2013年12月9日月曜日

諦めない


RSDigby_0578 / Poetprince


子供の頃に描いた夢を何人の人が覚えているのでしょう。僕が覚えているのは、幼稚園生の頃に、「電車の運転手さん」と書いたことでしょうか。小学生になると「サッカー選手」と思っていました。「自分の能力の限界」に気付いて、サッカー選手という夢は忘れ去られていきました。

時々、書籍を読んでいると、一番恐れなければならないのは、自分で勝手に「できない」と思ってしまうことだと書かれていました。例えば50歳からサッカーを始め、ヨーロッパの名門クラブチームで選手として優勝するというような、年齢と身体能力にはどうしても追いつかない例もあります。これらの例を除けば、僕もこの意見には賛成です。それは夢に対するアプローチの仕方を考え続けることなく、ただひと時の恐怖感のために、大切な夢を諦めてしまうということだからです。

このような事を聞いてしまうと、子供の頃の夢を諦めた事を後悔しているという方も出てくるのかもしれません。諦めて、後悔する。人によっては色々な事情を抱えていると思われますが、なんとなく2倍損をしているような気がします。

僕がヨーロッパの芸術大学にて、卒業後の進路指導を受けた時のお話をしたいと思います。担当の講師の方に、世界でもトップクラスという大学院のみを扱う王立芸術大学で学びたいと伝えた所、はっきりと無理だと伝えられました。当時の年齢が29歳、絵を本格的に描き始めたのが24歳でした。小中高とクラスで一番早く絵を描き終え、教室から逃げ出すようにしてサッカーをしに校庭に走っていたのを覚えています。それは絵よりもサッカーに対する情熱が強かった証だと思います。そんな絵が優れて上手かったというわけではなかった自分にも、チャンスが巡ってきました。先程お話した、無理だと仰った、担任の講師の方が諦めの悪い自分に対して、3ヶ月間という期間の中で作品を作成するためのカリキュラムを組んでくれたのです。この作品が王立芸術大学への入試の対象作品となり、コミュニケーションデザイン学科という、1年に世界中から45名程しか入れない枠に見事入学することができました。あの時、担任の講師から無理だと言われた時、もし諦めていたらきっと後悔していたでしょう。

もしこのブログを読んでくださる方の中で、今の状況がまさに夢の悩みの最中という方、諦めなければ可能性はいつまでも一緒にいてくれます。一方で諦めたらその場で、可能性がなくなります。僕なら、諦めません。そして諦めないで夢に向かっている方々と、支援し合いながら、夢に近ずくための様々な情報を共有したいと願っております。


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