2013年12月20日金曜日

留学のススメ


Modern Languages @ FLCC Study Abroad in Rennes & Paris, France / LeafLanguages


僕が留学をした時は、24歳でした。今のご時世では、特に早くもなく遅くもなくといった所でしょうか。専門によりますが、僕が専攻していましたデザインやイラストという学科は個人差がありましたが、大学院まで進む方も結構多くいらっしゃいました。大学院に進むと、その後、大学にて講師として働く機会がより増えます。それは、学生から見て、自分の担任が学士過程卒業なのかそれとも修士課程卒業なのか、という所で、どちらがより質の高い教育を受けられるのかという期待値が要因となります。勿論、修士課程に入るのはより高度な能力が求められ、在学中も高度なリサーチと論文の提出が求められます。採用人数も少ないのですが、著名な教授と一対一での会話が頻繁に行う事ができます。それは、人生でもなかなか経験のできることではありません。

卒業後、もしそのまま教授との良い関係が続けられるようであれば、推薦という形で講師の職に招かれます。僕がヨーロッパの大学で教えていた時は、実質6時間程の労働で、自分のやりたい放題にやらせてもらえて、日給にするとかなりの額を頂いていました。こんな額を頂いてもいいのかなと思った事もありましたが、留学に費やした多大なる教育費を考えると、妥当なのかなと思います。そして、そのままキャリアを続けていくと業界からも知られていく事になりますので、別の仕事のオファーが来る事もよくある話だと思います。

ただ、ここで1つ、もしお勧めするならば、留学は出来るだけお早めにご決断をして、出来るだけお早く行動に移される事をお勧めします。それは、まず若いうちは吸収が早いということが挙げられます。次に、もし日本に戻ってきた時に、ガラパゴス化せずに、時代の流れに上手くのった人材として扱われやすいと思うからです。それでは、遅くなってからの留学は諦めるべきかという問いには、諦めるべきではないと答えさせて頂きます。特にこういう方々には、留学後は会社に所属せずにご自分で独立されることをお勧めします。なぜなら、海外で何かをするということは、いわば戦いみたいなものです。治安も日本と異なり、より危険な目に遭うことを予測しながら行動するべきです。そして、現地の言葉で対等に相手と会話をし、誤解される事なく本当の自分を出し切らなければなりません。ここまでしてきた方々は、心身共にとてもタフです。独立してやっていけるだけのメンタルが備わっているはずです。そして、雇う相手の人生を負担する事も可能になるはずです。また、日本の会社でもこういう強い、もしくは高学歴の方は少し避けられるような傾向にあるようですので、ご自分のやりたい事や夢を、ご自分のやり方で実現する方がより有意義だと思います。そうすることで、日本と世界が本当の意味で対等にやっていけるようになると信じています。

もし留学をお考えになっている方は、最後にもう一度、本当にその科目が自分のやりたい事または夢の実現に必要なのかという事を再確認してください。留学は学費のみではなく、生活費もかかります。誰もが簡単に出来るという事ではありません。ですので、もう一度、多大なるお金を費やす前に自分の専攻しようとしている科目を見つめ直してください。勿論、在学中にあることから違う科目へ転向できることもしばしばあります。しかし、再試験等がある場合もありますので、前もって自分の中で再確認する事はとても良い事だと思います。本当に自分の中にGOサインが出た時は、振り返らずに無になって全てを吸収してきてください。小さな事でも恥ずかしがらずに質問をしてください。格好つけづに、自然体で全てをさらけ出した学生が最後には一番格好いいプロになれます。皆様のご健闘をお祈りしています。


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