2013年12月19日木曜日

真実の扉


RSiegel_Week2 - Rock and wood / grongar


フランス人である僕の妻は、マッサージセラピストとしても活動しております。その妻にある時、自分のやりたいことがなかなか見つからないという相談をしました。彼女は、本が大好きで、数多くの書籍からリラクゼーションや自分と向き合うという方法について学んでいます。その中からおすすめされたのが、「真実の扉」を開ける方法です。

つい最近迄、実はフランスのボルドーに住んでいました。クリエイターとして活動している自分にとって、自然というものがすぐ側にあるというわけでもなく、特に自分の職に適しているという場所ではありませんでした。ガロンヌ川がありますが、その先にはまたビルが見えるという風景で、第一印象が建物に囲まれた街といものでした。ただ、その「内」の中で生活しているという状況に掛けてか、自分の「内」の中に入っていくということに関してはピッタリな場所だと思います。それは、よく「瞑想」という言われ方もするかもしれません。

僕がよくやる方法が、まず初めに、リラックスした格好をすることです。パジャマでも運動着でも何でも構いません。とにかく着ていて精神的に邪魔にならない、気にならないという格好が良いと思います。次に、ソファやベッドの上に横たわります。一番適温を保てる状況を作ることが重要なので、例えば冬ならば、ブランケットをかけるなり工夫をするといいでしょう。この時、僕は個人的に、お香を炊いたりして完全なリラックス状態を作ります。そうしましたら、目を閉じて呼吸を整えていきます。僕は、腹式呼吸をこの時に使用します。それから、「無」という状況になるまで呼吸を整えていきます。自分の中に、何も考えや思いが存在しない状態にします。「無」になりましたら、ある建物を想像します。何でも構いません。直感でイメージした建物の中に入り、廊下が見えてきたら、ここで「扉」を想像します。この際に、僕は建築が好きなので、廊下や壁、そしてドアのディテールまで想像します。そして、ドアがいくつ見えるかも想像します。ドアの数は、自分のやりたいことの数と比例します。ドアの前に立ち、そのドアの表面に自分がやりたいことが書かれていることを想像します。例えば、「シェフ」がやりたいことの候補であれば、シェフと書かれたドアを想像すると良いでしょう。ここからが重要です。そのドアを開けてみましょう。中に何が見えますか?そこに見えている状況を詳細に覚えておきましょう。例えば、シェフとして働いている光景が見えていますか?どのように働いていますか?どのような環境、台所で働いていますか?何を作っていますか?一人ですか?このように、1つ1つのことを大切に覚えておきましょう。もし、廊下にまだ開けていないドアが残っている場合は、もう一度そこへ戻り、別のやりたい事が書かれているドアを開けて同じように、ドアの向こうで自分が見たものを覚えておきましょう。その時に、もし何も見えなくても構いません。何も見えなかったと覚えておきましょう。それは、ひょっとしたらまだ不確かなやりたい事なのかもしれませんので、それ以外の事と比較しながら、じっくりと本当に自分のやりたいこ事と向き合ってみましょう。もし疲れたら一度目をあけて、休憩をし、また再開することをおすすめします。とにかく、リラックスすることが重要です。BGMをかけることでリラックスが出来る方は、それでも良いでしょう。僕は、無音でやるのが好きなので、出来るだけ自然の音に耳を傾けるようにしています。

この方法は、参考程度として抑えておく事をおすすめします。自分で色々な方法を工夫してみて、試してみるのも良いでしょう。特に、クリエイティブなお仕事をなさろうとする方にはとても挑戦しがいのある方法なのではないでしょうか。



0 件のコメント:

コメントを投稿