされている生き物であろう。自分の中であれこれ考えてから人と接するのと、何も考えずに人と接するのとでは、確実に全く異なる結果が起きる。後者のやり方で人と接する方が、自分にとってより有利な結果が出せると信じる。これらは、訓練でいくらでも修正が可能である。言葉が通じなくとも、笑顔だけでも良い。とにかく、外を歩き、出来るだけ多くの人々とコミュニケーションをとる。それは、アイコンタクトでも良い。これらの行動中における、「嫌われる」という言葉を、自分の辞書の中に作らないことも重要である。人に笑われても、睨まれても、自分の人生における最終目標に比べたら、そんなのはどうでも良いことであろう。喜怒哀楽を顔という部分を通して表現するのが、人間がとる当然な生態の1つである、と信じた方がロジックであろう。残るは、覚悟の問題であると強く信じる。

メンタル面において言えば、現フランス代表に興味深い選手がいる。ヴァルブエナという背番号8の、身長167cm、体重58kgの選手(参照:Wikipedia)である。これらの数値からお察しがつくかのように、日本人の選手と比べても、比較的小柄な選手である。今回のW杯において、右サイドのアタッカーとして先発し、同国が予選グループをトップの成績で通過するのに、多大なる貢献をしている。得点も、確実に決めている。フットボールを楽しんでいる姿が、我々の目の前に映っているのである。例え、自分よりも大きく、より有名な選手であろうと、容赦なく突進して行く姿は、自分を無にしている人間の一人、ということが暗示されているのではないであろうか。世界中には、異なる宗教や幼少時代の環境が、当然のように存在しているだろう。一方で、最終的に、我々を勝利に導くものは、周りではなく、自分自身の内側にある、と強く信じている。

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2014年6月26日木曜日

日本代表の次期監督に求められる条件とは

現在、フットボール メディアで盛り上がっている話題の1つは、日本代表の次期監督が誰になるのか、ということではないであろうか。現状では、メキシコ出身のアギーレ氏が最有力候補という記事を頻繁に目にする。一方で、ファンが期待する監督と合致しているかは不確かである。プロのフットボールは、ファンがあってこそ成り立つスポーツである。そして、そのファンを喜ばせるのは、試合に勝つ、ということであろう。Creative Footballでは、日本人選手の現状を見据えながら、代表の次期監督に求められる条件というものを考察していきたい。


「個の力よりシステムを重視する」

まず、今回のブラジルにおけるW杯において、起用された日本人選手の個の力で世界と戦うことの難しさ、ということを気づかされたのではないであろうか。これは、フットボールを普段から見ていない新規の観戦者の目にとっても、そう映っていたようである。結果、無念にも無敗で、グループ最下位という成績で予選を敗退した。得失点差は、-4と記録されている。最終戦となったコロンビア戦後、選手らは下を向き、ムードは、巨人軍の原監督も気にかける程の、ネガティブなものとなってしまったようだ。一方で、このような事態を招いたのには、何かしらの原因があるはずであろう。そして、その原因の1つとして挙げられるのが、日本人選手の「強」の部分で戦わず、「弱」の部分で今大会を戦い抜いてしまったこと、ではないであろうか。例えば、長友が大学時代、車椅子を使用する程の怪我を負っていたのにも関わらず、現在では、名門インテルでレギュラーの座を勝ち得ている。この現状を作り出せたのは、長友が自分の「強」の部分を知り、そこを集中して磨き上げたからではないであろうか。それでは、日本人の「強」は何であろうか。もう、既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれないが、それは、個より、規律やシステムなのではないであろうか。そして、運良く、フットボールは11人で戦うスポーツなのである。こう考えると、フットボールというスポーツは、日本人という気質に実は合っているのではないか、という可能性さえ見えてくるのではないであろうか。これを踏まえると、次期監督には是非、前代表監督のトルシエ氏のような、よりシステムで戦える監督が日本代表に合うと考察する。


「名門チームに所属するという事実のみではなく、システムに合った無駄のない勇気あるメンバー選考ができる」

システムを重視にできる時期代表監督が選定されることを強く願いつつ、この監督に必要な別の条件として、選手の選考基準が関わってくるであろう。特に最近の良い例で言えば、現フランス代表のデシャン監督が、ベンチに座ることを受け入れることができなかったナスリを、代表から外したことではないであろうか。例え、この選手が今年のプレミアリーグの王者マンCの立役者であったとしてもである。そして、同代表は、今回のW杯において、予選グループをトップの成績で通過した。チーム内の雰囲気も明るく映っている。日本代表の次期監督が、この勇気あるメンバーの選出、並びに、システムに合った無駄のない決定を下せる、と強く念じている。そして、W杯に行ける貴重な23人のメンバーは、チームとして戦える、良いムードを保っていなければならないと信じる。


「準備段階では柔軟な試行錯誤を、しかし本番では絶対にブレない」

日本代表監督の通常の任務期間は、W杯を目標とすれば、4年間というスパンが理想であろう。その期間の中で、フレンドリーマッチや様々な公式戦といった機会が恵まれている。これらの試合を意味するのは、W杯という大舞台へ向けた確固たるスタイルの構築であろう。故に、準備段階において、監督が試行錯誤するということは当然のように許される行為であるであろう。では、試行錯誤で実際に何を行うのか。それはまず、日本人特有の能力が最大限に活きるシステムの構築、並びに、そのシステムに合った選手の特定であろう。通常、6人交代が許されるフレンドリーマッチでは、柔軟に多くの選手に機会を与え、鋭い洞察力で選手の適性を見抜くことが重要である。そのフレンドリーマッチにおいては、経験を積ませる為に、南米等の日本が天敵としているチームを積極的に相手国として取り組むべきである。又、早い段階からメンバーを特定するという焦りは特に必要ないであろう。重要なのは、自分を無にし、純粋な目で選手を見抜くことである。無論、世論に対し柔軟に耳を傾けることも、バランスの取り方としては間違ってはいない。一方で、準備期間を終え、4年後にロシアで行われる予定のW杯を迎える際には、一度決めたシステム、戦術、そして選手の起用法を限りなく忠実に遂行し、特にメンタルの部分で決してブレない、ということが時期監督として求められる重要な条件の1つであろう。もし、試合中に選手交代を行う際には、俊敏な、遅れをとらない的確な判断力が求められる。監督にとって、「迷い」は、最も必要のないものであると信じる。

執筆:Dragonshoot



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2014年6月25日水曜日

コロンビア戦後の日本代表における改善点

2014年W杯、優勝を掲げていた日本代表は、早くも予選グループにて敗退が決定した。コロンビア戦においては、1-4という大差にて敗戦した。試合後に印象に残っていたのが、この早期の敗退に対する、責任感の強い選手らの姿勢である。長谷部キャプテンを筆頭に、長友、岡崎らが続き、自分達に責任がある、というコメントを残した。特に、岡崎は難しい角度からの得点を決めたのにもかかわらず、自分に対する責任と向き合おうとしていた。一方で、ザッケローニ監督は、日本は良い試合をした、というようなコメントを残している。

もし、この日本代表に改善点を挙げるとすれば、それは、根本的な部分に戻る必要があるのかもしれない。選手、監督、そして、その監督を選出したサッカー協会であるのかもしれない。今後を言えば、日本サッカー協会において、日本人のスタイルを良く知り尽くし、方向性を明確にできる、説得力のある人物像が必要であろう。そして、出来るだけ世代も若く、近代サッカーと現代の若者に対する理解力がある者。年配の方々の経験には、多大なる尊敬を示したい。一方で、フットボールはスポーツであり、監督にも同様、俊敏な判断力が必要とされるであろう。例えば、未だに現役であるカズ、W杯と海外での経験が豊富な中田氏、前日本代表の10番を背負った名波氏、ロンドンオリンピックで監督として日本をベスト4に導いた関塚氏らを、次期監督選定の決定権を握る主軸に据えるということも興味深いであろう。

監督に関して言えば、今回の日本代表のザッケローニ監督は、比較的、能力の最大限を活かしたのではないであろうか。そして、これまで同代表を導いたという事実に、感謝の気持ちを示したい。同監督はコロンビア戦後、やり残した事がある、というようなコメントを残しているが、4年間という短くない年数の中で繰り広げられてきた采配こそが、我々ファンが現実に拝見したザッケローニ監督の結果であると信じる。そして、時には、我々に希望を与えてくれた、W杯では優勝を掲げるまで選手を導いた、ということが同監督が残した最重要の功績であろう。一方で、唯一、改善点を挙げさせて頂けるとすれば、去年のブラジルにて開催されたコンフェデレーションカップ直後にあったのかもしれない。日本代表は、ブラジル、メキシコ、イタリアを相手に無敗で大会を終えた。得失点差は、-5と記録されている。特に、この大会は、日本が天敵としている南米勢と公式戦を交えることができる、絶好の機会の1つでもあった。通常、欧州の強豪国では、このような結果に終わったチームの監督は交代というのが、伝統的なシナリオとなっている。コンフェデというW杯に次ぐ大きな舞台でこの結果に終わったのだから、W杯でも同等な結果が予想されると判断するのがロジックであろう。結果、日本の協会側は、ザッケローニ監督に希望を託し、同監督の続行を決定した。この時の、多くのファンやサッカー関係者の動揺は、今でも記憶に残っているのではないであろうか。その後も、指導権を任されたザッケローニ監督は、例え、コンフェデ杯で失点だけでも9と記録されたDF陣を、今回のW杯まで信じ続けた。

フットボールの試合において、何が一番の敗因であったかを決めることは、ほぼ難しいであろう。協会側なのか、それとも監督なのか。メディアの中には、日本人選手の能力の限界を挙げ、世界の壁は高かった、というようなニュアンスも見られる。一方で、前監督のトルシエ氏や岡田氏といった、W杯において大敗をせずにベスト16にまで導いた監督らも存在している、ことを忘れてはならないであろう。これらの監督の違いは、個で戦うより、11人で戦うということに対する比重の置き方であると、推測する。例えば、岡田氏のような、例えキングとして慕われているカズでも、チームにフィットしなければ外す、というような勇気ある姿勢である。今回のW杯において、好調な結果を残している現フランス代表で言えば、デシャン監督が、ナスリを戦術上の理由よりメンバーから外したように。また、今大会において、ザックジャパンが見せたパワープレーだが、必要な時には使用することも可能であろう。ただ、パワープレーのキーマンになったのがDFの吉田であったりと、個に頼る部分がどうしても出てきてしまう。コロンビアという、フィジカル面が日本人選手より平均して優れているようなチームに対抗出来るだけの個の力が、今回の日本代表にあったのかは未だに不明であろう。ただ、はっきりとした数字の結果を言えば、1-4という4失点での敗戦である。ここで興味深いのは、もし、トルシエ氏が築き上げたフラット3が繰り広げるオフサイドトラップというような戦術が、現代表にもあったら、結果はどうなっていただろうか、ということである。Creative Footballでは、日本のスタイルには、規律やシステムというのもが、世界の強豪国を相手にしていく上で、より合っていると信じる。ゾーンディフェンスやオランダのトータルフットボール等も、良い例であろう。そして、3-5-2というシステムも未だにとても興味深い。今後の日本代表においては、個々のタレント性だけではなく、システムに合ったより的確なメンバー選出、ということを考慮に要れても良いのではないであろうか。

選手らに対する改善点を挙げるとなると、これはより困難となる。選手らの何人かが認めたように、地力がなかった、これが自分らの実力、というようなコメントに示されるように、我々ファンが目にした結果こそが、現実であろう。無論、監督の采配も少なからずとも影響していると推測される。ただ、監督の方向性に疑問を持っていない、というような長友のコメントが示すように、チーム内が極端に揺れていたという事実はないと信じる。チームであるから、何人かの選手が不満を持ったりすることは、どの国においても不思議ではないであろう。ただ、1つ強く念頭に置いているのは、誰かを個人的に叩いたりするようなことは、決して選手らの成長の糧にはならない、ということである。チーム全体として、協会を含む日本のサッカー界に関わる全般としての改善点こそが、未来における日本のサッカーの成長のために、より必要なことであるのかもしれないと、もし間違っていなければ、こう信じたい。

執筆:Dragonshoot



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2014年6月24日火曜日

日本代表のコントラストをつけたスターティングメンバー案

ブラジル、クイアバの地にて、間もなく、日本対コロンビアの試合が行われようとしている。周知の通り、この試合が持つ意味は大きいだろう。それ以外にも、複雑化した、裏カードであるギリシャ対コートジボワールの結果という、日本が予選を突破するか否かを定める重要な要素が存在している。大勢のファンが見守る中、我々が唯一、ザックジャパンに求めるのは、4年間で培ってきた努力が無駄にならぬよう、悔いのない戦いをして頂きたい、といことではないであろうか。

それでは、悔いのない戦い方、とは何か。それを一番詳しく示すことの出来る戦い方は、このW杯が開催される直前にとっていた戦い方ではないであろうか。その地点では、確実に試合の方向性が決まっていなければならないからであろう。その時のシステムは4-2-3-1であり、選手の配置もほぼ決まりつつあった。しかし、W杯開催後、ザックジャパンにおける采配において、少し迷いのようなものが見え始めていると感じているファンの声が増えつつある。一方で、内部事情は外部者には無知であるから、これも一概には言えないというのも事実であろう。

コロンビア戦開始まで時間も迫りつつあるが、ザッケローニ監督の頭の中には既に構想が出来上がっていると想像される。もし、ファンとして1つだけ提案させて頂けるならば、今まで築き上げてきた戦術を崩さずに、前試合のスタメンに対し少しコントラストつける、ということである。それは、道理にも合った配置と言っても良い。Creative Footballでは、これを考慮に、コロンビア戦に向けたフォーメーションを作成させて頂いた。

football formations


まず、最低条件として、ザックジャパンが、4年間で築き上げてきた4-2-3-1のシステムを採用させて頂いた。そして、ワントップには本田を配置させて頂いた。最初にこのポジションに本田を配置することが、コントラストをつける、という意味合いに合致する。これまでザックジャパンが築き上げてきた、パスサッカーの得点の原動力となってきたのが同選手であろう。大迫、柿谷、そして、大久保という才能あるストライカーも存在しているが、スペイン代表やバルセロナに近いパスサッカーを理解しているストライカーは、現代表において、本田が最高峰であると信じる。そして、2列目にも、前回のスタメンとはコントラストをつけ、左から、斉藤、香川、そして岡崎を配置させて頂いた。特に、左サイドの斉藤には、現代表のパスサッカーに対する柔軟性があると信じている。そこを踏まえ、同選手のドリブル突破からフィニッシュにまで持って行ける、現代表に欠けている、そして今大会で最も重要な役割の一角を期待したい。ブラジルにはネイマール、オランダにはロッベン、アルゼンチンにはメッシといった、ドリブル能力の高い選手を有するチームが、予選突破を既に決めていることは事実であろう。

トップ下には香川を配置させて頂いた。これは、ドルトムント時代に、同選手が一番結果を出しているポジションであろう。一方で、マンUや現代表において、同ポジションでなかなか結果を出し切れていないが、それでも、サイドよりセンターに切り込んでくる性質の選手を左サイドに配置し続けても、最大限の力は発揮出来ないと信じる。逆サイドの右には、岡崎を配置させて頂いた。まだ、今大会における得点はあげてはいないが、これまでも日本代表を救ってきたストライカーにスタメンを託すというのも、理にかなっているはずであろう。もし、後半戦に入っても無得点の場合は、右サイドの岡崎を清武に交代することを強く提案したい。これまでにも、途中から右サイドに入った清武が、日本代表を救ってきたことは記憶に強く焼き付いているはずであろう。この無得点の場合を想定して、ワントップに大久保を入れ、本田をトップ下に下げ、香川を左サイドに置き、右サイドに清武という布陣も、とても興味深いであろう。特に、香川と同様、大久保に関しても、サイドではなく、センターのポジションにより適性があると信じている。

ボランチにおいては、このブログで何度も提案してきた、青山と山口の組み合わせが、現代表では一番結果が出ると信じている。特に、結果を出してきている、青山のロングパスに託されるファンの期待は、多大なるものがあるはずであろう。ザックジャパンは、この2人の組み合わせで予選当初からくると、個人的に予想していた。しかし、期待の寄せられる青山の姿は、W杯の試合におけるピッチ上では、まだ一度も確認されていない。前回のスタメンとコントラストをつけるという意味でも、青山の起用は強く提案したい。

最終ラインであるが、左から長友、今野、森重、そして、右に酒井宏樹を配置させて頂いた。長友の左サイドからの攻撃は、ザックジャパンの強みの1つであろう。そして、このチームの最終ラインを支えてきたのが今野と吉田だと信じる。しかし、吉田に関しては、長谷部や内田と同様、怪我からの復帰にもう少し時間を割いても良いと信じる。ここは、コンディションの良さを考え、森重のパフォーマンスに期待したい。そして、前回の試合からコントラストを少しつけ、右には酒井の起用がとても興味深く見える。まだこれまでに見せていない、右サイドからの高速なアーリークロスは、コロンビアの想定外ではないであろうか。右サイドは、内田でくると予想しているはずであるから、酒井がこの場面で活きてくるのではないであろうか。後半に入っても無得点の場合は、内田との交代も充分に考えられる。ゴールを守るのは、これまで通り、川島が適任であろう。西川という冷静なGKのオプションもあるが、海外経験のある川島のメンタリティに託しても良いと考察する。

明日になれば、どのチームが予選C組を突破するのかが明確になるであろう。日本の位置は、決して楽観的になれるものではないが、それ以上に、何も考える必要もないであろう。このブログにおいて、当初から何度も述べ続けてきているが、心を無にし、今は目の前にあることに集中して取り組む、ということが最重要である。己を信じ、己の戦いを制すことが、この大会を制すことに繋がると強く信じている。次戦において、ザックジャパンの勇姿が見られることを、強く念じている。



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2014年6月23日月曜日

監督の采配が試合の結果を左右する可能性

W杯における、日本代表の予選突破の可能性を少し残しつつも、早くも次期監督の話題がネット上で目にされる。以前、名古屋グランパスエイトでプレイし、監督としても同チームを導いたストイコビッチ氏や、初めの2年間を岡田氏に務めさせ、その後の2年間を、現コートジボワールのラムシ監督に務めさせる等と様々な憶測が飛び交っている。メディアやファンの声が、選手より監督にここまで集中しているのは、監督の采配が試合の結果を左右する高い比率を示しているのではないであろうか。

シンプルに考えると、戦術、システム、そしてスターティングメンバーを決めるのは監督である。このスタメンがいかに重要かということは、今回のW杯を通しても周知の事実であろう。チームの方向性を決めるのも監督であるから、公式戦本番前になって、突然変更することも可能である。ナショナルチームの監督は、W杯を一番の目標に据え選定されると推測すると、4年をかけてチーム作りに専念することとなる。特に、今年のW杯の優勝候補と言われている開催国のブラジルだが、準備期間中の後半とほぼ同等の選手の起用法と戦術を、今大会でも貫き通している。例え不利な場面でも、基盤は動かすことなく、選手交代を行うという、ファンも理解しやすい戦術をとっているのが、同代表のスコラリ監督である。

ファンの多くの方が一番恐れていることがあるとすれば、それは本番最中における監督の「ぶれ」であろう。もし、準備期間中に多少ぶれたとすれば、その期間中に修正し、本番までにぶれない監督像を作り上げることが可能であろう。しかし、W杯という短期間決戦の中で、もし監督がぶれるようなことが少しでもあれば、選手がぶれていなくとも、そのチームに危機がせまることはどなたでもご理解が頂ける事実であろう。なぜなら、何度も言うようだが、監督が起用する戦術と選手を決めるからである。例え、ある選手が、ロナウドやメッシのような次戦で得点を決める自信を持っていたとしても、起用されなければ、試合終了までピッチ内に姿を現すこともないであろう。

監督業という分野においても、「カリスマ」という言葉があると信じる。これは他人が容易く真似出来ない指導法を、ファンの前に披露し、結果を出すことができる監督に与えられる「称号」のようなものであろう。チェルシーのモウリーニョ監督や、ドルトムントのクロップ監督らが良い例であろう。試合中に見せる彼らの特殊なパフォーマンスにも、カリスマ性を感じさせる何かを持っているということが暗示されているであろう。この視点で言えば、ストイコビッチ氏にも、似たような性質を感じることができるのではないであろうか。無論、いかなる事態においても迷走しないということが、ここで言うカリスマに対する最低条件ではあるが。

Creative Footballでは、最低でも、この大会が終わるまで、ザッケローニ監督が采配をとる現日本代表を支持する。それは、4年間、同代表を応援し続けてきたファンとしても、ぶれたくないからである。だからこそ、ザッケローニ監督には、メディアが噂している最低の事態等が決して起きていない、ということを強く念じている。未だに、ぶれずに応援している大勢のファンやサッカー小僧達がいるはずであろう。最低限のプロのマナーとして、そして夢を与え続けられる立場にいる者として、我々ファンの目の前に、悔いのない、理想を言えば、奇跡的な結果を、次戦のコロンビア戦後にご披露して頂けることを強く願う。

執筆:Dragonshoot



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2014年6月22日日曜日

ザックジャパンにおける采配の改善案、パワープレーより3-4-3

次戦にコロンビア戦を控えた日本代表のザッケローニ監督がいかなる采配をとるのか、というのがメディアの話題を集めつつある。次戦でもパワープレーを試みる可能性がある、という記事も見かける。もし、これが事実なのであれば、ファンが一丸となって改善案を提案しても興味深いであろう。Creative Footballでは、もしパワープレーという不慣れなスタイルに踏み入るのであれば、むしろ、ザッケローニ監督が得意とする3-4-3のシステムを支持したい。無論これは、どちらにしろ博打のようなものを打たなければならない、という最悪の状況を想定した場合の話だが。

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まず、トップの3枚はゼロトップという形になる。左から、斉藤、香川、そして本田を配置させて頂いた。これは、斉藤にはドリブルでの突破、香川にはセンターポジションでの適性、そして本田にはサイドにも開くことができる柔軟性を期待してのことである。これまでに、3-4-3を試してきたが、まだこの3選手でこの配置は試したことはなく、成功の可能性はあるだろう。

中盤は、左から、長友、青山、山口、そして酒井宏樹を配置させて頂いた。以前にもこのブログで述べたが、これまでの経験上、長友の守備における負担が少なくなればなるほど、より相手に脅威の与えられるダイナミックな攻撃ができていると拝見する。そして右の酒井も、この位置からの攻撃には、アーリークロスを上げるまでの走行距離が縮まる等、よりアドバンテージがあるはずだ。そして何より、青山と山口の組み合わせで、公式戦において3-4-3を試したという記憶は、そこまで強いものではないはずだ。よって、ここにも成功の可能性がある、と言っても過言ではないであろう。

最終ラインは、左より、今野、吉田、そして森重が現状では適任であろう。このメンバーでどれほどオフサイドトラップがとれるかは未知数であるが、ここは短い時間で統率するしか他ないであろう。そして、結果を残し、運良くベスト16進出へとなった暁には、徐々にこの3人の意思疎通もより高まると信じる。試合を積み重ねるたびに成長し、ワールドカップで優勝を果たしたチームも存在している。もし、「パワープレー」という、このチームに合っていない手法をとるなら、より可能性のある手法をとってもらいたい、と多くの日本代表ファンがそう願っているはずであろう。

監督という立場は、選手や試合の方向性を相当左右する。「SAMURAI BLUE」と世界から呼ばれている日本代表にふさわしく、心を決めたらとことん最後までやり通す、というのがこれまで同代表を信じ支持してきたファンに対する筋であろう。次戦では、心を無にし、ぶれる事なく、その勇姿を我々ファンの前に披露して頂けることを、強く念じている。

執筆:Dragonshoot

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2014年6月21日土曜日

日本とギリシャの両者が同時に勝利することが好ましい条件

フランス対スイスの試合は、フランス側の圧倒的な決定率の高さが目立つものとなった。同国は2勝しているが、45歳のデシャン監督は、未だに楽観的にはなりたくないようである。一方で、61歳のザッケローニ監督は、今どんな気持ちで次戦に望もうとしているのだろうか。ギリシャ戦後、原技術委員長と話し合いの場を持ったそうだが、同監督が今のチームをどのくらい改革してくるかは誰も知る由もない。次戦の相手、強豪コロンビアにとって、同じ南アメリカの地で試合をすることは多くのアドバンテージとなっているはずだろう。それに加え、例えフォルカオが不在でも、これまでに順調に勝ち続け、十分な戦力を保ち続けている。

さて、日本代表がベスト16に進出するには、最低でもコロンビアに勝利しなければならない。そして、少し複雑なのが、日本が勝利したとしても、コートジボワールがギリシャを相手に勝利を収めた場合は、その地点で日本の敗退が決定する。ここは、是非とも、鉄壁の守備を誇るギリシャに0点で抑えてもらい、コートジボワールを相手に勝利を収めて頂きたい。一方で、日本代表も、コロンビアに2点差以上で勝利することが理想として挙げられる。C組最終戦は、ドラマチックにスケジュールが組み込まれたように、両試合が同じ時間でのキックオフとなる。勝利して、さらなる勝利を掴むか。それとも、勝利しても、敗退を強いられるのか。この瞬間のTV視聴率は、相当稼がれることが予想されるだろう。もう一度、日本代表がべスト16に進出するのに理想な形を述べる。

「日本がコロンビアに2点差以上で勝利し、ギリシャがコートジボワールに2点差以下で勝利を収める。」

勿論、最低ラインを言えば、日本がコロンビアに1点差で勝利し、ギリシャがコートジボワールに2点差以下で勝利すれば、勝ち失点差で日本のベスト16進出が可能となるであろう。ただ、これはあくまでも最低ラインであり、決して目標としてはいけないレベルであろう。個人的には、本田や大久保ら、精神的に強い選手にとっては、この逆境というものは、ある種の刺激となり、同選手らの気持ちが逆に上がると読んでいる。上に挙げた条件を日本が満たし、逆転でベスト16進出を決めたその瞬間を想像すると、よりご理解ができるのではないであろうか。勝利することがとても困難であるこの大会だが、何が起こるのか最後まで分からないのがワールドカップであるということも、歴史的に証明されている。ドイツ代表のレーヴ監督も触れていたが、気持ちの入ってない者からどんどん消えていくのがW杯、というような意見を、Creative Footballでは強く支持していくつもりだ。

執筆:Dragonshoot



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2014年6月20日金曜日

ギリシャ戦から考察する、今の日本代表に必要なスターティングメンバー

2014年W杯における、日本対ギリシャの戦いは、0-0の引き分けに終わった。10人のギリシャを相手に圧倒的なボール支配率を保持したが、残念ながらゴールには結びつくことができなかった。特に、この試合を見た多くの日本代表のファンは、選手らと同様、悔しい思いに取りつかれたに違いないであろう。何が正しかったのか、ということは、フットボールの試合においては一概には言えない。ただ、1つ確実に言えるのは、我々が見た日本代表は、我々の知る、オランダ代表に引き分け、ベルギー代表に勝利した、あの時のチームとは異なっていた。

もう残りあと1戦、例え日本代表が勝利しても、コートジボワールが次戦で勝利すれば、日本代表は次のステージに進むことなく、4年に1度のワールドカップを後にすることになる。では、今の代表に何ができるか。現状を見つめ、次の対戦相手である強豪コロンビアの特徴を掴みつつ、自分たちのプレーをするしか他ないであろう。現状を見つめるとは何か。それは、コロンビア戦のための戦術に見合った最適な選手の起用ではないであろうか。このブログでは何度も執筆してきていることだが、同じ選手に何度もチャンスを与えすぎるのも、ベンチを暖めている選手らのモチベーションを下げることになり、戦術面も無視することに繋がる。ここには、柔軟な采配が必要不可欠であろう。

Creative Footballでは、ギリシャ戦から考察した、今の日本代表に残された、最適と信じるフォーメーションの1つを作成させて頂いた。今の代表に欠けているのは、フィニッシュに直接繋がる、正確で危険なパスを前線に放り込める選手。そして、これまでに築いてきたスペイン代表のようなパスサッカーを貫き通すための人選。そして、どの選手が現地点で最高の能力を持っているのかという鋭い見極めであろう。

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まず、ワントップだが、FW登録の選手から選出すると、本田が最適であろう。本田は2列目の方が本職とされているが、現代表の中から最高のワントップを挙げれば本田にたどり着くはずだ。これは、日本代表のパスサッカーを貫き通すという意向も兼ねており、同選手にはこの戦術に関する高度な理解力が備わっている。一方で、大迫、大久保らといった点取り屋としての姿勢には、常に尊敬を示さなければならないであろう。

2列目だが、左から柿谷、香川、そして清武。全てセレッソ出身の選手らだが、偶然の一致となった。Creative Footballでは、柿谷にワントップとしてでなはく、2列目の左により適正が高いと信じている。理由には、同選手には、ネイマールやロナウドのように、自由気ままにサイドの位置から攻撃することが、一番能力を発揮できると信じるからである。特に、これらの左サイドの選手に共通しているのは、孤立してもチームに貢献できることである。その点を考慮に入れると、真ん中の位置で孤立するよりもリスクが低い。そして、そのトップ下に入るのは、ドルトムント時代に活躍した香川であろう。同選手は、サイドにいても、真ん中に入って行く特徴がある。それに比べ、本田は、真ん中からサイドに開く傾向がある。これらは、選手間のポジションチェンジだと考えていたが、現地点では、同選手らの自然な性質なのではないかと考察する。ギリシャ戦において、この真ん中の位置で良い動きを見せていた香川に、もう1度チャンスを与えても良いのではないであろうか。右サイドには、これまでにも、本田や香川の得点を演出してきた清武の丁寧で正確なアシストに期待したい。そして、同選手には、日本代表の特徴であるパスサッカーに対する、高度な理解力が備わっているため、スピーディーな攻撃パターンが期待出来る。

ボランチには、今の日本代表に最も必要な、正確で危険なフィニッシュに直接繋がるパスを前線に放り込める選手として、まず青山を第一に選出した。遠藤もこれまで同代表に貢献してきたが、今回の大会においては、まだ結果が出ていない。他の選手のモチベーションを保つためにも、ここは、まだ起用されていない青山の先発起用が望ましい。そして、米国で行われた、W杯直前のザンビア戦でも見せた、大久保への絶妙なアシストをもう一度思い出して頂きたい。それだけでなく、同代表が優勝した東アジア杯でも、柿谷のゴールを正確なロングパスで演出したという実績がある。果たして、同選手を信じる為のこれ以上の証拠が必要なのであろうか。ニュージーランド戦でも前半だけで4点をとった山口とのダブルボランチ。一番理解できないのは、これらの実績が何故、これまで無視されてきたのだろうか。世論でも、この2人のボランチに、現在、最も期待が注がれているのではないであろうか。プロのフットボーラーにとって、ファン(お客)を喜ばせることは、最重要視されるべき仕事のはずであろう。

DFラインであるが、左から長友、今野、森重、そして右サイドには、酒井宏樹が適任だと信じる。特に酒井に期待したいのは、速く正確なアーリークロスと、ベスト4のオリンピック代表でも見せた、清武との右サイドでのコンビネーションである。そして、同選手は、相手が嫌がる守備と高さも備えている。将来の日本代表を見据えると、この起用は理にかなっているのではないであろうか。センターの二人は、コロンビアの攻撃をより冷静に止められる2人を選ばせて頂いた。そして、森重の高さを活かした攻撃参加は、現代表には必要不可欠となっているはずであろう。GKには、ギリシャ戦で好セーブを連発した川島が、現地点では適任であろう。

ザッケローニ監督が采配をとる次戦のスタメンを予想すると、ワントップに柿谷、2列目に左から香川、本田、岡崎(清武)、ボランチに遠藤、山口、そして、DFに左から長友、今野、吉田、内田というメンバーが起用されるかもしれない。一方で、英のメディアが述べていた「つまらなかった」というような、ギリシャ戦後のコメントも忘れてはならない。イタリアという保守的なスタイルを持つ国で育った同監督の伝統的なスタイルは尊敬する。ただ、純粋な心と目で見た戦術に見合った最適で柔軟な選手の見極め、ということもバランスをとる上で重要であろう。近代テクノロジーが進む中、Twitterを試合中にチェックする関係者も少なくはない。バレーボールの監督らは、タブレットを導入し、データーを試合中でも管理しているようだ。時には距離を置いて試合を見ている外部者の世論というのも、試合中のヒントになるのかもしれない。Twitterをチェックしながら、試合の采配をとる、未来の監督像が見られるのも、そう遠い先のことではないのかもしれない。

執筆:Dragonshoot

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2014年6月19日木曜日

ギリシャ戦におけるスタメン予想と、戦術に見合った的確な選手の起用法

ブラジル、ナタールのスタジアムには、日本とギリシャの戦いを心待ちにしている多数のファン、及びメディアの注目が注がれつつある。黒星スタートの両チームに必要なのは勝利のみである。先日のスペインのような悔いのある戦い方をしないことが、我らの日本代表に求められる最低条件であろう。では、悔いのない戦い方とは何か。それは、相手チームの特徴に応じた戦略を立て、それに見合った的確な選手の起用なのではないであろうか。守り重視とカウンター狙いのギリシャに対抗するには、的確に攻め続け、守りもバランス良く保つことが望ましい。Creative Footballでは、負けられないこの一戦のために、悔いのない戦いができるようにと願いを込めた、フォーメーション案を作成させて頂いた。

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基本的な攻撃パターンとして挙げられるのが3つ程ある。1つ目は、ボランチの青山と大久保のホットライン。この両者の間に存在する正確な前線へのロングパスからワントラップ、そして直ぐさまシュートへ持ち込む。2つ目は、斉藤や本田のドリブルでの持ち込みから、直接シュートを狙うという戦術。3つ目は、岡崎の裏への抜け出しからのシュート。これらのシンプルに見える攻撃パターンを織り交ぜながら、点を取りにいく。ここでリスクが高いと思われるのが、通常の日本代表がやるスペイン代表やバルセロナのような、細かなパスワークから前線に持ち込むという戦術。スペイン代表も失敗したように、W杯という大舞台では、このような鮮やかなパスワークのみでなかなかシュートに持ち込めないというパターンは、相手DFに自信を与えてしまう。結局簡単にボールを奪われ、カウンターというのが落ちであろう。大久保も、前の練習試合でチームメートに訴えていたように、シンプルなフットボールを目指すべきであろう。パスカットされるのと、ドリブル突破を止められるのとでは、まだドリブル突破を止められた時の方が、フリーキックやPKを得られたりと、こちらによりベネフィットがある。ブラジル代表がチャンスを得る時のパターンとして、ネイマールからのドリブル突破がファールにより止められることが度々ある。

もし、これらのパターンにもう2つ付け加えるのであれば、1つ目として、山口のミドルシュートも充分に効果的であろう。ただ最低条件として、ゴールの枠内にいくシュートを強く心掛けなけらばならない。野球で言う、ホームランのようなミドルを放つ選手がこの大会においても度々見られるが、これは相手に脅威とはならず、これまでの攻撃の組み立てが水の泡として消えてしまうだろう。ミドルにおいては、慎重さが重要である。2つ目に追加として挙げられるのが、両サイドバックの攻撃参加と正確なクロスからのフィニッシュである。そのため、今回は、左の長友とは少し異なる、早めのアーリークロスを入れられる酒井を右に配置させて頂いた。正確なクロスというのがここでの最重要目標であるのは、ギリシャの高い守備力のためである。簡単にクリアされてしまうようなクロスでは、相手のカウンターアタックにも結びつきかねない。

守備に関しては、ギリシャのカウンターアタックを想定すると、今野の冷静な守備判断が必要となるであろう。そのため、コーナーにおける攻撃参加ができる森重を残すというのが理想的であろう。吉田は依然として、怪我から復帰したばかりであるため、必要に応じた後半戦からの起用が適しているのではないかと考察する。GKには、冷静さがある西川に今回は期待したい。これらのように、一人の選手のみにチャンスを与え続けるのではなく、各戦術に見合った的確な選手の起用法というのが、悔いのない戦い方の1つであろう。日本代表には是非、先日のスペイン代表の采配を反面教師にし、今回の試合を確実に勝ち、次戦のより厳しくなると想像されるコロンビア戦へとつなげて頂きたい。

執筆:Dragonshoot



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W杯敗退のスペインに存在する、依然としたタレント性

今回のW杯における早々としたスペイン代表の敗退には、多くのメディアが驚いている。一方で、少し気がかりなのが、同代表における監督の采配である。前回優勝チームを導いた功績はあるが、その功績を維持するのはそう容易ではなかったようである。同代表には、タレントのある選手が多数所属しているため、頭を悩ませながらの選手の起用が推測される。興味深いのは、2010年のW杯におけるフォーメーションである。論理的であり、脅威的でもあった。Creative Footballでは、その当時のフォーメーションを基に、可能性の1つとしてのフォーメーションを作成させて頂いた。

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まず、今回のメディアの注目の的となってしまったGKのカシージャスだが、オランダとの敗戦以来、表情にある種の自信の喪失感が見られる。反応にも少し遅れが見られ、以前のカシージャスとは大いに異なる。W杯における敗退が決定しているため、ここは他選手のモチベーションを保つためにも、最後のオプションであるレイナの起用を提案したい。将来的なことを考慮に入れると、デ•ヘアの起用が理想的だが、怪我をして以来、同選手のコンディションが不明瞭である。最終ラインには、左から、アルバ、ピケ、アルビオル、そしてラモスを配置させて頂いた。特に、前回W杯で右サイドバックを務め、相手にとって脅威となったラモスの攻撃参加には、依然として期待ができるだろう。

中盤のシステムも前W杯でのフォーメーションを参考にした。ボランチにアロンソ、シャビ•エルナンデスを配置させて頂いた。特に、シャビ•エルナンデスの存在は、現代表において、依然として重要である。イタリア代表でいえば、ピルロのような重要度がある。そして、同代表に必要不可欠のトップ下兼ファンタジスタは、カソルラが適任であろう。中盤における、同選手の自由な発想とカリスマ性というものが発揮された時、このチームの方向性がより明確となるはずである。イニエスタとペドロにはサイドに出来るだけ張るようにポジションをとり、細かいパスワークのみならず、ドリブルでの持ち込みも大いに期待したい。そして、ここまで不発のワントップには、是非、前大会での立役者であり、依然として決定力があるビシャの起用を強く願いたい。今大会に度々見られる監督による采配の失敗例の1つとして、一人の選手にチャンスを与え過ぎるため、他の選手に機会が回ってこないという傾向があるようである。日本代表にも少し似たような兆候が見られるが、残りの試合を悔いのないように戦えるよう、サッカーファンの一人として強く念じている。

執筆:Dragonshoot

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2014年6月18日水曜日

スター選手に対する尊敬のバランス

今、ブラジルW杯に参加している日本代表に必要なことは何か。それは、メンタル面の保ち方。より深く掘り下げれば、スター選手に対する尊敬のバランスのとり方なのかもしれない。先日行われたコートジボワール戦において、日本の選手が相手のスター選手に尊敬をしすぎた、というようなニュアンスを表現していた。例えば、ドログバのような選手が、後半の途中からピッチに投入された時。日本の選手が震えていた、と表現する海外の記者も存在する。

まず、フットボールというスポーツの根本的な概念を再確認してみてはどうだろうか。審判員がいて、選手らはルール上守られている。点をとり、点をとられるスポーツである。「逆転勝利」という言葉は、よく耳にする、感動的な勝利法の1つであろう。そして、欧州の伝統的な強豪は、この逆転勝利を信じ、例え点をとられていても自分らのプレーをする。最近の日本代表もそうであったように。ただ、本番となると、日本人に特有のメンタル面での弱さがより目立つような気がする。本田のメンタル面での強さは健在だが、フットボールは11人のスポーツである。

スター選手といえども、相手は同じ人である。そして、これに反して、恐怖感を抱いているとすれば、心の中が空ではない証拠である。ザッケローニ監督が、どのようなメンタル面における練習法をとっているのかは無知であるが、1つの興味深い練習法の提案として、日本人らしく、空手における黙想のようなメニューを組んでみてはいかがだろうか。それは、勿論、空手でなくてもよく、お寺でよく見られる座禅のようなものである。この自分の中を空にするということを、毎日の練習の中に取り入れ、試合の直前もこのような瞑想の時間を設けるのも良い案であろう。試合会場に向かうバスの中でも、全てのスタッフと選手が一体となり、無の時間を共有することも可能である。言葉で交わす戦術の打ち合わせも必要かもしれないが、お互いに無となるコミュニケーションも必要であると信じる。

次戦はギリシャが相手となるが、一般的にスター選手と呼ばれている選手らは他の強豪国に比べて少なくなる。一方で、このステップアップを大切にし、徐々に、このスター選手に対する何らかの抗体のようなものを身につけられることを強く念じている。極端に言えば、スポーツにおいて、恐怖も要らなければ、期待も要らない。無心で、ただ目の前のボールと目の前の相手に対し、その場その場を集中して確実に処理することの方がより重要である。そして、一丸となり、楽しみながら一点を勝ち取る。これが、本来のフットボールの醍醐味なのではないであろうか。全ては、無になることから始まると強く信じる。

執筆:Dragonshoot

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2014年6月17日火曜日

ザックジャパン、ギリシャ戦での3-4-3の可能性

コートジボワール戦にて惜しくも敗戦となったジャックジャパンに、様々な改善の声が飛び交う中、Creative Footballではあえて、以前にザッケローニ監督が封印すると述べていた3-4-3の可能性に迫りたい。これは、現代表にはワントップを務められる決定的なストライカーが不在である、ということが理由として挙げられる。ゼロトップにした、本田を最前線に配置したフォーメーションこそが、現代表の最適なオプションの1つであるのかもしれない。

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前線には、左から、大久保、本田、斉藤と配置した。これらの選手は、決定力+ドリブルでの打開という2つの要素が条件となり選出させて頂いた。特に両サイドでにはウイング的役割も課せられるため、ドリブルの能力が高い選手らが優先的に選ばれるべきだと信じる。今回のW杯には呼ばれなかったが、実際の所、原口や宮市といった選手らが、相手に脅威を与えるという論上では理想的だった。特に宮市には、速さが特徴のプレミアで経験を積んできており、アーセナルにて、例えレギュラーとして活躍していなくとも、現代表における3-4-3の一角としては、機能できると推測する。

2列目は左から、長友、青山、山口そして内田といった選手らが理想的であろう。特に長友に関しては、これまでのインテルと日本代表での試合において、守備の負担が少ない時ほど、前線でより相手に脅威を与えるプレーが出来ている。内田に関しても同様に、より攻撃面に集中させることで、本来のザックジャパンが目指していた、より攻撃的なフットボールができるのではないであろうか。4-2-3-1において、より結果を出しているとはいえ、それらのほとんどはフレンドリーマッチであり、前回のコンフェデレーションカップ等、公式戦となるとそこまでの結果は出ていないのが事実である。これらを踏まえると、ここは攻めに出て、選手のみならず、システムの改善も緊急に必要となるのではないであろうか。

DFの3枚は、左から今野、吉田、森重を配置させて頂いた。森重をセンターに配置した方が良いとお考えになられる方もいるかもしれないが、前回の練習試合で本田にアシストした時の、前線での森重の脅威も忘れてはならない。日本人の国民性を考えると、統率されたシステム管理というのがふさわしく、オフサイドトラップを利用したクレバーな戦略もこれからの試合のおいて、重宝するのかもしれない。

以上がCreative Footballより作成させて頂いた、現代表における3-4-3のフォーメーションである。今の代表に欠けているのは、なるべく多くの選手を試合で使う、というバランスなのかもしれない。有名クラブに所属しているだけという事実は、欧州のチームにおいては、何ら選手の起用理由にはならないのが現状である。ベンチを温めている選手は、その為だけのためにこのW杯に来たのではなく、実践において個々の持つ能力を発揮し、日本代表の手助けをするために、遠くの国ブラジルまで来たのではないであろうか。チーム全体のモチベーションと将来の日本代表を考えると、タレント性だけではなく、システムに合った平等な選手の起用法というのが、我々ファンにとっては最も望ましい形であると信じる。

執筆:Dragonshoot


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2014年6月16日月曜日

ギリシャ戦、本田ワントップの可能性と選手の入れ替え

W杯のグループリーグが着々と行われている中、日本代表も次戦のギリシャ戦に向けた準備が進んでいる。ザッケローニ監督がどのような采配をとるかが注目されているが、次回は確実に、選手の入れ替え等を含む改革が必要であろう。これには、他選手のモチベーションを保つのにもとても重要なことであるはずだ。前回の試合で結果が出せなかった選手は、必然的に入れ替えられるというのは欧州では当然のことである。一方で、前回のW杯でワントップとして結果を出した本田の功績も、今の日本代表の現状においては無視することはできないはずである。周知の通り、現段階で勝利を収めてきているチームには、決定的なストライカーが存在している。これらを考慮に入れ、Creative Footballでは更なるフォーメーション案を作成させて頂いた。

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まず、フィジカルの強さを活かしたポストプレー並びに決定力を備えた本田をワントップに配置した。本田の普段のポジションであるトップ下のポジションにおいて、現段階でフィジカル、メンタル、そして経験という事を踏まえると、大久保が適していると考える。そして、左サイドには、ドリブルでゴールまで持ち込める能力を備えた斉藤を配置した。オランダ代表のロッベンやアルゼンチン代表のディ•マリアらのように、ドリブルができるウイングの選手は今大会において、必要不可欠の勝利要素である。香川に関しては前回の試合から少し距離を置いた方が、コロンビア戦に向けたより良い準備になるであろう。右サイドも同様に、顔面に怪我をし、最近の代表試合において、決定率が下がりつつある岡崎も少し距離を置いた方が良いと考える。そして、このポジションには、本田に対するアシスト率が高い清武を配置した。特に、サイドからの正確なクロスに期待が出来るだろう。

ボランチは、現段階で最もコンディションの良い青山と山口が適しているだろう。遠藤も考慮に入れたが、前回のパフォーマンスから、今回は少し距離を置いた方が良いと考える。長谷部と同様に、コロンビア戦での先発復帰ができることを強く念じている。両サイドバックは現状維持というのが無難であろう。前回の左サイドでの守備力の低下を考えると、酒井高徳の配置も興味深いが、まだコンディションが完全には戻っていないであろう。センターDFにおいては、吉田を今野と入れ替え、より堅守な守備を現代表にもたらすというのも良い案であろう。吉田も怪我から復帰した選手らの一人であり、前回のハードワークから少し距離を置いた方が良いと考えられる。

次回のギリシャ戦に必要なのは、確実な「勝利」である。しかも、出来るだけ点を取り、得失点差を広げなければならない。それは、コロンビアがコートジボワールに勝利し、コートジボワールがギリシャに勝利した時のことを想定に入れている。もし日本が残りの試合を全勝し、2勝1敗でいずれかの国と並んでしまった際にも、得失点差で有利に立たなければならない。シンプルに言ってしまえば、今の代表にできることは、出来るだけ点をとり、失点をしないように勝つことである。前回のコートジボワール戦において、例え自国が負けても、試合後のスタンドのゴミ拾いをしてから去るという尊敬されるべき日本代表のサポーターらのためにも、是非、最高のパフォーマンスが披露されることを強く願っている。

執筆:Dragonshoot



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2014年6月15日日曜日

コートジボワールに敗戦も、ここからが日本代表の逆襲

日本代表にとってのW杯初戦、コートジボワールには惜しくも敗れたが、これはもう既に過去の話であるというのが事実。現実を見、これからいかにして逆襲していくかということを、冷静に踏まえて次戦に備えることが望ましいであろう。まず、次戦で何人かの選手らを入れ替えてリフレッシュすることが望ましいと考える。これには、コンディションの修復に当て、コロンビア戦へと準備を進めて行くことにも繋がる。そして、ベンチ側から、試合の全体像を眺め、考察するということも含まれている。まず、コンディションが優れなかった香川や、普段通りのストライカーとしての役割が思うようにいかなかった岡崎や大迫らを休ませ、大久保、清武、そして柿谷らを次戦のギリシャ戦で先発起用させても良いのではないであろうか。

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まず、ワントップに入る柿谷には連動して、ボランチに青山という配置が必要不可欠と考える。これには、青山のロングパスに相当な可能性があると信じるからである。大久保もこのロングパスに反応することは、記憶に新しいのではないであろうか。そして左サイドにおいて、より動け早い大久保の攻守に期待したい。何より、同選手には強いメンタリティも存在している。ただここで重要なのは、中に入りすぎずサイドに出来るだけ張ることが条件である。右サイドには、清武の正確なアシストを期待して配置した。そして、運動量も申し分無いため、前線でのプレッシャーも充分に期待出来る。トップ下はフィジカル、メンタル面でも強い本田で良いだろう。

もしあえて、前回のコートジボワール戦で少し気にかかる事があるとすれば、ボランチとして守備にも貢献していた長谷部の交代である。1点のリードがあるというアドバンテージを利用し、守備により力を注ぎ、フィジカル面でより強い選手を残し、さらに投入しても良かったのではと考察する。1-0で日本が守り抜いて勝利ということも、W杯という厳しい舞台においては、充分にファンの期待に応えていたはずであろう。相手はフィジカルでぶつかってくるだけに、それにはフィジカルで勝負するということが望ましかったのかもしれない。勿論、ドログバの投入によるコートジボワール側のモチベーションの変化や、根本的なより優れたフィジカル面ということを考えると、全てを一概で解くことは不可能であるが。

Creative Footballとして、少し気にかけている近代のフットボールの傾向。それは、フィジカル面がより強調され、ファンタジスタの数が減ってきているということ。現状では、美しいフットボールが見たいというファンを満足させることは困難であろう。GK以外はスローイン時を除き、手を使うことが禁止されているはずのスポーツのはずだが、年々、プレーの質もアグレッシブになってきている。格闘技の一角として位置づける方々もいるが、それは傾向上での話であると信じたい。審判員の更なる厳しいジャッジは、純粋にフェアプレーを好むファンの心の支えになるのかもしれない。例え勝利していても、無駄に時間稼ぎをせずに、正々堂々と最後まで相手チームを尊敬し、最大限の力でぶつかっていくという、美しいチームがこれからもより増えることを強く念じている。

執筆:Dragonshoot



2014年6月14日土曜日

日本代表のスタメン構想、コートジボワール戦に向け出陣開始

ブラジルのレシフェ、現地時間14日の午後10時に、数多くの日本代表ファンが待ちに待った、W杯初戦のコートジボワール戦が行われようとしている。この試合の持つ意味合いは周知の通り、後の勝敗に、特にメンタル面において関わってくる重要な試合である。一方で、これまでに何試合かが既に行われており、日本代表にとっては、反面教師的な要素が数多く発見され、そこから学ぶ時間もあったと想像される。このことを踏まえ、学習好きな日本人の国民性というものが、このコートジボワール戦において発揮されることを信じる。まず、Creative Footballでは、その戦いにおけるスタメン構想を作成させて頂いた。

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まず、これまでに行われてきた試合の勝敗の決め手となっているのが、優秀なストライカーの存在である。ブラジルやオランダらの勝ちに貢献してきているのは、まさにこのストライカーの存在である。ブラジルには、ネイマールやオスカルがいる。優勝候補の一角であるスペインに5-1という大差で勝利を収めたオランダには、ファン•ペルシやロッベンといったパワフルな点取り屋がいる。これらの選手に共通しているのが決定力の高さである。これを踏まえると、やはり、決定力のあるストライカーがワントップに入ることが望ましいであろう。この理由から、ワントップには、今好調の大久保を配置させて頂いた。後半の入り方により、大迫を投入しても良いであろう。

2列目には、通常のメンバーである香川、本田、岡崎らが入ることがほぼ確実であろう。ポイントは、後半に入った時の試合の流れにより、どの選手をいつ投入するのかということである。ボランチには、山口と青山のスタメンが、現代表に最もバランスを持たらすであろうと考察される。特に、青山と大久保の間に見られる一発の正確なロングボールは、コートジボワールにとっても脅威となるであろう。もし、同代表が後半の序盤までに2点差以上でリードすることがあれば、長谷部を投入してディフェンス面をより強化することも考えられる。ディフェンスには、ほぼ通常のメンバーが入り、特に森重の高さと冷静な判断は、この試合の守備を左右すると言っても過言ではない。コートジボワール代表には、ドログバという絶対的なストライカーが存在することは確かであるが、同選手のみに集中するのではなく、他のストライカーらにも鋭く執拗なマークをつけることが望まれる。

Creative Footballから、日本代表に言える何かがあるすれば、これだけである。後は、選手と監督らが、試合中において、通常のメンタルを保ち、ハードワークとリラックスのバランスを上手くとることを期待したい。そして、我々ファンにできることは、同代表にプレッシャーをかけることなく、強く支え、純粋にサッカーを楽しむことであると信じている。

執筆:Dragonshoot



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