2013年12月31日火曜日

「サラリーマン金太郎」でガッツを注入


Never give up / SigNote Cloud



今、毎日のランチ後に、僕が夢中になって続けていることがあります。それは、最近購入したiPad上にて、「サラリーマン金太郎」の漫画を読破しようとするものです。(iPhone、iPod touch上でも読めます)

僕は、「サラリーマン金太郎」は漫画より先に、ドラマで全編を見終えました。知っている方はご存知かもしれませんが、主人公の矢島金太郎は、とてもユニークな素性をお持ちですよね。学歴もありません。大型ゼネコンの会社まで赤ん坊を背負って通います。そして、誰もが想像もしない独自のやり方でビジネス展開を進めます。漫画の世界なので、全てが現実の世界で通用する事は難しいと思いますが、とても見応えのある物語です。

今や日本は草食系と肉食系に分かれると言われていますが、金太郎は肉食系だと思います。女性からもモテます。海外に行ってもビジネスマンとしてタフにやっていける素質も持っています。とにかく勉強に時間を惜しみません。集中力、持続力、統率力がずば抜けています。そして、何よりも叩かれても這い上がる「ガッツ」があります。自分の失敗を受け止めて次に進もうとする事を学び、サラリーマンとして成長していきます。

この金太郎が持つ「ガッツ」は、どの業界、どの状況においても通用するものだと思います。そして、国内外を問わず、人を動かします。自分の夢や、やりたい事で突き進もうとしている方々には、是非、再確認して頂きたい「ガッツ」です。このアプリをこちらから早速ダウンロードして、一旗あげてみようじゃありませんか。アプリのダウンロードはこちらからできます。↓



2013年12月30日月曜日

自分の中にある「子供心」と一緒に働く


Our childhood dreams and the reality! / Kerem Tapani


英国プレミアリーグ屈指のサッカー選手ロビン•ファン•ペルシが、あるインタヴューで「自分の中にいる少年」という言葉を使っていました。アーセナルからマンチェスター•ユナイテッドに移籍する時の事でした。移籍するかしないかは、「自分の中にいる少年」に従うような事を言っていました。これを自分なりに解釈すると、大人なら誰もが持つ「子供心」について言っているのだと思います。子供の頃は、まだ社会に出る前、皆純粋な心で、自分に素直に従う事ができますよね。そして、子供は大人が真似をできない、最高のクリエイティビティを持っています。そして大人になった今でも、自分が一番やりたい事を知っています。社会に出ると、その「子供心」は心の奥底の方へと追いやられて行き、いつのまにか忘れ去られていきます。しかし、一方で、「自分の中にいる少年や少女」と大人になった今でも上手にお付き合いできている方々がいます。きっとこれらの人は「一流」と呼ばれている方々でしょう。これで、ロビン•ファン•ペルシ選手が「一流」と呼ばれている理由が分かるような気がします。

では、どうすればこの「子供心」を忘れることなく、常に自分の意識のある場所においておく事ができるのか?答えは簡単です。周りに惑わされない事です。本来の自分を知り、自分にとって一番情熱を注ぐことができることは何かという事を明確にしなければなりません。そして、自分が正しいと思う意見やポリシーというものをしっかりと持つ事です。これは、自分なりの誰もが真似をできない正義感です。そして、常に「自分の中にいる少年や少女」と自分の内側にて対話をする事です。彼らの意見を取り入れながら、大人になった自分が学んだ道徳と照らし合わせながら、毎日ひたすら悩む事です。これは、我々プロにとって、ポジティブで必要不可欠な悩みなのではないでしょうか。これらを無視して、毎日をのほほんと生きている人たちは、一流のプロからは程遠いですよね。

世の中は不公平だと言って、成功している人や一流のプロをねたんだりして、自分の人生を諦めかけている人たちを見かけます。ねたみというのは人間誰にでも作りあげることができる感情です。でも、作りあげる必要もありません。一流のプロの方々の多くは、成功する前はとても多くの苦労をしていますし、家庭環境等に色々な事情を抱えていたりします。それでも、めげずに努力をし続けて這い上がり、自分の情熱のために、「自分の中にいる少年や少女」と一緒に働いてきていますよね。世間で言う成功者には2種類あると思います。前者は、お金儲けのためだけに稼いだお金の金額のみで成功者と呼ばれている人たち。後者は、「自分の中にいる少年や少女」と一緒に働き続け、社会貢献をし続けた結果が結びついて、稼ぎが多いという方々。僕なら、正直に自分のやりたい事に従いながら、後者になりたいです。

個人的に一番格好良い大人の理想像は、外見だけが大人なのではなく、大人になった今でも、ポジティブで、小さい頃から持つ自分の正義感を貫ける人間です。見かけだけが大人の人は、たいてい話していて正直ではないような気がします。何か喉から声が出ているような感じで、お腹からの声が出てこないのです。目の前のお金の事に目がくらみ、一番大切な「自分の中にいる少年や少女」の声に耳も傾けずに、一般論で話をし、これが大人なんだというような振る舞いをします。僕の住むフランスでも、そういう人はよく見かけます。こういう方々は、細々と料金を請求してきます。常にお金に関する話ばかりしています。お金や自分の利益に関するものを見聞すると、漫画に出てくるキャラクターのような目でギラギラとしています。少し滑稽ですが、事実です。一方で、細々とお金を請求する子供はあまり見かけませんよね。逆に、大人に対して、寛大にもキャンディーやお菓子をくれたりします。ギブアンドテイクという言葉がありますが、与え続けている人は、成功者です。

どうでしょう。もし心当たりがある方は、ここで一度初心に戻り、「自分の中にいる少年や少女」ともう一度向き合ってみたらいかがでしょうか。年を取るとみんな子供に戻って行くと言いますが、引退してからでは手遅れですよね。出来るだけ早く、「子供心」を取り戻し、上手にお付き合いしていきたいものですね。


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自己啓発に関する電子書籍 >

世界の自己啓発50の名著 エッセンスを読む - T・バトラー=ボードン

「自己啓発」は私を啓発しない - 齊藤正明

結果を出す人の思考術 - 後藤勇人


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塵も積もれば山となる


Fisherman's Boats, Setúbal / frans16611


皆さんはこの3年間、何か1つ日常生活以外の習慣を続けられていますか?これは、日本で自己啓発の本を読みあさっていた時によく目にした共通の事なのですが、何か1つでも続けていることがあるという人は成功しやすいと書かれていました。僕も、この意見には賛成です。それは、「持続力」のある人間は、諦めずに最後まで仕事をやり遂げる、ということに繋がるからです。

例えば、僕の場合、大した事ではありませんが、3年以上最低1週間に1回は筋トレをしています。インターネットのあらゆるサイトから自分に必要な筋トレ法を探し、自分でメニューを組み立てて、これらを3セット繰り返しています。これに加えて瞑想や腹式呼吸を取り入れています。きっと毎日筋トレをなさっている方から見れば、お話にもならないと思いますが、僕の場合、スポーツ選手としての筋トレではなく、忙しい合間をぬっての、自分の内側を整えるために行っていますので、こうやって公に胸を張って言えます。同時にこう言い放つ事で、どなたでも何か1つ特別な習慣を始め易いのではと思っております。

この特別な習慣は、何でも良いと僕は個人的に思います。例えば、読書を欠かさず1週間に1〜2日、毎回30分づつ行ったり、公園を毎週1回掃除したりと。最低でも1週間に1回何かをする、というのが理想だと思います。飽きたり、疲れてしまってはリバウンドで止めてしまうと思いますので、リラックスしてやることが重要です。リラックスと言えば、1週間に1回、チベット産のお香を寝室でたきながら、目を閉じて5分間横たわって、何も考えないとかも良いアイデアだと思います。

「塵も積もれば山となる」という諺がありますが、まさにこの事だと思います。週に1回の何気ない持続が、3年目には相当な量の塵となり山が出来上がります。この山が大きければ大きい程、自分の内側に自信をもたらせてくれるはずです。俺は、毎週やり続けている事があるんだぞ、という意気込みです。これは、とても素晴らしい事です。勿論、皆には内緒で、自分の内側だけでそう思うようにしましょう。また、工夫をすれば、お金をかけなくてもできますよね。これは、人生にリズムと生き甲斐をもたらしてくれます。

皆さん毎日、お忙しいと思いますが、息抜きも大事です。間はいつも自分の内側に新鮮さをもたらしてくれます。この新鮮さが、どの業種においても、最高の仕事をさせてくれるステップになりますよね。時間のある時にでも、少しづつでもいいので、何か1つ特別な習慣を始めてみましょう。



情熱は「決心した目」を持たらす


Mission Possible / emilio labrador


昨日、カンヌは日曜日でした。フランスでは、日曜日になるとほとんどの店が閉まっているのですが、年末という事もあり多くのお店が開いていました。僕の妻と散歩がてらに街並みを歩き、あるチェーン店のワインショップに入りました。

お店に入り、何人かの店員さんとボンジュールと挨拶を交わし合いました。この日の店員さんは3人。40代ぐらいの男性が一人、20代ぐらいの男性と女性が一人づつ働いていました。この20代ぐらいの男性は、以前この店を訪れた時にもとても丁寧に詳しくワインについて説明してくれ、自分の好みの味を言うとすぐに何種類かの選択肢を分かりやすい理由と共に紹介してくれました。

この日は、イタリア人の企業を代表してワインを購入しに来たお客さんの相手をしたりと、大忙しでした。この店は、値段も手頃、質も高いという安心できるお店ですが、この若者はイタリア人のお客相手に10本以上の値段も少し高めのワインをきちんとした説明で売りさばいていました。とても手際の良い気持ちの良いサービスに加えて、売ろうとする嫌らしい魂胆が一切見られないというのは見ていて、大したもんだなと思いました。

このイタリア人のお客が帰った後、この店員さんの手が空いたので、早速、この前とは違うお勧めのワインはないかと訪ねてみました。すると、とても「決心した目」でワインの説明にとりかかりました。とにかく喋りだすと止まらない、でも聞いていて興味深いワインの知識ばかりです。しかも、マニュアルというより、何か自分で実際にお店の全てのワインを飲み比べたかのような言い草です。とても真実みがあり、そして何より、この店員の「決心した目」からワインに対する情熱が伝わってくるのです。同感した僕の妻は、このワインがいいんじゃないかと僕に勧めてくるぐらいです。

結局、すんなりと購入に至りました。お金を支払った後も、依然として、「決心した目」で、このワインを飲む前の1時間30分前にはコルクを開けておく事と、ワインを飲む際のアドバイスまで、聞いてもいないのに言ってくるのです。言い換えると、全てのワインをこれから巣立って行く我が子のように、こいつらの面倒を頼むというような言い草です。この時、僕は英語でこの店員に喋り、この店員は英語で僕に返答すると同時に、僕の妻にフランス語でも通訳するかのように喋るのです。

店を出た後、僕の妻が言ってきた事があります。僕はあまり気にしていなかったのですが、あの横で笑っていたもう一人の40代くらいの男性が気に食わないと言い出すのです。どうやら、一生懸命英語とフランス語の両方で話そうとしているあの「決心した目」を持つ若い店員のやり取りの仕方が滑稽に見えたようで、それを笑っていたようです。どうして僕がこの笑っていた店員のことをあまり気にしていなかったかというと、この店員の存在にあまり気づかなかったのです。お店に入った時に客から挨拶をされても帰ってこない、ワインボトルの周りをうろうろとしているが、特にお客にどんなワインが欲しいのかということも聞いてこない。なんだか、お客の中の一人と間違えてしまいそうな人ですね。目も特に情熱が伝わってくるものはなく、なんでこの人はここにいるのだろうか、と思ってしまいそうな店員とでも言うのでしょうか。

僕は基本的に相手の目の深い所迄見ます。そこに真実があると信じているからです。今新しい入居に移ったのですが、ここの新しい大家さんとコーヒーをご一緒した時にも、そういう話になりました。とても優雅なケアの行き届いたマンションの部屋を保持しています。今は定年して、昔は3つ程レストランを持つオーナーだったそうです。後から聞いたのですが、弟さんはフランスでも最高のコメディアンの一人としてランク付けされている方で、年末もテレビ番組で司会をされるそうです。この成功者の一人である大家さんは、レストランを経営する時に、一番嫌いだったのが、ウェイターの相手の目をろくに見ず、笑顔もできない態度だったそうです。相手の奥深い目を見れない者はだめだとハッキリと言い放っていましたが、僕も同感です。そして、あのワインショップの「決心した目」を持つ店員が良い例ですが、相手の目をしっかりと見て、ニヤニヤではなく素直な笑顔ができる者は、ビジネスの世界でも成功していると信じます。それは、売ろうとする嫌らしさがなく、お客が信頼して商品やサービスにお金を支払う事ができるからです。そして、支払った以上に、聞いてもいないその商品に対する親切なアドバイスまでくれます。これは、まさに情熱から来ています。

相手の目の奥深い所を見て、ニヤニヤではなく素直な笑顔をしながら、今自分のしている仕事を誇り高くお客に説明できているかどうか、自分に問い合わせてみてください。これが出来ているという事が、自分のやりたい事で成功するための大事なステップですよね。それには、まず、ご自分の本来の情熱探しから始めてみましょう。きっとそこから道が開けてくると信じます。


2013年12月20日金曜日

好きな光景でリラックス効果




皆さん師走でお忙しいと思われますが、リラックスする事もお忘れなく。お仕事探し、自分の内を見つめすぎて煮詰まってしまわれている方もいらっしゃるかもしれません。そういう時には、これからご紹介するリラックス法がおすすめです。とても簡単に出来ますので、是非挑戦してみてください。

僕がリラックスする時の1つの方法に、好きな光景を思い浮かべるというものがあります。これは去年、日本の病院にて入院する機会があった時に、あるパンフレットにてご紹介されていた方法です。

まず、肩幅ぐらいに足を広げて立ち、腕を下に垂らした状態で少し開きます。それから目を閉じます。僕はよく、窓に向かって立つのが好きです。

次に、腹式呼吸にて呼吸を整えていくのですが、ここで重要なのは息を吸う時に、お肩をすくめ上げてください。そして息を吐く時に、お肩をゆっくりと下げてください。自分の中が無になるまで、まず口から息を7秒間吐き出し、鼻から3秒間かけて吸い込みます。

上記の腹式呼吸を2回ほど繰り返した後の3回目からは、ご自分が一番好きな光景、または一番リラックス出来る光景を想像し始めてください。海、山、図書館等、どこでも構いません。4回目からは、一番リラックス出来る人と一緒に居る所を想像してみてください。5回目もそのままで構いませんし、もう一人追加しても構いません。例えば奥さんの次にお子さん等と一緒に居る風景等です。5回目が終わりましたら、呼吸をそのまま整えながら、目を開けて終了です。勿論、まだリラックスしたいという方は、何度でもおやりになって構いません。

個人差もあると思われますので、ご自分で色々とアレンジしても良いと思います。とにかく、リラックスすることが目標です。会社の中でやるにはちょっと、という方は洗面所や屋上とかでもできますよね。リラックスすることは、よりご自分の夢に近づく最高のアプローチの1つだと思いますので、常に心掛けてみましょう。これから僕も、ちょうどやる所です。それでは、良い一日を。


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自分のやりたい事は見つかったが、なかなかそのやりたい事で仕事に就けない。同時に、自分のポリシーに反する仕事のために正社員として働いて「全ての時間を占領されたくない」。とても理解できる心理です。それでも、本職に就けるまでの間、生活費だけは必要ですよね。それには、「パート」という解決法がございます。お名前の通り、正社員ではないので、ご自分の本職探しのためのスケジュール調整がより柔軟になりますよね。そして、今回ご紹介する「ジョブセンスパート」さんをご調査させて頂いた結果、お仕事内容に比べて、平均して時給も申し分ないように見えます。さらに、ご採用が決定となった暁には、最大で2万円のお祝い金も頂けます。勿論、将来に正社員をご希望の方は、正社員登用もありの会社もありますので一度ご覧になってみると良いでしょう。どの職も共通ですが、応募定員が埋まり次第、締め切りとなりますのでこちらからどうぞお早めに。↓
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反らす事なく奥深きを見る


Smile: 1 Million $ / k.monsoor


海外で活躍するあるテキスタイルデザイナーからの質問でした。どうして日本人は、目を見て話してくれないのか?このデザイナーがミーティングで日本の方と話した時に感じた事だそうです。僕は反論しました。日本では、相手の目をしっかりと見て話すようにと訓練されているはずだ。それはおかしい。それでも、このデザイナーは、でもあの時はろくに目を見て話してくれなかった。しかも、シャイなのか分からないが、行動もあまり堂々としていなかった。ここまで言われて少し思った事がありました。実はそういう方々を自分の周りでも見た事がよくあったのです。しかし、それは日本国内ではなく、国外で自分が留学していた時によく見かけました。

なぜ、こういうことが起こりうるのでしょうか?それは、まず異国という大地で、異なる言語を話し、見た目も異なる人と対応することにあるのではないでしょうか?特に日本という国は、西欧諸国に比べると、海外からの移民や移住者があまり多くはありません。そして、彼らに対して自然とコミュニケーションがなかなかできていません。世界標準語の英語を、日本語を話す時のと同じように自然体で話す事がなかなか困難なようです。そして、島国根性とよく聞きますが、自分たちで固まる性質があります。実は、ヨーロッパの大学内でそういう日本人のグループをよく見かけました。僕は、あえて多くの人種の人とコミュニケーションを図るようにしました。日本人グループの中にいる日本人はお互いに目を合わせながら堂々と日本語で話していました。しかしクラスに戻り、僕はとても驚いてしまいました。彼らが、異なる人種の前で英語でプレゼンをするとなると、先生の顔又は、自分の作品のみしか見ず、行動も堂々としていないのです。どうしたものかと、このギャップの差に違和感を覚えました。作品もはっきりとした主張がありませんので、周りの生徒からもどう評価して良いのか分からないようでした。それは、この日本人の生徒が、鬼ごっこでいう「お豆」のようにヨーロッパの学生から扱われているように見えました。

僕は日本人はひょっとしたら、国外に出ると、自分の核の中に閉じこもりやすい性格なのかなと思います。実は、僕も留学初期はそういうふうになりかけました。それでも、何故多額なお金を費やしてここにいるのかと自分を奮い立たせ、表に出ました。表に出ると、素直になった自分を周りが受け入れてくれました。自分の英語が通用しなくても、お互いに笑い合う事もできました。これがあるから留学なのではないかと思います。

異国の人を避けて、相手の目を反らして、自分の内に閉じこもる。とても簡単な事です。でも、それでは留学の意味はありませんし、日本にとって何の進歩もありません。本当に日本を強く、世界と対等にやっていけるレベルまでいけるように貢献しようとする方は、是非、水のような柔軟性を持ち、多くの異なる文化や習慣を学ぶようにしてみましょう。きっと、そこから世界の多くの方々から手を差し伸べてもらえるようになります。ましてや、国内もしくは、国際ビジネスの場であろうとなかろうと、相手の目を反らす事なく、奥深きを見、素直な笑顔を見せる事は基本の礼儀ですよね。



留学のススメ


Modern Languages @ FLCC Study Abroad in Rennes & Paris, France / LeafLanguages


僕が留学をした時は、24歳でした。今のご時世では、特に早くもなく遅くもなくといった所でしょうか。専門によりますが、僕が専攻していましたデザインやイラストという学科は個人差がありましたが、大学院まで進む方も結構多くいらっしゃいました。大学院に進むと、その後、大学にて講師として働く機会がより増えます。それは、学生から見て、自分の担任が学士過程卒業なのかそれとも修士課程卒業なのか、という所で、どちらがより質の高い教育を受けられるのかという期待値が要因となります。勿論、修士課程に入るのはより高度な能力が求められ、在学中も高度なリサーチと論文の提出が求められます。採用人数も少ないのですが、著名な教授と一対一での会話が頻繁に行う事ができます。それは、人生でもなかなか経験のできることではありません。

卒業後、もしそのまま教授との良い関係が続けられるようであれば、推薦という形で講師の職に招かれます。僕がヨーロッパの大学で教えていた時は、実質6時間程の労働で、自分のやりたい放題にやらせてもらえて、日給にするとかなりの額を頂いていました。こんな額を頂いてもいいのかなと思った事もありましたが、留学に費やした多大なる教育費を考えると、妥当なのかなと思います。そして、そのままキャリアを続けていくと業界からも知られていく事になりますので、別の仕事のオファーが来る事もよくある話だと思います。

ただ、ここで1つ、もしお勧めするならば、留学は出来るだけお早めにご決断をして、出来るだけお早く行動に移される事をお勧めします。それは、まず若いうちは吸収が早いということが挙げられます。次に、もし日本に戻ってきた時に、ガラパゴス化せずに、時代の流れに上手くのった人材として扱われやすいと思うからです。それでは、遅くなってからの留学は諦めるべきかという問いには、諦めるべきではないと答えさせて頂きます。特にこういう方々には、留学後は会社に所属せずにご自分で独立されることをお勧めします。なぜなら、海外で何かをするということは、いわば戦いみたいなものです。治安も日本と異なり、より危険な目に遭うことを予測しながら行動するべきです。そして、現地の言葉で対等に相手と会話をし、誤解される事なく本当の自分を出し切らなければなりません。ここまでしてきた方々は、心身共にとてもタフです。独立してやっていけるだけのメンタルが備わっているはずです。そして、雇う相手の人生を負担する事も可能になるはずです。また、日本の会社でもこういう強い、もしくは高学歴の方は少し避けられるような傾向にあるようですので、ご自分のやりたい事や夢を、ご自分のやり方で実現する方がより有意義だと思います。そうすることで、日本と世界が本当の意味で対等にやっていけるようになると信じています。

もし留学をお考えになっている方は、最後にもう一度、本当にその科目が自分のやりたい事または夢の実現に必要なのかという事を再確認してください。留学は学費のみではなく、生活費もかかります。誰もが簡単に出来るという事ではありません。ですので、もう一度、多大なるお金を費やす前に自分の専攻しようとしている科目を見つめ直してください。勿論、在学中にあることから違う科目へ転向できることもしばしばあります。しかし、再試験等がある場合もありますので、前もって自分の中で再確認する事はとても良い事だと思います。本当に自分の中にGOサインが出た時は、振り返らずに無になって全てを吸収してきてください。小さな事でも恥ずかしがらずに質問をしてください。格好つけづに、自然体で全てをさらけ出した学生が最後には一番格好いいプロになれます。皆様のご健闘をお祈りしています。


「二兎追うものは一兎をも得ず」


Directions / pierre.lag


僕の好きな諺の1つに「二兎追うものは一兎をも得ず」という諺があります。欲を張って、2つの決めきれない標的を追うことで、1つのことでさえろくに集中できずに、両方を逃してしまう、と個人的には解釈しています。この兆候は我々の身近でも沢山起きているのではないでしょうか。

例えば、2人以上の人に好意を持ったとします。どれも欲しいという欲のため、どちらにも決めきれず、全ての人と同時進行でお付き合いをし、最終的には全てを失う恋愛ケース。そういうお話は聞いた事があるのではないでしょうか?仕事についても同じ事が言えるような気がします。あの仕事も良さそうだ、こっちも良さそうだ。興味旺盛なのは、とても良い事だと思います。でも、履歴書の内容が全て同じ。応募したい会社が一杯ありすぎた結果だと思います。ここで、良く考えてみるとおかしい事に気づきます。もし、本当にやりたい事や夢を持っている人が、同じ内容の履歴書であちこちの会社を気軽に受けるでしょうか?きっと、自分をしっかりと見つめた人は、1つ1つを大事にしようとするのが普通だと思います。なぜなら、そこには情熱があるからです。1つ1つが本気モードなので、1つ目が終わらない限り、次には容易に手を出さないと思うのです。そして、絶対その会社に入らないと気が済まないぐらいの気持ちがあるはずです。断られても断られても、会社の前で早朝から掃除をしたり、新しい企画書を何枚も見せようとしたり、もう1度学校に戻って再び勉強し来年また同じ会社に応募したりと。よっぽど強い推薦や会社側からの逆オファーがない限り、これらの強い情熱に押されて会社側が感動又は折れて採用されるのではないでしょうか?


サッカーの世界でもこれらに関する例はよく見られます。例えば、イタリアの名門チームに入る事が幼少の頃からの夢だったという選手がいます。そのチーム1本に絞り、他国の強豪チームからの誘いも断り、自分の給料を下げてでもイタリアの名門チームに入るという姿勢。まさに、ぶれない姿勢です。こういう選手は一流だと思います。きっと精神的にも身体的にもとても強いはずです。そして、毎朝一番に現れ練習をし、一番最後まで残って練習をしてから去る。きっとこのようなタイプの選手のはずです。自分に厳しく、1つの強い目標のために無でやりきる。今自分がしなければいけない事を、しっかりとやる。そして、他人とは全く異なる視点で事物を観察し、遠慮なく自分独自の意見をきっぱりと言い切るでしょう。きっとこういう人材はほとんどの会社から嫌われやすいタイプなのかもしれませんが、厳選されたトップの企業からは逆に必要とされる人材だと思います。そうでなければ、トップとしてカテゴライズされることは矛盾していますよね。


もし、これからある企業を受けようとしている方は、是非、最高のマスターピースの履歴書を作成し、人事担当の方に本音と情熱をぶつけてみてください。もし、自分の最大限の正直さと誠実さを見せたのにも関わらず、相手がわかってくれるそぶりを一切見せない場合は、ご自分の中で、その企業を「ほとんどの企業」にカテゴライズしても良いと思います。本当に厳選された貴方に合ったトップの企業はきっと世の中に1つあれば幸せだと思います。トップという意味は一般論でのトップではなく、貴方にとってのトップだということを理解しておく事も重要でしょう。




遅咲きもいつかは咲く


Cherokee Chief / biggertree


早いうちから天才と呼ばれ、早いうちに姿を消す。これも1つの成功の形だと思います。しかし、もし自分が早咲きと遅咲きのどちらを選ぶと問われれば、遅咲きを選ぶと思います。僕自身も遅咲きだと思いますが、それだけではありません。正直に言うと、最後に笑う者こそが勝者だと思うからです。笑顔で人生の幕を閉じる、という響きにも聞こえるかもしれませんが、不幸せな顔よりも断然良いのではないでしょうか。

僕の今の職業はヨーローパに拠点を置くフリーのデザイナー兼イラストレーターです。ヨーロッパの最難関の芸術大学を主席で卒業し、王立大学の大学院にて「The Best Use in Drawing」というドローイングに関する賞を頂きながら卒業し、その後は教授の推薦で、現地の大学側から頼まれる形でイラストの講師として招かれました。日本国外の有名な新聞のイラストも手がけたり、活躍中の国際的なアーティスト達と合同で展覧会を開いたりもしてきました。特に覚えているのが、卒業展にて、建築家の方に自分が約45分程で描いた絵を高額で購入してもらえたことです。

小中高の頃は、決して絵がクラスで一番上手いという学生ではありませんでした。美術の成績も中の下で、時にはお恥ずかしい成績の時もありました。絵に全く興味がなく、興味の大半がサッカーのこと。とにかく絵を描くのが速く、逃げるようにしてサッカーをしにグランドに走って行ったのを今でも鮮明に覚えています。クラスのみんなのために、ゴールポストを確保しないと、他のクラスの人にグランドをとられてしまうからです。スタメンからポジションまで、紙に細かく描いて、まるで自分が監督兼選手にでもなったつもりで周りに指示を出していました。

絵の話に戻りますと、とにかく面倒な作業が嫌いでした。特に絵の具を混ぜて色を作り、レイヤーを作りながら塗って行く作業。じっとしていることが難しく、どうもゆっくりと時間をかける作業に向いていなかったようです。唯一できたのが、鉛筆を使ってシンプルに線だけで終わらせる絵でした。色を塗る必要もなく、2B鉛筆というシンプルな画材一本だけを使い、線画だけで終了できるのです。特に校庭を自由に歩き回り、好きな所に座って外で描く絵が好きでした。教室内で描く絵は嫌いで、速く逃げたくなりました。小さい頃、親の勧めで絵の教室に通っていたそうですが、唯一集中してやっていたのが、パチンコの台を作る作業と粘土でした。釘を配置し、打ち付けていく作業が楽しくて仕方ありませんでした。また、好きなスーパーヒーローを粘度で再現し、実際に手で作り上げて行く行程は面白かったです。それでも賞をもらう事はなく、先生からも一度も褒めてもらった覚えがありません。

大学も文学部に進み、大企業に入りサラリーマンを目指して安定した生活をしようと心掛けました。それでも就職氷河期だったためか、受けた会社は全て全滅。結局、バイトをしながら生計を立てて、興味を持ち始めたコンピューターやグラフィックデザインというものに引かれ始めていきました。理由は、目で楽しむエンターテイメントです。小さい頃からとにかく、目の中に飛び込むあらゆる魅力的なヴィジュアルが大好きでした。スーパーヒーロー、アニメ、キャラクター、ロボット、乗り物というとにかく強いインパクトのあるイメージに惹かれる性格なのでしょう。結局、4年制の大学を卒業後、専門学校でDTPの訓練を受けることにしました。とにかく楽しかったのを覚えています。卒業後に申し込んだデザイン会社には、ほぼ全滅というスタート。それでも、諦めずに作品を作り上げ、ようやく2社から採用通知が届きました。自分が選んだ会社にて、後から社長から聞いたお話ですが、自分以外の最終面接に残った応募者は全て芸大を卒業していたエリートだったそうです。それでも、自分のやる気に満ちた発言に社長が感動して、雇ってくれたそうです。結局、自分一人だけが採用を勝ち取り、都内にある有名な大型レコード店前に張り出される広告や世界でもトップのオートメーカーのPOPなどのデザインを手掛ける事になりました。出だしとしては十分すぎるくらいのクライアントの方々でした。その後、自分の中に貪欲さが膨らみ、ヨーロッパ留学に至りました。

この世の中は、僕のように平凡な人間がほとんどだと思います。世界でも、天才と呼ばれる人は一握りです。彼らはたいてい、不運にも何かしらのハンディキャップを抱えていたりします。そして、言い方は大袈裟かもしれませんが、天才という言葉は彼らに与えられたギフトであり、誰もが真似を出来ない神を彷彿させる能力を持っています。そして、私たちを心から感動させてくれます。自分にはこういうことが、自然とできるようには思えません。しかし多くの努力をすることで、できるようになります。そして、この多大なる努力と情熱こそが、我々を夢の実現へと導いてくれると信じています。何か興味を持ち始めたが、なかなか前に踏み出せていない方、遅咲きでもいいと思います。そして誰でも、「本気」でやればほとんどの事が出来てしまうのではないでしょうか。



2013年12月19日木曜日

全ての事に意義がある


The journey is what brings us happiness... not the destination / AlicePopkorn


「あーあ、明日から違う部署に飛ばされるなぁ。」、「自分はこんな事をここでしていて良いのだろうか?」とか、「こんな仕事やりたくない。」と思う人は結構いらっしゃると思います。勿論、夢を追い続け、自分のやりたい事をしながら生活をしていきたいという願いはいつまでも持ち続けるべきだと思います。しかし、世の中はいつも思うようにいくとは限りません。もし、そのような事態に自分を置くことになったら、「全ての事に意義がある」と考えると、より良い方向に向かって行くと思います。

僕はまだまだ若いですが、今迄に異なる職を経験させて頂きました。引っ越しのバイト、ゴルフ場のキャディ、喫茶店、チキン屋、バーテン、大型電気屋の販売スタッフ、施行屋、営業、ヨーロッパのミュージアムで小さなお子様に工作を教えるワークショップのスタッフ、美術館の見張り役、大学の講師、グラフィックデザイナー、イラストレーター等です。どれも異なるように見えますが、時々どこかで繋がることがあります。あっ、あの時の技術がここでも使える、というように。また日常生活の中でも、あの時に覚えた料理法が今使える等と、その時は予想もしていなかった事が後々になって役に立つ時がきます。きっとそういう経験を既にしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、今している仕事が自分の夢とは関係なかったが、ひょんなきっかけで、自分の入りたい会社に入る事ができた、ということも起こりうると思います。人生は何が起こるか分からないと思います。

サッカーに例えても、同じ事が言えるように思います。本当はトップ下をやりたいが、サイドのMFとして使われる。本職はボランチなのに、サイドバックで使われる。こういった選手達を良く見かけるのではないでしょうか?もしそうなった時に、どういう行動をとるかという事が、トッププレーヤーとの差だと思います。自分のためにサッカーをする事は、一番になくてはならないと思います。そしてその次に、お金を払って試合を見に来てくれるサポーターの方々を考えるのが普通だと思います。自分たちのチームのスタイルを貫き通し、サポーターが一番楽しめる勝ち方で勝つ。これこそがサッカー選手のお仕事だと僕は思います。自分のやりたくないポジションをやらされたから、お粗末な態度で試合を去る。これは、自分のやりたくない仕事を与えられたから、お粗末な態度で会社を去る、ということにとても近いと思います。そして、一番大事な目標が見失われた瞬間だと思います。

もし、今の状況がコンプレックスの方は、「全ての事に意義がある」という思考法を身につけていくと強くなれますし、将来、成功しやすいのではないかと思います。一番分かりやすいのが、自分自身が社長になったと想像してみて、どういった社員を雇いたいかと考える事だと思います。今の仕事に不満ばかり言っていて仕事に集中出来ていない社員、それとも、「無」を保ちながら目の前の仕事に黙々と取り組み、かつ出来るだけ楽しんでやろうとしている社員。貴方なら、どちらの社員にお給料を気持ちよく支払えますか?そして、どちらの社員に、その社員が本当にしたい事が成し遂げられるように手助けをしたいと思いますか?社長クラスの人ならば、人脈も多くあるように思えます。ひょっとしたら、これは仕事を差別せずにやり遂げた人々に対するご褒美なのかもしれませんね。



真実の扉


RSiegel_Week2 - Rock and wood / grongar


フランス人である僕の妻は、マッサージセラピストとしても活動しております。その妻にある時、自分のやりたいことがなかなか見つからないという相談をしました。彼女は、本が大好きで、数多くの書籍からリラクゼーションや自分と向き合うという方法について学んでいます。その中からおすすめされたのが、「真実の扉」を開ける方法です。

つい最近迄、実はフランスのボルドーに住んでいました。クリエイターとして活動している自分にとって、自然というものがすぐ側にあるというわけでもなく、特に自分の職に適しているという場所ではありませんでした。ガロンヌ川がありますが、その先にはまたビルが見えるという風景で、第一印象が建物に囲まれた街といものでした。ただ、その「内」の中で生活しているという状況に掛けてか、自分の「内」の中に入っていくということに関してはピッタリな場所だと思います。それは、よく「瞑想」という言われ方もするかもしれません。

僕がよくやる方法が、まず初めに、リラックスした格好をすることです。パジャマでも運動着でも何でも構いません。とにかく着ていて精神的に邪魔にならない、気にならないという格好が良いと思います。次に、ソファやベッドの上に横たわります。一番適温を保てる状況を作ることが重要なので、例えば冬ならば、ブランケットをかけるなり工夫をするといいでしょう。この時、僕は個人的に、お香を炊いたりして完全なリラックス状態を作ります。そうしましたら、目を閉じて呼吸を整えていきます。僕は、腹式呼吸をこの時に使用します。それから、「無」という状況になるまで呼吸を整えていきます。自分の中に、何も考えや思いが存在しない状態にします。「無」になりましたら、ある建物を想像します。何でも構いません。直感でイメージした建物の中に入り、廊下が見えてきたら、ここで「扉」を想像します。この際に、僕は建築が好きなので、廊下や壁、そしてドアのディテールまで想像します。そして、ドアがいくつ見えるかも想像します。ドアの数は、自分のやりたいことの数と比例します。ドアの前に立ち、そのドアの表面に自分がやりたいことが書かれていることを想像します。例えば、「シェフ」がやりたいことの候補であれば、シェフと書かれたドアを想像すると良いでしょう。ここからが重要です。そのドアを開けてみましょう。中に何が見えますか?そこに見えている状況を詳細に覚えておきましょう。例えば、シェフとして働いている光景が見えていますか?どのように働いていますか?どのような環境、台所で働いていますか?何を作っていますか?一人ですか?このように、1つ1つのことを大切に覚えておきましょう。もし、廊下にまだ開けていないドアが残っている場合は、もう一度そこへ戻り、別のやりたい事が書かれているドアを開けて同じように、ドアの向こうで自分が見たものを覚えておきましょう。その時に、もし何も見えなくても構いません。何も見えなかったと覚えておきましょう。それは、ひょっとしたらまだ不確かなやりたい事なのかもしれませんので、それ以外の事と比較しながら、じっくりと本当に自分のやりたいこ事と向き合ってみましょう。もし疲れたら一度目をあけて、休憩をし、また再開することをおすすめします。とにかく、リラックスすることが重要です。BGMをかけることでリラックスが出来る方は、それでも良いでしょう。僕は、無音でやるのが好きなので、出来るだけ自然の音に耳を傾けるようにしています。

この方法は、参考程度として抑えておく事をおすすめします。自分で色々な方法を工夫してみて、試してみるのも良いでしょう。特に、クリエイティブなお仕事をなさろうとする方にはとても挑戦しがいのある方法なのではないでしょうか。



2013年12月14日土曜日

リラックスから始めよう


Relax / Koijots


仕事がない、又は仕事にストレスを抱えている、そういう方は少なくないと思います。そして、その渦のようなものに巻き込まれている最中は、本当に自分と向かい合いリラックスする時間はほとんどない、というのが多くの方の意見ではないでしょうか。

人間は昔、狩や漁をしながら家族を支えていたと、歴史の時間で習った事があります。その時に、今日はあまり収穫がなかった、明日はどうして生きていこうとか、考えた人々もいたと思います。当時は会社という単語さえまだ知られていなかった時代だと思いますので、皆さん自営業のような形で日々獲物を得る事に努力していたと思います。そして、現代の個々の会社内での、高度化そして複雑化した人間関係やノルマから発生するストレスというものはなかったはずですので、より純粋に生きて行くことができたように思えます。

ただ、時代の波とともに、我々の社会というものが形成されてきた事は、これからも避けようがない事実だと思います。それでも、その波をリラックスしたサーファーのように、危険を承知で注意を払いながら楽しむ、ということが出来たら良いなと思います。それには、まず自分自身がリラックスすることが重要です。

「急がば回れ」という諺があります。例えば、サッカーの残りわずかな時間で、相手に追いつくために急いで行動を起こし失敗し続け、結局は自分たちのスタイルを貫き通す事ができず負けてしまう、というとても悔いが残るケースを指していうのだと思います。

お仕事を見つける時も同じだと思います。急いで生活費やお小遣いを必要としすぎるあまり、会社についてよく調べる事なく入社し、そこでひどい扱いを受け、それが大きなストレスにまで発展して、最終的には体調を崩してしまった、という方もいらっしゃると思います。また、会社で既にお働きになっており、期日間近が迫るあまり、その仕事を急いで片付けようとしたために失敗したという方も沢山いらっしゃると思います。また、期日迄に間に合わせたとしても、自分の本当に正しいと思うやり方ではなかったために、後悔しその仕事にやりがいが見い出せなくなってしまったという方もいらっしゃるでしょう。

これらのネガティブな感情は決して健康にはよくありませんし、ご自分の本当にやりたい事が見えなくなっていくと思いますので、まずはリラックスすることから始めてみましょう。個人差もありますので、一番自分に合った、無理のない方法でリラックスされることをおすすめ致します。



2013年12月11日水曜日

孤独のススメ


LONELY / archana..


昨日の夕方に、新居探しのために、妻と二人でカンヌの隣街ル・カネという所まで行ってきました。あるアパートを案内してくれた若者は、個人でプログラムエンジニアの仕事をしているらしく、今は出稼ぎでそのアパートに短期で住んでいました。話していくうちに、話題は仕事の話に移り、若者が働いていた昔の会社で起きた事や、独立をしたきっかけについて聞かされました。昔の会社では、上司に質問をしたり意見を言うと嫌がられ、最終的には会社のやり方に納得がいかず、独立をしたそうです。きっと独立するような方は、皆こんな感じなんだろうなと思います。独自の思想が強い方は、独立に向いていると思います。僕も個人業ですが、自我がとても強いです。それでも、皆さんに独立を勧めるというよりも、孤独に帰り、今の自分の仕事に対する本音を再確認するべきだと思います。自分の今の仕事のやり方は、自分に対しても堂々と胸を張って言えるものなのか、どうか。

僕は、会社で働くということは、「個々の家で働くこと」にとても近いと思います。家ごとに個々のやり方、しきたりがあり、それを仕切る親(社長)がいて、子(社員)がいて、成り立っていると思います。親は子に教育を兼ねて、ある特殊なやり方で仕事をするようにと伝え、期待をします。もし伝えた事と異なるやり方で子が仕事を達成したとしても、喜ばない親もいらっしゃると思います。喜ばれない子は納得がいかず意見をしたり、質問をしたりします。結局は自立して自分だけの力でやっていこうとします。それがなんとなく、先程お話した独立した若者のケースと、どうしても重なってしまうのです。

会社で働くと、仕事に対する対価としてお給料が頂けます。会社の好かれるやり方で成功すると、出世をしたり、昇給しやすいと思います。自分独自のやり方で成功すると、給料は頂けると思いますが、上司に理解されないと、自分自身も納得がいかないと思います。会社に採用される前に、自分独自のやり方でしかやらない、もしくは独自のポリシーが強すぎると見なされると、仕事に就くことさえ難しくなってしまいます。高学歴すぎると会社側も雇いづらいというのは、この点に由来しているように思えます。

伝統的な、会社に必要な人材になるように努力し仕事を得るというやり方は、もはや、新しい若い世代にはあまり興味があるものだとは思いません。これからは、本当に自分のやりたい事を見つける努力をして、自分のポリシーに合った会社探しというのが主流になるような気がしてなりません。少なくとも、ヨーロッパでは既に始まっているように見えます。大学を卒業してすぐに会社を起こす方々もいます。社員の意見を柔軟に取り入れ、成功をした者には、正しい報酬もしくは尊敬でもって理解を示す事が、これからの会社に求められている姿勢なのかもしれません。特に、これから何処か新しい会社に所属しようとお考えになっている方には、常に良い意味での孤独と上手にお付き合いできるように願っております。

2013年12月9日月曜日

諦めない


RSDigby_0578 / Poetprince


子供の頃に描いた夢を何人の人が覚えているのでしょう。僕が覚えているのは、幼稚園生の頃に、「電車の運転手さん」と書いたことでしょうか。小学生になると「サッカー選手」と思っていました。「自分の能力の限界」に気付いて、サッカー選手という夢は忘れ去られていきました。

時々、書籍を読んでいると、一番恐れなければならないのは、自分で勝手に「できない」と思ってしまうことだと書かれていました。例えば50歳からサッカーを始め、ヨーロッパの名門クラブチームで選手として優勝するというような、年齢と身体能力にはどうしても追いつかない例もあります。これらの例を除けば、僕もこの意見には賛成です。それは夢に対するアプローチの仕方を考え続けることなく、ただひと時の恐怖感のために、大切な夢を諦めてしまうということだからです。

このような事を聞いてしまうと、子供の頃の夢を諦めた事を後悔しているという方も出てくるのかもしれません。諦めて、後悔する。人によっては色々な事情を抱えていると思われますが、なんとなく2倍損をしているような気がします。

僕がヨーロッパの芸術大学にて、卒業後の進路指導を受けた時のお話をしたいと思います。担当の講師の方に、世界でもトップクラスという大学院のみを扱う王立芸術大学で学びたいと伝えた所、はっきりと無理だと伝えられました。当時の年齢が29歳、絵を本格的に描き始めたのが24歳でした。小中高とクラスで一番早く絵を描き終え、教室から逃げ出すようにしてサッカーをしに校庭に走っていたのを覚えています。それは絵よりもサッカーに対する情熱が強かった証だと思います。そんな絵が優れて上手かったというわけではなかった自分にも、チャンスが巡ってきました。先程お話した、無理だと仰った、担任の講師の方が諦めの悪い自分に対して、3ヶ月間という期間の中で作品を作成するためのカリキュラムを組んでくれたのです。この作品が王立芸術大学への入試の対象作品となり、コミュニケーションデザイン学科という、1年に世界中から45名程しか入れない枠に見事入学することができました。あの時、担任の講師から無理だと言われた時、もし諦めていたらきっと後悔していたでしょう。

もしこのブログを読んでくださる方の中で、今の状況がまさに夢の悩みの最中という方、諦めなければ可能性はいつまでも一緒にいてくれます。一方で諦めたらその場で、可能性がなくなります。僕なら、諦めません。そして諦めないで夢に向かっている方々と、支援し合いながら、夢に近ずくための様々な情報を共有したいと願っております。


ご挨拶

初めまして、「夢ログスター」と書きまして、「ムログスター」と読みますブログの管理人こと、夢吉(ゆめきち)と申します。

突然このブログが現れたのには理由がございます。理由と言いますのは、ある方々を応援し、支援していこうという決意です。ある方々とは、いつまでも本当に自分がやりたい事を探し続け、そして夢を追いかけ続けている人々のことです。

まず僕の自己紹介を簡単にさせて頂きます。37歳の男性。職業はフリーのデザイナー兼イラストレーター。現在、フランス人の妻とカンヌで二人暮らしをしております。

このブログの趣旨に関わることなので、僕の簡単な履歴書も一応申しあげておこうと思います。日本にて4年制の大学の文学部を卒業後、大型電気店でのバイト、DTPの専門学校での訓練を経て、小型プロモーション会社にグラフィックデザイナーとして従事。その後、ヨーロッパの芸術大学で4年間の学士課程と2年間の修士課程を修了。卒業後は現地での芸術大学の講師をしながら生計を立て、現在はフリーのデザイナー兼イラストレーターとして活動中。そして空いた貴重な時間を、パッションで始めたこのブログに捧げさせて頂いております。

フリーのデザイナーという職業は、安定した収入の保証がありません。正直な所、現在僕の妻は、職を探し中です。フランス政府からのご支援なしでは、夫婦揃って生活していくことも困難です。貧しくても、自分の本当にしたい事、自分にしかできない事をやり続け、そして自分の夢を諦めない、というのが我が家の人生におけるルールです。

このような内容の書物は成功を収めた後に執筆依頼をされ、出版されるものなのかもしれません。僕のケースは異なっており、同じような立場にいる方々と同じ視線に立って、切磋琢磨しながら、夢に繋がるための様々な情報を提供、共有していきたいと願っております。

様々な情報には、僕が普段心掛けている事、10年以上にわたるヨーロッパ生活で学んだ事、お勧めの書籍、リラックスに関する事、興味深いお仕事のご紹介等が主に含まれます。

夢の可能性と人が繋がるブログ、「夢ログスター」をこれからもどうぞ宜しくお願い致します。


「夢ログスター」管理人 夢吉